2003年 映画の感想

これはだだだ日記にゆか@これからやが書いたものです。
12月28日(日)女はみんな生きてほしい
 昨夜コリーヌセロー監督「女はみんな生きている」をシアターキノで見た。2001年に作られた映画だけど、私の今年のベストワンに決定。 
よくある女と男の全面戦争の映画ではありません。女が元気で女の連帯良かったネというだけの映画でもありません。
 たちが悪すぎる最悪の男にひっかかってしまい、ヤク漬けにされ売春組織の食いものにされている娼婦のノエミ。夫のいいなりに自分の「まともな」感情を殺して生きる働く主婦のエレーヌ。彼女達が「再生」のために、売春組織と戦うお話だけど、とても良かった。笑い、怒り、情けなさ、あこがれ、軽蔑、ドキドキ、痛み、せつなさ・・自分の中のいろんな感情が総動員する快楽、この映画は好きです。ラストシーンのお母さんの笑顔がいい。簡単には癒えない心の傷を誰もが持っている。自分を変えるのは自分。でも、終わりよければ全て良し、だから生きてける。今年は笑顔で終わりたい。


【884】 映画を観たら書く「きらきらひかる」

むっちゃん メール 2003年12月27日 7時6分

 相思相愛の恋人がいるにもかかわらず、偽りの結婚をしてしまうゲイである彼と、アルコール依存症で情緒不安定の妻、そして、彼の恋人との揺らめくバランスの恋愛ものがたり。1991年に書かれた江國香織の小説は今も褪せることなくきらきらひかっているけれど、映画の方は今見ると、少し褪せて見える。なぜだろう。
 原作で登場する笑子は奔放と狂気の境すれすれを無防備に行き来しながら、非バランス状態を保っている女性で、そんな彼女を心地よく庇護してくれる夫のすべてを・・・ゲイであり恋人がいることも含めて、愛しているように見える。
 でも、薬師丸ひろ子の演ずる笑子は、小説のような人物像ではなく、心の通じない夫にたいする不満を八つ当たりしているように見えてしまうのね。
 奔放と狂気の境を行き来する小説の笑子は、バスタブに金魚を泳がせたり、バスタブの縁に泊まって入浴している夫と会話したりするのだけど、映画では夫の買って来たドーナッツの入った箱を振り回し、投げつけ、挙句足で踏むような乱暴で衝動的な行動をとっている。「ちがう、ちがう。人物像がちがう。」そう感じたのだ
ろう。
 それで、もう一度小説のきらきらひかるを読み直したというわけです。原作と映画を比較するのは、虚しい感じもするけど・・ね。

ゆかさん、「きらきらひかる」は、「おでこきらきら」じゃないですよ。思い出した?


【874】 リクエストにお答えして「映画を観たら書く」”再見” 

花々娘々 メール  2003年12月25日 0時55分

 すっっっっごく泣けました…。

よくある感じのお涙チョーダイモノと言われてしまえばそれまでなんだけど、子役たちが信じられないほどいい演技していました。
<ストーリー>
貧しくても幸せに暮らしていた一家(父・母・兄・ヒロイン・弟・妹)だが、事故で両親を失う。
兄は4人をまとめて引き取ってくれる家などないことを知り、妹や弟を1人ずつ「妹(弟)を引き取ってください」と言っていろんな家を回る。
20年後、外国で成長し、一流の指揮者になったヒロインが中国へ公演で戻り、別れた兄弟たちを探し始める…。

過去と現在を繰り返す形で兄弟の絆を少しずつ見せて、別れるシーンでは号泣を免れません。ホントホント。場内が鼻水をすする音と、ティッシュを取り出す音で最後はセリフもよく聞こえないほどでした。

