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映画が好きです。
ここではメールで届いた映画感想文をまとめてます。
これからやのお友達、お知り合いの皆様もぜひ映画を見たら感想を送ってくださいませ。掲載時ペンネームはオーケーですが、どこのどなたかこのページの管理者にはお知らせください。なお、掲載しない場合もあります。

むっちゃんのブログは
http://www.myprofile.ne.jp/jellyfish-peaceca2004

朱実さんのホームページは
http://homepage3.nifty.com/okazaki-a/

KOSHIDA君のブログは
http://yaplog.jp/koshidakiyo/daily/200610/04/


PIPAYO様、BUKU 様、USAGI様、こんこん様、コサメノウズメ様、どとうとしや様、ヴォーりャ様のお姿は謎・・。


封切り中の映画で内容や結末のネタバレ注意のマークです。
内容や結末に踏み込んで書かれている感想は星印
をつけてます。
結論や内容がわかってしまうので、これから見ようと思ってる人は気をつけてね。
 


過去の感想

2003年 

2004年1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月

2005年1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月

2006年1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月



映画を観たら大雑把に書く     Kーta(2008.8.18)

「ハプニング」 環境系!!!!スリラー登場
人類は滅びたいのか?、というキャッチコピーで登場のマノジ・ナイト・シャマランの新作映画。
ある日突然起こる謎の死の連鎖。原因は一体何なのか全く分からないまま逃げる人々。混乱を極める都市部から逃げ出す人々を待っていたのは・・・?
えぇ〜!ってな○○達の大反乱が起こるのだ。
ぶっちゃけバラしてしまうと何の面白みもないので・・・書けないのだ。
だがね、マーク・ウォールバーグが「死ぬなら君と一緒に死にたい」と泣きそうになりながら訴えるシーンは頂けない。天下の狂犬がこんな醜態を見せなくても、と唖然としてしまった。
全編にわたってシリアスな雰囲気を醸すのだが、「ライオンさんと遊ぼう」や「強盗はガキでも殺せ」という爆笑必至なシーンも盛り沢山。自然派志向の覗き魔夫婦の末路も最高でした。
「水の中の女」が最悪だった「まの字」にしては大したもんだ。期待していなかったから普通に面白かった。

「カンフー・パンダ」 燃えよ!デブゴンの再来
超面白いよ、この映画。♪エヴィバディ・カンフーファイティング♪って映画です。
燃えよデブゴンと極悪なジェットリーが動物に化けて戦う映画です。
これはカンフー映画好きな人は見に行かなきゃ!

「闇の子供たち」 死んだらゴミ袋
エイズ、児童買春、生体臓器移植、外国への養子縁組、NGO、国境警備隊などなどが絡み合うタイ国のお話。
原作と大きく違うラストシーンに期待して見に行って下さい。
原作では壮絶な描写のホルモン剤投与は一瞬しか出てきません。
原作を読んだ人は、黙って見れ。
原作を読んでない人は、慄いて見れ。
宮崎あおいが自分探しの痛い子から肝が据わった人間に変化していく所が上手です。
死に逝く事を受け止める事ができなくなった果ての臓器移植。俺はやらんし、もらわない。
死ぬ事が出来るから生きられる、と鬼太郎も言っている。

「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」 信じきれるか、人間を
絶品でげす。満点でげす。
まぁ、韓国の俳優が何の為に出てきたのかは判らないが、色々あるんじゃろう。
前作の不満点を払拭させた佐野史郎氏は天才だ。
蛇骨婆対砂掛け婆の対決はお見事。
まぁ、客入りが心配だったが好調の様なので安心、安心。

「タクシデルミア ある剥製師の遺言」 エログロ大宴会の三代記
久しぶりにキノで楽しい映画を見られた。
一代目はハンガリーの下っ端兵隊。屈折した兵隊生活が高尚な雰囲気を漂わせて始まったので、またこのパターンかと少々ウンザリしていたら嬉しい裏切りのオナニー連発。しかもやりすぎで火を噴く始末。ファイヤーオナニーは素晴らしい。その後、悶々とした気持ちを発散できず豚とセックス。しかし豚だと思ったのは上官の奥さんだった。翌日上官に見つかり即射殺され、脳みそを散らばして死亡。素晴らしい。その後、豚奥さんから尻尾の生えた息子が誕生する。
尻尾の生えた二代目は、共産主義が流行っている時代に、大食い選手として活躍中。
世界大食い大会に向けて食ったものを吐き出す練習シーンが延々と続く。ゲロの海がだんだん綺麗に見えてくるから不思議だ。素晴らしい。大喰い大会がオリンピック種目になるかもしれないという夢を抱き、同じ大喰い大会の選手の女性と結婚。しかし結婚式の当日に窓の外で別の男とネンゴロに。
大柄な二人から生まれたのに、小柄で痩せの三代目。職業は剥製師。ジャバ様のように膨れ上がって自力歩行すら不可能な父親の面倒を見ている為、どうにもならない生活を送る。まるでレオとデップが出ていた映画の様に切ない家族の絆を描くのかと思いきや、飼い猫の檻のカギを閉め忘れ、父親が猫に喰われるという素晴らしさ。呆然としている三代目は意を決して自らを剥製にする事を決める。その後、ネットリとした人体破壊描写が続き、最後に首チョンパで終わり。素晴らしい。
親子三代に渡っての人生狂想曲をお腹一杯になるまで見せてくれるので、映画を芸術だと思っている馬鹿につける薬としては最適です。

「バグズワールド」 無私な虫
白蟻さんと黒蟻さんが壮絶に対決し合う物語っぽいドキュメンタリー。
白ヤギさんと黒ヤギさんも行き違うので、蟻さんならなおの事。
最近のドキュメンタリーでは一番面白かった。
昆虫にあんなに個性があるとは思いもしませんでした。絶品な虫の世界です。

「ドラゴン・キングダム」 カンフー祭りぢゃぁ!
ネバーエンディングストーリのカンフー版です。違う所は主人公がきちんと修行する所。
感動的な二人の共演なので、面白くないわけがありません。
好きな人には堪らない。

「スピードレーサー」実写版マッハ号ゴー
ゴスピレーサー、ゴスピレーサー、ゴスピレーサー、ゴーと聞こえるマッハゴーゴーのテーマ曲が掛かる超面白い映画。絢爛豪華な映画を見たい時にはこの一本です。
マッハ号ゴーを知らなくても十分楽しめます。俺はスロットで2分の1を16回連続で外した事を思い出しました。

「インディージョーンズ4」 Xファイルなのだ
オカルト業界では有名である南米の宇宙人の話。
しかし、現地の女の人が言っていた「アステカやインカなどの文明を宇宙人が作ったというのは、自分たちの先祖に対する冒とくだ」という意見を尊重する有色人種の俺は面白かったが何だかなぁという気分になった映画でした。白人の歴史を見れば如何に文明などというものとは無縁だったかよく判る。しかし他の民族にそれを当て嵌めちゃ良くないよ。白人以外は白人の理解を遥かに超える文明を持っていたのだから。
あれらの文明は宇宙人じゃなくて現地の人達が作ったのだよ。五重塔だって復元出来ない現代人には、その方法が判らなくたって当然である。真の文明を破壊し捨ててきたんだから。

「ワンミスコール」 着信アリのリメイク
面白くない。怖くない。意味が分からない。見なくて良し!

