2004/07/30 Today's NEWS
「杉の子図書館」貴重な児童書数多く
碇ヶ関・文献文庫も一般開放

 碇ケ関村碇ケ関字阿原の私設子供図書館「杉の子図書館」(田口昭子代表)の資料室「文献文庫」(研究資料室)が、一般に開放されている。私設図書館で児童書の数の多さは全国最大規模という杉の子図書館。子供たちの夏休みに合わせるように今月二十一日から開放されており、貴重な図書も数多く注目されている。

 杉の子図書館は田口さんの夫・康雄さんが設計したもので、建物の中は畳とヒバの木の香りが漂い、照明も和風。子供図書館にありがちな縫いぐるみなどの装飾は極力控え、児童書の彩り豊かな背表紙が部屋の中を飾っている。
 文献文庫には一九三〇年に発行された「ファーブル昆虫記」や、日本を代表する装丁家・恩地孝四郎さんが装丁を手掛けた昭和初期の童話・歌謡曲全集など貴重な研究資料が数多くあり、事前に予約すれば、実際に手にとって見ることができる。
 蔵書数は文献文庫に六千冊、子供向けの図書室に六千冊、それでも収まりきらない二千冊が敷地内にある田口さんの自宅にあり、全部で一万四千冊ほどになる。児童書の数で、しかも私設図書館となると、全国最大規模だという。
 幼稚園や保育園向けの絵本「こどものとも」(福音館書店)は一九五六年の創刊号から約五十年分すべてがそろっている。中でも珍しいのは本県出身の漫画家、馬場のぼるさんが描いた六〇年の「こどものとも」に収録されている「ぴかくんめをまわす」。これは交通量の多い交差点にある信号機が、あまりの忙しさに目を回してしまうという話だが、六六年以降、別のイラストレーターが描いているため、今はもう手に入らない。
 ほかにも五二―五三年初版で、津軽こぎん刺しが表紙に使われた「ハイジ」(アルプスの少女ハイジ)など、普段はショーケースの中に入っているような本が身近に触れられる。
 田口代表は「非常に貴重な本がたくさんあるので、気軽に見に来てほしい」と話した。
 子供向けの図書室はこれまで通り、予約なしで毎週日曜から木曜の午前八時三十分から暗くなるまで。文献文庫の利用希望者は事前に予約の電話が必要。
 問い合わせや予約は同図書館(電話0172(45)3225)。