この私がこんなに泣かされるとは…!と思ったもん。

…やべ、コレこのまんな「ゆうひろば」に書くんだった。。。



【857】 映画を観たら書く「東京ゴッドファーザーズ」

むっちゃん メール  2003年12月21日 15時49分

 東京の夜の見上げる高層ビル群がとても美しい。その美しい都会の底にある公園は、まるで森の中のように安らいで見えました。
夜明けちょっと前の空の薄桃色も、ビルの間から垣間見える東京タワーの鮮やかなオレンジも・・・アニメならではのデザインや色に、ぽうっとなってしまうこと、しばしばです。
すねて、落ちて、逃げて、ホームレスになって、でも、思い出は引き離せないでいる、そんな男とゲイと家出娘の3人のホームレスが繰り広げるクリスマスから大晦日元旦にかけてのお話。
クリスマスの夜に捨てられた赤ん坊の親探しは、愛の奇跡を引き起こしていきます。
現実と夢が同時並行に描かれて、声を立てて笑ってしまうところもあれば、誰かが笑っても、「そんなところで笑うなよ」と思うところもありました。
誰の人生も羨ましくはないし、誰の人生も気の毒とは思わないけれど・・・縁や絆の中に起きる奇跡ってあるような気がします。そして、この大都会に棲み、その懐の奥を覗いてみたくなりました。

50人くらいの小さな劇場に立見の人もいました。
スガイで12月26日まで・・・もう少しです。


【853】 映画を観たら書く「シェフと素顔と、おいしい時間」

むっちゃん メール  2003年12月20日 13時19分

 最近の日本では殆ど見られなくなったストライキ。そのストライキと悪天候でごった返す空港。フランスの空港って、本当にいろんな人がいるのだなあ。そこで、偶然に出会いひきつけられたふたりの一日のできごとです。
本当は、ありえない大げさなふたりなのだけど。ありそうなちょっと厄介な人生を引きずっていて、その心情が身に沁みます。
「偶然の出会いが、不本意な人生を変える」というようなことには、あまり感動はしないけれど、ほんのささやかなエピソードが、人生を立ち止まらせるものになるというのが「種明かし」かな。しみじみと思い返すような感動がありました。
大きなフランスパンにガシガシとバターを塗る彼と自分で調合したドレッシングをカチャカチャカチャカチャとかき混ぜ続ける彼女の食事シーンがあって、それが、ううう・・・うまそうなんだなあ。

★12月23日〜12月31日、蠍座で上映


【804】 映画を観たら書く「東京原発」

むっちゃん メール  2003年12月7日 20時23分

 東京都知事(役所広司)の召集する関係部局長たちの会議の進行の中で語られる発言が面白い。知事の「東京に原発を」の記者発表を前に、うろたえ慌てながら、反対・賛成・無責任の発言の数々。そして、同時進行する核ジャック。ありえなくない、ありそうなファンタジー。ところどころに間の抜けたようなギャグがあり、「こいつらばかじゃん」といいたくなけれど、それはとどのつもり、わたしらもことの重要性に気付いていないんじゃないという鏡になってくる。
ああ、怖かった。怖かったよほんとに・・・。



【779】 猫の続き話

むっちゃん メール  2003年12月1日 19時33分

 文が消えてなかったのね。
「マドの飼っている猫が、ちっとも飼い主になついていない様子で、その猫をマドがなぜるシーンでは、猫はいかにも逃げ出そうとしていて、マドにガシと押さつけられており、気の毒な気がしました。」

動物との絡みは、確かに難しいよね。
やぎなんかはどうなんだろうと、ふと考えてしまいました。


【777】 映画を観たら書く「夕映えの道」

むっちゃん メール  2003年11月30日 13時54分

 わたしは、目についたフランス映画は とりあえず見てみようと思っています。嘘のようで本当のような、ファンタスティックな恋愛映画が好きです。愛のために人生が破綻してしまったり、心がすれ違ったりするのもいいです。明らかなハッピーエンドじゃなくても、前向きな人生が絡んだ恋愛映画に満足するからです。と、思いますが・・・。
今回観た「夕映えの道」は、そういうお話ではありません。