「ミラクル7号」 チャウシンチーの感動作
感動した。何より少し広東語が判った俺に感動した。
子どもの喋る言葉は何となく判った。凄い、ミラクルだ。
映画はチャウシンチーが好きな人には、まぁまぁ楽しめて感動できる判り易いお話。
相変わらずの情け容赦の無い表現方法も炸裂しますし。親子で見れる香港映画。

「ギララの逆襲 洞爺湖サミットの危機」 G8期間限定だな。
社会派を期待して見に行った人達の唖然とする顔が良い。
ヅラ刑事や蟹ゴールキーパーで爆笑した人なら笑える映画。サミットに集まる首脳はこんなものだろうというやる気のなさが最高。
最後にお決まりの北朝鮮が出てきて・・・って言わなくても皆判ってただろうさね。
ウダウダな展開にやる気のない首脳人、これぞまさにG8っていう映画ですね。ヤバっ、誉めすぎた。

「スターシップトゥルーパーズ3」 うーん・・・
ブレインバグが相変わらずで安心した。反戦思想者には死を!などの相変わらずな毒を盛り込んだ大政翼賛を皮肉ったSF映画。
期待しすぎて、ちょっと肩すかしを食らいました。
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映画を観たら書く     ヴォーリャ(2008.8.16)
「アメリカばんざい 〜crazy as usual〜」

 今年になってから急に英語に目覚めて勉強を始めた受験生の娘に見せよう(インタビューの英語を聞かせよう)、という目論見もあって連れて行ったのですが、最初は「疲れそう」と文句を言っていました(もっとも、長いインタビューで周りで熟睡してしまう人も出た中、彼女は最後まで起きてみていました)。

 しかし、奨学金を受けられる、とか職業訓練の機会が与えられるという理由で軍隊に入る若者が多いという実態をみて考えさせられた様子。

 監督は冒頭の挨拶で、最初に辺野古の映画をとったが、その時に少年に近い米軍兵たちを見たことがこの映画を撮るきっかけとなった、と語っていました。

 わたしは、格差社会アメリカで貧しい家の子どもたちが入隊する、ということは知っていたものの、PTSDになった帰還兵の3分の1がホームレスになっていることや、国の補償が何もないこと、劣化ウラン弾による米兵の被害についてはよく知りませんでした。
ベトナム戦争で戦った人から最近のイラクから帰った24歳の青年まで、帰還兵たちが語った中で、一番印象に残ったのは、50代くらいのひとが言っていた、「これはずっと同じ戦争なんだ」ということばでした。
 
 1990年、8月に始まった湾岸戦争は、今回連れて行った娘が生まれ、一緒に家に帰ってまもなく始まり、そのころ毎日のようにTVで流されていた空爆の映像を怒りというよりあっけにとられて眺めていたことを思い出します。あれからずっと、アメリカは戦争を続け、世界のどこかで爆弾の雨を降らせ続けています。
 
 もう一つの軍事大国、ロシアもまた、チェチェンでの戦争をやめようとしません。
アメリカがイラクでやっていることは、ロシアがチェチェンでやっていることと、基本的に同じです。
親しくしていたホームレスの元帰還兵たちを同じ部隊にいた帰還兵たちが殴り殺してしまった現場に立ち会った、PTSDになった元兵士たちのサポートをしている男性が、絶望に駆られながらも自分のやっている仕事の意味を確認する場面が心に残りました。人を助けることが自分を助けることになるのです。

 無力感に捉われることもあるけれど、自分のできることをやっていこう、という元気をもらえる映画でした。 ポレポレ中野で見ました。
追記)タイトルロールに、「これからや」と書いてあるのを見つけました。
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映画を観たら書く     koshida(2008.8.14)
「歩いても、歩いても」

この映画のタイトルを目にした時、すぐに思い出したのは、「歩き疲れては、夜空と陸のとのすき間にもぐり込んで・・」という山之口獏の詩「生活の柄」(とそれを歌った高田渡)だった。でも、映画を観ると、この私の思い込みは完全に間違っていて「歩いても、歩いても、小舟のように・・・」という「ブルーライト横浜」(いしだあゆみの歌、作詞は橋本淳―これは誇るべき歌謡曲というべきなのでしょう)からとったタイトルだということがわかった。だからというわけではないけれど、何だか中途半端だなあ、という印象をもってしまった。面白かったけれど。

 この映画は、ある家族の一日を描いている。老夫婦(夫は休業した街医者、妻は専業主婦)のもとへ、すでに独立している長女と次男の家族たちが集まる。おぼれた子どもを助けようとして不慮の死をとげた長男の命日だからだ。その一日の様子を映画は淡々と映していく。台所仕事、風呂場のはがれおちたタイル、使われなくなった子ども部屋、坂の多い街並み。この古い家で、かつて一緒に暮らしていた「家族」が新しい家族を連れてくる。そこで起きるこまごまとした普通の暮らしを、この映画はとてもうまく描いている。

 私が中途半端だと思ったのは、この映画の中のほんとうにどうでもいいようなことだ。次男(40代)は、自動車の免許を持っていない。母親は、冗談半分に「息子の車に乗って買い物に行くのが夢だった」というようなことを言う。

 映画のラストは、後日談のような形で、この次男の一家が、両親の墓参りをするシーンなのだが、次男一家は自動車で墓参りに来ているのだ。ということは、母の言葉が頭に残っていた次男は、母が死んでから免許を取ったということなのだろう。
 しかし、免許を持っていない私は、何とも言えない気持ちになる。40歳を過ぎて免許を持っていないというのは、偶然ではなく、自分の選択だったのではないか、もっと言えば一つの思想だったのではないか、と私は考える。この映画では、その選択が、母親の死によって変わったように描く。でも、それでいいのだろうか。