82才の孤独で頑固な一人暮らしのマドと彼女にふと出合ってしまった会社経営者で仕事の虫のイザベルが、人生の大切なものに触れ合いながら、寄り添っていくようになるという話です。
お年寄りの生活が、本当らしく作られていて、ちょっと苦しい気分にもなりました。イザベルの暮らしも、なんとなく実用一点張りのような、暮らしぶりで、若い恋人との関係もぱっとしないので、もう少し、人の人生は豊かであってもいいと感じたりしました。

でもね、実際の自分の働き方や家での過ごし方を考えると、現実のわたしのほうがもっとまずしいのかもしれません。そして、映画を観ながら、わたしはわたしの母のことを思っていました。母は何を話したがっているんだろう。母は何を助けてもらいたいのだろうかと。
「面白かった」というのとはちがうのですが、自分のくらし方や生き方を透視してしまい、結構尾をを引く作品でした。



【762】 休日の過ごし方

むっちゃん メール  2003年11月24日 10時48分

 ここ何日間か、少しずつ洗濯をしたので、何ヶ月かぶりで、洗濯籠の底が見えました。それから、風邪が治らなくて、お風呂を控えていたのですが、今朝 久しぶりに、ヘナをして、シャンプーをしました。わたしは何日もシャンプーしない脂ぎった髪を洗うのが好きなのです。春の羊の毛刈りを思い出すからです。羊のあの脂ぎった毛が羊を雨風から守ってくれるのです。羊になった気分に浸りながらシャンプーをして、濡れたままの髪をたらして、おそい朝食を食べる。

ううすんごく、しあわせな気分です。
そして、自分の人生を考えたりします。

今日中にしなければならないこと1つ。来週の中までに仕上げなければならないこと1つ。

でも、今日があまりにいいお天気なので、家に篭っているのは、やっぱり損な気分ですね。


【760】 映画を観たら書く「原色の海」「アフリカへの想い」

むっちゃん メール  2003年11月23日 8時46分

 レニ・リーフェンシュタールは、自分の求める「美」を表現するために、相当な強い意志・精神をもっている人なのだなと思う。
「原色の海」は、美しい・・・それは、対象になっている海の生物が、生きていくためのデザインをこえた美しさを備えているからなのだ。

わたしの好きなクラゲ・・・らしきものは出てこなかった。

「アフリカへの想い」はで、レニの姿を見た。カメラを被写体に向けるときのしぐさに遠慮がない。「非凡な美」に自ら傾倒し、求める精神は何をも、恐れていないようだ。
レ二が高齢だから・・・ということは、何の問題でもないと思う。
わたしの中に、何か不快感のようなものが生まれる・・・なぜ?



【737】 映画を観たら書く「my life without me」むっちゃん メール  2003年11月15日 13時7分

 邦題は「死ぬまでにしたい10のこと」。原題の方が、作品のテーマに近いし、好きだ。主人公がしたいことの中で、わたしが共感するのは、「思ったことを言う」だ。思ったことをあまり言わないで、過ぎてきただろう彼女が、思ったことを言うようになったら・・・愛する人や出会った人に変化が起き、希望が生れる「小さな奇跡だ」と思う。
設定は、カナダだけど、原作になったお話は、アメリカの南部。昔観た「ノーマ・レイ」のような労働者の生活を思い起こす。そして、今の世の中に生きる人の姿をベースにしている。「当時の時代」を思い起こす映画になるだろう。