 死と向きあう、あるいは親しかった人の記憶と自分の思想を重ねるということは、死んでしまった人の生き方や考え方にこだわるということではないのか。この映画は、そこが中途半端だという気がする。
 もう一つ同じようなことを感じたのは、次男の結婚相手(この女性は再婚)がその息子に向かって、「(死んだ)パパはあなたの中に入っている」と言うところ。「パパ」は一切登場しないのだから、こんな台詞を言ってもっらても困るのだ。「入っていること」ことを暗示するのは、この子が「パパのやっていた仕事(ピアノの調律師)をしたい)」という所だけ。私たちは死んでしまった人を意識はするが、そこから離れていく決断もするはずだ。そこが、この映画からは感じられなかったのが残念。
(8月12日に、シアターキノで観ました)
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映画を観たら書く     むっちゃん(2008.7.28)

「百万円と苦虫女」

 監督はタナダユキ。この文字並びは読みにくい。で、蒼井優は、体が細いが華奢な感じはしないから不思議。そして、森山未來は、いつも怒っているような、笑顔じゃない人。2人は、アルバイト先で知り合う21歳同士。彼女は、短期のアルバイトをしながら、転々とする暮らし。そして、運が悪いと言うか、間の抜けた前科一犯。彼は、彼女を引き止めたいのに、どうしていいか分かっていない、心理学を学ぶ大学生。
就職困難な時代に・・・ここじゃないどこかに逃げたいのに、仕方のない自分がくっついてくるような、笑えないどうしようもなさに支配されている若者像。だけど、なにくそ、前向きに歩こうとするお話でした。
して?最後に彼は彼女を捕まえるか? それは、観る人の気持ちしだいです。
スガイで観ました。 
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映画を観たら書く     むっちゃん(2008.7.26)

「ナルニア国物語 2章 カスピアン王子の角笛」

 観るのを渋っていたら、あっという間に公開最終日。で、その最終回に観に行きました。
1章のときは、期待しすぎて、どことなくハズレを感じ、楽しめなかったのですが、今回は、余裕で鑑賞して、前作の倍は楽しめました。

 小説と比較すると、現実の世界の戦時中の子どもたちのおかれている緊迫感とか、親と離れて暮らすきょうだいのその関係などは、小説では強調されすぎて、かえってよく分からなかったのですが、映像では、自然な感じで違和感がありません。

 4人の登場人物がそれぞれ、たくましく成長していているなあと思いました。子役からおとなの俳優になる過程をみることも、シリーズものの楽しみなのだと思いました。

 映画とは関係がないのですが、最近、肩の痛みやしびれを感じて、この2、3日は、いよいよ、首が痛くなり、映画も後ろの席で観ることにしました。
「ナルニア国物語」ではなく「ヘルニア国物語」になってしまはないように注意して暮らします。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2008.1.17)
「痛いほど君が好きなのに」 

 まず、イーサン・ホークって誰?等身大の俳優って感じ?。 で、俳優というより製作する人だな。
 実在のイーサン・ホークの若い頃の話をもとに原作ができており、それを脚本化して製作された映画だ。いわゆる低予算映画なのかな。イーサン・ホークが原作者で脚本監督を担当しているってわけ。
 主人公はウイリアムという若者だけど、彼がイーサン・ホーク自身なんだろと思うと、このあとこの若者がイーサン・ホークの人生をたどるのかと思って見てしまう。
 で、小さい時に、分かれた父親の役をイーサンフォーク自身が演じており、リアリティーがあってよかった。「別れた父親が、次の新しい家族を持っていて、分かれた息子と家族のようになる」なんて、そんなばかばかしい話は出てこない。自分に恨み言を言う息子に、たじろぎながらも、何かを言おうとする。何を言っているのかはよく分からないというのがリアルだ。息子は父親に何かを言おうとして行くのだけど、求める答えは、結局自分の中にあるのだと思う。
 20歳に出会って、21歳で終わった恋愛を中心にしながら、自分の家族や生い立ちのトラウマのようなものを見ていく筋書きだ。
「どうしたら、相手を愛していけるのか」「自分は何者なのか」「自分はどうやって生きて行くのか」人生の問いかけを、日常的で等身大的な描き方をしている。
「自立したい」という彼女の思いや姿が、よく分かる。イーサンホークは男なのに、この年頃の若い女の混沌とした雰囲気をなぜこんな風にリアルに描けるんだろう。
 スガイのシアター4は、不思議な映画を見せてくれる。たいした映画ではないと見せかけて、深いものに気づかせてくれる作品。もしかしたら、好きだ。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2008.7.21)

「崖の上のポニョ」  

 ジブリの作品を劇場で観たのは久しぶりです。とにかく、私くらげとしては、魚の話であれば、観たいと思って出かけたわけです。
 狸小路の東宝プラザの2階には親子連れ、ちびっ子がたくさんいました。そのちびっ子たちが、観ながらよく笑うので、この作品は、まさにこどもむけに作られ、こどもの心をつかんでいるんだろうなあと思ったしだいです。
 設定の時代は?そして場所はどこ?・・・たぶん、海の汚れなどから見て、高度経済成長期〜現代。町は、日本のどこにでもある漁港のある町。くらげとしては、懐かしい風景です。
 まず、おもしろかったところ
 鰹のような津波に乗ってポニョがどこまでも走って行く豪快さ、眠ってしまう5歳児の可愛らしさとかは絶品でしょう。(まるで、ポニョはリリコみたいだ。) ポニョは、元人間の研究者と「海の母」的妖怪かあるいはスピリッツ的な生命体の子どもらしいです。この「海の母」のような巨大なお母ちゃんは、ぎょっとしてしまうほど、おもしろいです。
 次は、おもしろくなかったところ。
 とにかくです、働くカリスマえらい母ちゃんと、海の男・いい父ちゃんは、すれ違いながらも、認めあい信じあって、安定した家庭生活を作っており、こんな夫婦って、どこかにいるようで、本当はいないのだよんと、思いました。このようなえらい父ちゃんとえらい母ちゃんと凛々しくて強い子どもと無垢で可愛いポニョの組み合わせは、ちょっと疲弊した社会の人間としては、「フン」って感じがしないわけでもありません。「愛と勇気で、世の中がこんな明るくなったら、まぶしくってどうしようもないだろ」と思いました。
 で、結局、ちょっとばかばかしくて、とってもおもしろい作品でした。
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映画を観たら書く     Kーta(2008.7.10)

「JUNO」 さわやかな青春映画

学校で周りから浮いている女の子が、陸上部の男の子に惚れて(走っている姿に惚れたのではなく、走っている時に短パンの中でゆらゆら揺れ動くブツに目が行ったと思われる)セックスしたら赤ちゃんが出来ちゃった。こりゃ大変だと思って、友達に相談をし、新聞の「ペット貰って下さい」の横にある「子ども下さい」欄のイカシタカップルに子供を渡そうと奮闘するが・・・。

周りの大人達のあっけらかんとした「おお、そうか判った」というさっぱりとした味のある対応や、オロスのではなく引き渡すなどの諸々の行動が非常にさっぱりと爽やかに描かれている、新たな青春映画でした。子どもながらにも一生懸命引き渡す子どもの将来を考えて、一直線に突っ走る腹の出た女の子が子供っぽい大人のトンチンカンさに振り回されず、最後のラストシーンまでビシッと筋を通しきる所はお見事でした。久しぶりに話題の映画で面白かった。

「REC」 密室型ゾンビコント

スペイン発のゾンビ映画。テレビリポーターのお姉ちゃんが「スペイン消防署24時」の取材中、緊急連絡を受けたアパートに一緒に同行する。行ったアパートでは、上の階で叫び声がしたとの事。警察も到着している中、上の階まで行ってみると、なんとお婆ちゃんが下着姿でウロウロしながら唸っている。なだめようとすると首にキス、かと思いきやガブリと食べられてしまった。よほどお腹が空いているのかと考える間もなく、お婆ちゃんを抑えて、首を負傷した人を下で介抱していると、お婆ちゃんを取り押さえていた奴が上から落下してきた・・・怒号が響き渡る中、警察や保健所などがそのアパートを全面封鎖する旨を外から通達。出て来ようもんなら撃ち殺すぞ的な脅しまでされたアパートの住人と警察と消防署とテレビクルー達の運命は・・・?

出だしからぶっ飛ばしているのに、最後のJ馬場婆さんまでノンストップ。中だるみは無し。全編に渡り、生中継システム(ブレアウィッチやクローバーみたく)だが、とても見やすい。途中の日本人夫婦の痴話喧嘩もまた楽しい。見所は可愛い少女が耳たぶをカプっと噛むシーンと、牢屋からバタリアンです。上映時間も77分で、楽に見られる非常に面白い映画でした。

「ぐるりのこと」 うーむ、橋口はすごいな

リリーフランキーがこんな演技を出来るとは驚いた。

20歳の微熱で「ほぉー、こういう世界もあるのか」と衝撃を受けながらも日本昔話の歌でガツンとやられ、渚のシンドバッドでは窒息死しそうなくらいの緊張感あふれるキスシーンでガツンとやられ、ハッシュでは出演者全員に自身との共通点を見出してしまいガツンとやられた俺としては、もう無駄な抵抗は止めておとなしくガツンとヤラレに行きました。

結果、橋口がいるのだから日本映画は安泰だと素直に思えてしまいましたとさ。あいだみつおには「だって人間だもの」っていわれたら腹が立つが、橋口亮輔には言われても腹が立たないと思いました。鬱を抜けてのこの快作ならば、鬱になって良かったんじゃん。

「NAKBA」 戦車に轢かれると・・・

スプラッター映画は爆笑して見れる!ホラー映画はワクワクして見れる!しかし、リアルな殺人は吐き気がしました。

この映画を見て、俺でも判ったイスラエルVSパレスチナの歴史。いまいち何で殺しあっているのか判ってない人は本を読むよりより早く判るので、見た方がいいでしょう。重信房子は大したもんだと思いました。

大人になったのにパレスチナ問題がよく判っていない方には特に勧めます。

まぁ、それでも俺はパレスチナを地図で指差せと言われたら、間違えるでしょうけどね。

「KAMACHOP」 能天気な幽霊二人

草野球の助っ人で食っていた二人のプーが、試合中にバットぢゃなく雷に打たれて死んだ。その二人があの世の天国に行くか地獄に行くかを幽霊期間中に試験をされる。守るべきことは生きている人に無関心でいられるか。少しでも関わってしまうと減点対象となる。ちなみにもう一つの設定は「死ぬ24時間前に人は幽霊が見えるようになってしまう」。

この二人に、二人の採点者でもある死神の大森さんから「息子を捜しに上京してきた母親を息子に合わせるな!」という指令が下るが・・・

映画のグローバル化のシネコンでは絶対やらないような映画ですが、これが非常に面白いのです。低予算が丸見えなのですが、面白いのです。人情味溢れるダメプー幽霊二人のおせっかいは、大変ほのぼのとしました。蠍座でしかやらんべなっていう映画でした。

「遅い人」 全然ダメ。50円映画。

これを見る前に、前評判で「アイアムサムを見に行った客がタクシードライバーを見て出てきた気分になる。」という凄い評判を聞いていたので、死ぬほどガッカリした上、タクシードライバーをどのように理解したらこんな批評が出てくるのか?と怒りが湧きました。

なんて事はありません、たんなる障害者映画です。障がい者ではなく障害者を出しただけ。古いんだよ、感性が。この映画を作った世代は、いまだにこのレベルが過激なのかとがっかりしました。ニコニコしながら「殺すぞ」や障がい者の殺人は、あのレベルではもう古いの。ニュースをちゃんと見てなさい!抑圧からの解放を殺人で表現するなら、もっとあるだろうに・・・。

「ミスト」 すごいぞ、今年の怪獣映画は。

今年の怪獣映画はとにかくデカイのが出てくる。半端なくデカイの。全体像なんかさっぱり掴めないくらいデカイんだわ。

米軍が田舎町の基地で「未知との遭遇をしてみよ〜か」と遊び半分で実験を行った為に大惨事が起こる、原作スティーブンキングの最後までアメリカ人のキ●ガイっぷりを見せてくれるナイスな映画です。トワイライトゾーンな世界で皆が大パニック中、狂信的な宗教者が善人共(はっきりとした意思を自分で持てない方達、いわゆる馬鹿)を煽り、善意の殺人集団に変貌させるシーンは、心底恐ろしかった。後半の全く希望を持てない旅の結末も含めて、一番怖いのは不安に煽られた群集心理や突き詰めてしまった人間なんだよ、という相変わらずなキング氏メッセージが溢れ出ていて最高に楽しかったです。