「あったかフェア」に紛れ書き込みになりました。




【710】 映画を観たら書く 「福耳」

むっちゃん メール  2003年11月3日 20時7分

 年寄りの幽霊に取り付かれた、生き方がいい加減な若者のお話し。
主演は宮藤官九郎。見えない幽霊とつかみ合ったり、若者の姿のまま年寄りになりきったり、彼は演技力抜群だなあ。久しぶりに笑っちゃった。年寄りの田中邦衛と若者の宮藤官九郎が、鏡の内側と外側で、同じ服を着て同じタイミングで動いたり、遊園地の「鏡の館」での鏡のトリック的撮影がうまいなあと思ってしまう。ありえないお話しが現実味を帯びて、最後に幸せ気分で終わる。
あ、これがファンタジーなのね、と思う。この主演の宮藤官九郎って「GO」や「ピンポン」の脚本を書いてる人だった。それで、もうすぐ公開される「木更津キャッツアイ」の脚本を思わず買ったのだけど、450ページの本の10ページ目で、もう笑っちゃった。
今回は素直に・・・面白かったです。



【706】 映画を観たら書く 「ドッペルゲンガー」

むっちゃん メール  2003年11月3日 9時49分

 まえに、ゆかさんといっしょに見た「アカルイミライ」の黒沢清監督の作品です。
「分身、見たら死ぬ。」これが映画の宣伝コピー。私は、ぞっとする怖い映画かなと思って、期待しました。
スランプに陥った研究者が、そのまじめさの奥に潜む「欲」が生んだ邪悪な分身に出会い・・・そして、手段を選ばない行動に引き込まれていく・・・。怖そうでしょう・・・うふふ。
永作博美が「私どうでもよくなっちゃった」と言うのだけど、なぜそういうことをいうようになったのかな、見た人は教えてください。
画面が2つ3つに分割して、現実の私とその分身の二役が画面上での絡みや距離感を表す技には、なるほどねと思いました。
それでね、身障者が煙草を自分で吸える機械が出てくるのです。これが現実離れしていて怖いかもしれません。



【701】 11月ですね・・・と、映画

むっちゃん メール  2003年11月1日 9時7分

 11月は助走の前の準備期間、12月は助走、そして1月は新しく飛ぶ・・・とイメージして、暮らそうと思います。
今日から11月・・・結構忙しい。
11月のくらし方しだいで、12月が「幸せ」あるいは「しわ寄せ」になってしまいそう。

夕べビデオで、森達也監督の「A」を観ました。前半は面白く感じましたが、後半は、重苦しい気分に落ち込みました。オウムの信者達の無防備で無邪気な雰囲気の危うさ・・・サリン事件に対して、「自分達もどうしてそうなったのか知りたい」という感覚は自己暗示のような不思議な感覚だ。外との関係で、自分の姿を浮き彫りにさせているのだけど、人間的な内側の葛藤が見えない・・・だから、カメラが、豆腐の中に沈んでいくみたいな感じで、歯がゆい。距離感をもって観ないと、苦しくなりますね。



【652】 映画を見たら書く

むっちゃん メール  2003年10月14日 19時6分

 そうだったね。

わたしは10月10日11日12日に行われたデジタルフィルムとニューメディアの祭典「ワンドットゼロ」のいくつかのプログラムに行きました。
感心して、笑ってしまったのが、仮想現実のスポーツ「スキージャンプペア競技」。リアルな国際大会と新技の面白さ。ふたりで抱き合い見つめ合って飛んだりするんだけど、実況と解説があまりに面白くて、おかしい。
そして、「ア、」と驚いたのは、ゲストとして登場した作者である真島理一郎さん30歳が、パソコンの先生Tさんにあまりに似ているという不思議さ・・・嬉しかったです。
あとわたしが完全にはまったのは、ミュージック・ビデオの巨匠といわれるミッシェル・ゴンドリーの作った、ビョークのビデオクリップの数々、ビョークの魅力に「浸らせてね」という感じ。
日本人の作品で「和風の模様が布の質感で踊るやつ」がとっても気に入って、これからやさんの和風の商品を買いまくりたくなりました。

今現在、だんだん忙しくなったので、今週は禁映画です。
20日過ぎたら、またぼちぼち観に行きますよ。

秋を過ぎて早く雪が見たいわたくしです。


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