「光州5・18」 あぁ判るよ、兄ちゃんは

ああ、またしても韓国にやられた。

もう日本映画は難病やガキの妊娠や障害やとにかく激安な涙の叩き売りを止めないと追いつけないな、韓国には。

とにかく凄いシーンが、軍が撤退する時間に市民が歌を歌いながら拳を振り上げている真っ最中の一斉射撃。痺れたの、何の。

光州事件をこの映画で知った俺は、あの場にて弟が殺されたら軍と刺し違えに行くだろうと思った。まぁ周りの被害を考えずにTNT爆弾を全部爆発させるだろうけどね。ああいう時に、戦いに行ってしまう人と、それでも非暴力で訴える人とに別れるのだろうが、戦いに行ってしまうだろう俺としてはあの主役には「あぁあんたの気持は判るよ」と共感してしまう。

ただなぁ、弟や家族が殺されなかったらボケた爺さん背負ってダッシュで逃げちゃうなぁ。膝を着いて屈伏しても、土下座しても、死ぬよりはマシだもんなぁ。
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映画を観たら書く     koshida(2008.5.5)

「ヘアー・スプレイ」

 時間つぶしに入った映画館で、期待せずに観始めたら、これがとても面白かった。1960年代のバルティモアを舞台にしたミュージカル映画。
 踊りと歌、そして黒人音楽(この当時はRACE MUSICと呼ばれていた)が大好きな太目の女子高生トレーシーは、バルティモアのローカルTV局のダンス・パーティ番組に出演したくてたまらない。超肥満の母親(演じているは・・ジョン・トラボルタ)は無理だと言うが、父親に励まされ、トレーシーはオーディションを受け見事に合格し、レギュラーになる。そればかりか、一躍人気者に。
 それに頭に来たのが、これまで番組の女王のようにふるまっていたアンバー(この娘も高校生)とその母親で番組プロデューサーのヴェルマ。ヴェルマは、トレーシーの人気を落とそうと悪巧みをするがどれも失敗。この悪女ぶりがいい。
 トレーシー一家とアンバー・ヴェルマ母娘の対立に、恋愛(もちろん、トレーシーとアンバーが一人の男の子を争う)と黒人公民権運動、「ミス・ヘアスプレイ」がからまってくる。
 そして、最後は正義が勝つ。ミュージカルはこうでなければいけない。音楽も主演者も良い。個人的には、主人公の親友役を演じるアマンダ・ベインズが良かった。
 肥満は不幸なことではないのだよ、店主。
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映画を見たから総括してみる    k-ta(2008.5.4)


「仁義なき戦い」 まだ、弾は一発・・・

 菅原文太の最後の台詞にシビレナイ人とはお付き合いは出来ない。あのオープニング、音楽、金子信夫、そしてラストシーン。何もかも百点満点。この映画を見ても何の感慨も懐かない奴は、多分いないであろう。劇場で観たのは5回目位であろうが、中学生の時に初めて見た興奮が今もって蘇る大傑作である。深作よ、永遠なれ。


「仁義なき戦い 広島死闘編」 杯は返してますけん

 映画を見て初めて泣いたという思い出溢れる作品。北大路欣也の最後のシーンは、よく真似したもんだ。仁義なき戦いの最高傑作と勝手に位置づけている。我が家の兄弟二人の中では絶対に外せない映画である。千葉ちゃんの大友は最高のキャラクターだ。

このシリーズを見た後には必ず肩で風切って歩いたり、「こんなは・・・じゃろうが」とか「ウチの人にはショウちゃんしかおらんのよぉ〜」って真似することになる、よね?。


「県警対組織暴力」 茶漬けを食ったら洗おう

 最強の面白さ。何回も見てるのに、結局見に行った。最後の立て籠もりは良いよ。やっぱり立て籠もらなきゃ。シャブで立て籠もろうが、警察に追われて立て籠もろうが、浅間山荘の立て籠もりよりは遥かに共感できるのが、任侠映画の良さである。蠍座の深作シリーズは凄くよかった。仁義の墓場だけ見れなかったのが、物凄く悔しかい。いつ見ても石川力夫にはとても共感でき

「THEM」 見えない恐怖

 実録・犯罪ホラー。犯人は・・・だった。
 っていうか弱すぎだよ、主人公たち。俺なら絶対、縛り上げて思う存分悪戯して、最後は売り捌くのに。あんまり怖くないし、痛くも痒くもない映画。俺は題名がTHEMだから、犯人は蟻とか大量の昆虫だと思って見に行ってたのでがっかりでした。ああいう・・・はカカオ豆でも取らせておけばいい。

「カンフー君」

 めんこいマルコメ君が泉ピン子と日本の子供たちを洗脳しようとしている黒文科省を退治するというお話。小学生やそれ以下の子供たちの群れに紛れて見ました。お話よりも館内に漂うポップコーンのバターの匂いにヤラレマシタ。


「クローバーフィールド」 今年度最高怪獣映画!!!!

 でっかいの何の!グエムルもジュラシックパークもキングコングもトレマーズもオクトパスもグリードも何もかも、全てひっくるめた大怪獣映画!お見事な体感映像が頭の中をグワングワンさせ、あっと驚く化け物の登場で最高潮を迎える。感激したのが、自由の女神の顔面が吹っ飛んでくるシーンと尻尾でビターンでした。遊園地の乗り物に乗ったと思いながら見るのが正解です。


「ブラックサイト」ボーイスカウトは●太郎養成講座なのか?

 ネット上で処刑映像を生中継でお届けするサイコな犯人を捕まえようという話。生中継中にアクセス数が多くなると処刑スピードが上がるシステムを採用しているのだが、あまり面白くない。

唯一の見所と感じた、硫酸風呂の中からヒントを出すシーンは中々面白かった。硫酸が噴き出る風呂に浸かりながら、何とか犯人に対するヒントを出そうとするのだが、その方法が瞬きでスモール信号を送るというさっぱり俺には理解出来ない行動だったため、勝手に瞬き=石原●太郎が犯人なのか!と仰天して、ワクワクしてしまった。

ネット世界の他人事システムは、同胞の首切り映像を楽しみながら見た奴の数でよく判っていることなのだから、今更説教はいらない。好奇心に勝るものは無し。


「犯人に告ぐ」

 カーキ色を覚えておかないと逮捕されるよ、というお話。面白かった。池内万作があんなに太ってたのに驚いた。


「実録・連合赤軍―浅間山荘への道程」 
総括より豚カツ 戦闘よりも銭湯

 浅間山荘・童貞である俺が勃起するくらいの衝撃サスペンス&ソドムもびっくりな展開の映画。あっというまの総括→処刑のスピード判決の面白さには中国以上に興奮した。

 総括シーンは、俺らの時代の単なる虐めと全く同じ方法が使われていたので、まさに先輩と呼びたくなりました。総括とか難しい漢字を一杯使えば、虐殺も歴史的な物になるのだなぁと思った次第であります。化粧をしただけで総括ならば、職場の帰りにムラムラと来てパチンコ屋の便所で同志的援助無しで抜いてしまった俺は一発処刑だろうなぁと深く考えてしまい、革命戦士にはなれないと安心しました。山の中での合宿シーンでは何回か爆笑してしまいましたが、我が家の母上は「あー、もう見たくない」などを連発していました。当時を共有する人達にはきっとそれほど強烈な出来事だったのでしょう。俺は現代犯罪者から戦後犯罪者に至るまで意外と共感できる人の方が多いのだが、この連合赤軍の人たちには全く持って共感は出来なかった。その理由の一番が意味不明の言語と理屈。彼らの言葉の意味を簡単な物にした字幕スーパーでも入れてもらえれば、少しは何を言っているのか、やりたかったのか判ったかもしれない。
けどさ、案外、当時から喋っている本人達も判ってなかったりして。
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ずっとアップできなかったのでババッとアップ
映画を観たら書く
 



4/28 「アニー・リーボヴィッツ 」
   ヴォーリャ
娘が前から「この映画、みたい」と言っていたのに時間が取れなかったのですが、ようやく昨日新宿までレイト・ショウを見に行ってきましたhttp://annie.gyao.jp/

このひとのことを今まで何も知らなかったのですが、たぶん彼女の一番有名な写真は、裸のジョン・レノンと黒衣のオノ・ヨーコを撮った写真で、この写真を撮ってから4,5時間後にジョンが殺されたのだそうです。

ローリングストーン誌から始まって、ヴァニティ・フェアに移る写真家人生。男のような低い声、体が大きく、凄くエネルギッシュなひとです。麻薬漬けでツァーをやっていた、若い頃のストーンズに同行。自身も麻薬中毒になり、お母さんにリハビリ施設に入れられたりしている。毛色の違うヴァニティ・フェアに移ったのは、麻薬と手を切るためだったようです。

彼女が写真を撮影する様子がビデオで残っており、撮影するためのさまざまな工夫や被写体となっている人物への声掛け、写している様子とスチール写真との対比が面白かった。

映画はとても面白かったのに、レイトショウでいつもの眠気が襲ってくる時間に差し掛かったため、終わりの方は睡魔に勝てませんでした。
シネマート新宿でみました。


2/24「いつか眠りにつく前に」 むっちゃん

2つの時代を同時に描く手法は、映画ならではのもので、映画は時空を操ることができるのだと思うとわくわくしてしまう。
さて、この作品では、女優として、実の母と娘が二組出演していたのだそうで・・・、そんなことには何も気づかないくらげではありますが、 気に入りの映画「めぐりあう時間たち」と雰囲気が似ていたこと、この2つの映画の両方に出演している人たちが複数いることには、気づきました。そして、それらの人たちが、前の役の印象を引きずっていないことに、感心してしまいます。特に、メリルストリープは、どんな役をやっても顔立ちは変化しないのに、その作品の役柄にしっかりなっており、他の作品の役柄の面影がないことに、尊敬さえしてしまいます。た だ、彼女が、わざわざ老女の役をやるための演出をしているようで、それだけが不自然でした。
 恋する相手に愛を告白して、受け入れてもらえないときの自虐的な絶望を演じた俳優ヒュー・ダンシーを忘れないようにしようと思う。そして、その彼を絶望に落し入れたクレア・ディケンズも忘れないようにしようと思う。彼女は「めぐりあう時間たち」のすてきな女の子だった。
そして、この2人は、実在の人生で、恋人同士なのにだそうだ。だから余計に切なく感じるのかな。

 自分がいつか眠りにつくということは、知っているけど、それがいつのことか予想もできない。割と早く片付いた方がいいのかなと思うけど、でも、人生は、持ち帰り仕事や締め切り仕事ではないのだから、早くすませてもしょうがないかな。


2/19  「陰日向に咲く」   むっちゃん

 9人の人物が交差し、繋がっていくというお話なのだそうだが、え、9人もいたっけ?と思う。どんなつながりだったかを整理するのも面倒、もうごちゃごちゃのままでいいやと思う。
 35年前の過去と現代をも、つなげているんだけど、どちらも、時代の背景をもう少し取材して真実味を出して描いてもよいのではないかな。なにしろ、ストリップダンサーが「ノー・モア・ウォー」と何度も叫ぶんだけど、意味がよく分からないよ。

 褒めたいのは、岡田准一。なかなかいい味を出す役者なのだなあ。
 でも、パチンコにはまるギャンブル依存症で、借金地獄の描き方は、少し軽いのではないだろうか。
 いろいろなエピソードのある中で、おれおれ詐欺で偽りの息子になったお話が思いも寄らない展開あって、思わずしんみりしてしまった。
 お話の象徴として、晴れている日と雨風の日があるんだけど、その中の台風は、本当の天候なのか、撮影用に作った物なのか気になる。雨風が本当によくできているのだ。ホースで水をかけているような気が全くしないのだ。
 あ、宮崎あおいさんのことを話していないね。漫才のようなことをするのだけど、面白くない相方とコンビを組んでいる・・・にしても、ちょっと普通だったかな。
 で、映画を観ている最中に、指輪が抜けてシートの下に落下してしまったのだけど、暗闇に手探りで探し当てたのが、一番の感動だった。
モンゴルのお土産だったから、無くしたくなかったのだ。・・・これは、映画とは関係のない話。


2/17「L change the world」  むっちゃん

原作コミックでは、最後にキラが復活するような期待を感じさせているけど、この映画では、Lの遺志を継ぐものを感じさせる。
そう、これはLのお話なのだ。

今回のLは、少し尖った顔をして、時々、松山ケンイチっぽくなった。
Lのおやつは、板チョコ、バームクーヘン、マシュマロ、ぺろぺろキャンデー、たいやき、角砂糖、ホットチョコレート、アイスコーヒー、パフェ・・・。
ワタリが先に亡くなって、身寄りのないLの・・・、Lにとっては、家族のようなものが消える。そして、可愛い天才BOYと出逢い、その子に名前を付ける。あなたのそばにいるという意味で、「ニア」。そして、最後の別れ。Lの孤独に突き刺されて、泣きたくなる。
Lは世界を救ったのだけど、それで、世界をどう変えたと言うのか。


2/17 「歓喜の歌」    USAGI
毎日雪がよく降りますね。昨日の札幌は風も強く前を向いて歩けませんでした。下を向いて歩いても物を拾う余裕はありません!
『狩人と犬』という映画を思い出しました。いい映画でしたよ。
『歓喜の歌』といえばベートーベンですが、年末に第九をやるのは日本だけらしいです。大晦日に地方都市の文化会館で合唱団(ママさんコーラス)
の発表会が予定されていた、、、。300人定員というから小さなホールです。それが職員のミスで2つのグループ(片方はパートのおばさん中心のマルビグループ、もう片方は毛皮を着てお買い物に行くようなセレブの奥様達)のダブルブッキングだったというお話。
原作は立川志の輔の創作落語で、本人もちょっと出演しています。
どう考えても文化会館の職員のミスなのに「どっちか譲ってくれるだろう」「話合って下さい」(まあ、市の実力者の奥様の多いグループが勝つだろうと?)という無責任さ。
ドタバタのうちに話は進行し『歓喜の歌』を歌ってハッピーエンドで終わるのですが、くたびれた無責任男の小林薫と、マルビはつらつママ役の安田成美の
取り合わせが小気味よい。
もう一方のセレブマダム役の由紀さおりも存在感があります。
キノでやっていますが、いつもの観客と違う雰囲気のおば様たちが多かったようです。(皆さんコーラスをやってるのかも。)
よくできた娯楽映画ですが、貧乏人もお金持ちも音楽を愛する気持ちは同じ、(『歓喜の歌』のコンセプトも『人類皆兄弟』だし。)ということで、
めでたしめでたし、で、音楽会が終わればもとの家と仕事に帰って行くという図式ならちょっと腑に落ちないものがあります。
そもそもこんなにステレオタイプに市民コーラスのグループが分かれるものなんでしょうかねえ、、、。

2/10「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 
むっちゃん

俳優ジョニー・デップは、既に死んでいる人物か、死んで甦った人物か、そんな役どころがお似合いのように見えますが、15年間引き裂かれていた最愛の妻子に再会したいと思っていたのに、不確実な情報で、復讐を優先させてしまうお話です。だから、怖いだけではなく、哀れな印象も出ていたのかというと、そうでもないです。キョンシーみたいにだいぶ不気味でした。殺害シーンで血しぶきが飛び散るのは、こうも何回もだと、目を開けていられ無くなります。でも、そこを耐えなければ、最後の悲劇にたどり着くことができません。それが、何だか無理矢理力づくでたどり着かせられた感じで、ちょっと疲れました。あのカッコいいすてきなジョニー・デップが演じて歌っているということを楽しみたいなら、面白い作品です。    
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映画を観たら書く     koshida(2008.1.23)
「ペルセポリス」

(監督・脚本 マルジャン・サトラビ&ヴァンサン・パロノー、2007年製作、フランス、95分)

 恋人が別の女性とベッドにいるのを見た主人公マルジは、ちょっと落ち込むが、気をとりなおす。「運命の人」だと思った男が「キスの時に口が臭かった、フケだらけだった」ことなどを思い出していく。それにつれて、それまで端正に描かれていた恋人が、いかにも「口の臭そうな」男風の顔かたちになっていく。
そんな風に、心に思ったことがそのまま表現されていく、このアニメーション映画はとても面白かった。登場人物はシンプルな線で描かれ、表情や動きの変化は単調だ。宮崎駿のような日本のアニメーション映画とは違う。またマルジの生まれ育ったテヘランの街は薄いグレーで、パーレヴィ王政を倒せとデモをする人たちは黒いまとまり(民衆)として描かれている。しかし、変な言い方だが、白黒とその濃淡で作られた絵が幻想的でありながら、とてもリアルなのだ。
主人公のマルジは、リベラルな両親の下で育ち、「公明正大」であることをモットーにする祖母が大好きな女性。この映画は、ブルース・リーが大好きだったマルジが大人になっていく姿を描く。
それは、イランという国に生きる人たちが国家によって抑えつけられながら、それに抵抗する姿でもある。反政府活動によって処刑されるマルジの叔父(マルクス主義者だった)や父親の友人、イラクによる空襲におびえながら、こっそりとパーティを開く大人たち、街角に立つ闇屋からアイアン・メディソンやマイケル・ジャクソンのカセットを買い、革命防衛隊に見つからないようにおしゃれをするマルジのような若者たち。こうした経験が、笑いを誘いながらスピーディーに展開していく。
この映画のもう一つの楽しみは、カトリーヌ・ドヌーブなどフランスを代表する俳優たちが声の出演をしていること。この映画には、それだけの魅力がある。人びとから希望を奪う国家体制にあっても、笑いと反抗を忘れない人間の物語だからだ。
(シアター・キノで1月19日から公開)
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映画を観たら書く     k-ta(2008.1.23)

「28週間後」 目の色変える最高の家族愛
 新作の展開かと思いきや前作と同じ時間の別の場所から始まったオープニングの凄まじい早さの場面展開は最高でした。いきなり暗室内での安らかな一時、一転陽の光射す中での不条理な恐怖。最高傑作を匂わす出だしに痺れました。いわゆる守る守られる関係を無視したオープニングに感動する間もなく、自己防衛の為の嘘を繰り出すあまりにも人間らしい主人公。

キーワードは愛らしいのだが、愛の最高表現は殺人という猟奇殺人大百科を思い出させるシーンの連発。前作はお父さんが二階から目薬という無謀な挑戦に成功してしまった為に悲劇か喜劇か判らんような名シーンがありましたが、今回はチューしたら中毒になるという洒落にもならん展開に俺はビンビンに痺れてしまった。まして愛の代償行為が、目に入れても痛くないという表現なのには驚いた。うーむ、万国共通だったのか。

前作と同じように結局ゾンビより軍隊の方が怖いよ的な内容だが、今回は世界最凶の亜米利加軍。ただで済むはずがない。感染者が逃げ出したと同時に発せられるコードレッドに対して、非感染者はどう逃げるのか。手に汗を握りイラクを思い浮かべながら見るのですが、どう考えても俺は逃げるのは無理だった。

凶暴さ、ダッシュの速さ、噛みつき度、ブラックジョーク度など、どれを取っても前作を超えてますが、前作の様な「すわっ!少女レイプか?」みたいな陰惨で吐き気がするような不快なシーンは大幅に減っていました。まぁ射的の的が感染者じゃなくて子供だったというシーンはあったけど、そこは撃たなきゃ!。亜米利加軍なら間違いなく撃つでしょ。何で燃え尽きるような正義感出すのかなぁ?

「ゾンビ3D」 シド&ゾンビー
 正月一発目になんてつまらない映画を見たのかと思った。まぁ数ある腐れゾンビもどき映画の中では「まぁまぁ」ではあるが、てっきりロメロかと勘違いして見に行った俺にはガックリの映画でした。「深い紅」系レーベルのゾンビ映画は無しだとしても、これに比べれば、まだ「極道」や「香港」や「自衛隊」や「ウエスタン」や「ギャングスター」や「森」のゾンビの方がマシだった。1500円も出して目が疲れる上にロメロかと思いこんで見たショックは大きかった。シドさんを使って、この有様。製作者はパンフレットを読み直し、自画自賛をしている部分にいち早く気づき、自己嫌悪に陥って欲しい。どうせ3Dを活用するくらいなら、内臓や人肉をムシャムシャ食べているシーンで山○屋やマクドナ●ドやカーネルサンダ◎スの匂いを場内に漂わせれば画期的だったのに!

「エイリアンズVSプレデター」
 何が良かったって妊婦・子供を容赦なく食い破るエイリアン達。良いよ、倫理コードなんて糞喰らえって感じが。乳児室や妊婦が待機している所にドレッドヘアーなエイリアンが入って行くシーンは最高だった。ホラーはこうでなきゃ。エイリアンだって生きるのに精一杯なのだよ。人間の腹で栄養をもらって育つのだよ。それで腹を破って出てくるのは生命の感動だ!だってエイリアンだもの。

「ダーウィン・アワード」 馬鹿遺伝子は永久に不滅です!
 これは面白かった。昔出版されていた「あっ!死んじゃった。」って本を思い出した。馬鹿な死に方に対する保険金支払いを止めにかかるオッサンとウィノナの旅日記。けど、本編よりもジュリエットルイスの余りの老けっぷりに驚いたのは俺だけではないだろう。アニータかと思ったよ。

「ヒッチャー」 馬ではなく車による米南部の私刑
 逆恨みオッサン・ストーカーによる死に場所探しの逃避行劇。体を半分に千切るシーンだけが見たかったので、期待度満点に見に行った。全体として上手にまとめすぎていてB級というよりもテレビ級みたいな小物感だった。けど満足した。

「田舎医者」 zzzzzz
 寝た。その前の四本のアニメは起きていたが、狂言役者の台詞回しが睡眠作用を催して寝た。ちなみに「頭山」は賞を取るほどではないと思った。あれで賞を取れるのなら、枝雀は世界遺産だったのだなぁ。身投げはもっとお静かに。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2008.1.17)

「スマイル 聖夜の奇跡」

監督は陣内孝則。ロケは北海道のあちこち。登場する少年達は、実際にアイスホッケーのできる子達なので、その試合の様子が、迫力があってとってもよかったです。 試合の迫力が、この映画の面白さの大半を占めているように思います。アイスホッケーの経験のない素人の監督を森山未來が演じているのだけど、アイスホッケーの作戦をタップのリズ ムで表現するのがいいアイデアで、そして、ぴったしはまっているからすごいです。
 そして、わたしが楽しみにしていたのが、この映画の中で歌われている「The Little Drummer Boy」。・・・で、最初の場面に出て歌ってたのが、「ミカエル子ども聖歌隊」。ウチのすぐご近所にあって、知っている子達が、一人一人、ちゃんと映画に出ていました。とっても可愛くて、うれしかったです。映画の中では、替え歌になっているんだけど、すごくいい歌なんだなあと思います。わたしにとっては、いつまでも記憶に残る映画です。
 この映画のことを思い出すと、胃痛が消えて、幸せな気分になります。
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映画を観たら書く     ヴォーリャ(2007.12.17)

「レディ・チャタレイ」 

 新聞で読んだ映画評が新鮮だの純愛だのとえらく褒めていたので、わざわざ渋谷のパルコパートVの近くまで行って見て来ました。
クリスマス前の人混みでごったがえす盛り場なのに、映画館の中はガラガラ。
初老のカップルもいるが、独りできている女性も何人か。

 映画そのものはとてもシンプルで、ほとんどがコニー(チャタレイ夫人)が庭園の小路を通って森番との逢瀬のために駆けて行くシーンと、2人で会っているシーン。この大邸宅を囲む庭園の自然が素晴らしく美しく、場面ごとに四季が移り変わっていくのがわかる。
見ていて、何か懐かしいナァ・・・と思ったら、そこに居るのは 昔のじぶん、だったりした。

森番は、原作のイメージとは違って、中年男で、太っているのだけど、その表情には、見覚えがあった。
ずっと女性との接触を絶っていたのに、ふたたび女と関わりをもつことになった困惑や、階級制度でじぶんがチャタレイ氏より下に置かれていることへの怒り。

それにしても、この映画に出てくるチャタレイ夫人は、親の遺産があるので生活には何の不安もなく、男(恋人や夫)が悩んでいるのにひきかえ、じぶんは何の悩みもなく無邪気そのものなのには、ちょっとそれはないよな、とムカついてしまった。
わたしも年を取ったってことなんだろうか?
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映画を観たら書く     USAGI(2007.12.2)

「ヴィーナス」 

先週スガイでこれを見ました。
あの「アラビアのロレンス」でロレンスを演じた「ピーター・オトール」が出ているというので見に行きました。
アラブ人の中で背の高い青い目のイギリス人は忘れられない印象でしたよね。(あれを映画館で見た人なら、、、)
映画では過去の彼の姿を「ゴージャスだった」と表現していますが、その通り!
その変わり果てた姿にちょっとショックでした。おじいさんが若い女の子を追い回す、というより、まるで妄想のように
性愛の対象にするのも、見ていてはずかしい程でした。

今や「死人の役」ばかり回ってくる老優と高血圧でアップアップしている同業の友人、やはり体の痛みにやっと耐えている
かつての妻。対照的にピチピチした肌のトンデモ娘と軽薄なボーイフレンド。
彼女(ジェシー)のご機嫌を取ろうと必死だった老優(モーリス)はひょんなことから瀕死の状態になってしまいます。

しかし、映画の雰囲気は最後の10分間でそれまでのドタバタから一転します。
最後はモーリスに惹かれていく、若いジェシー。
まるで「どうやって死ぬべきか」を問うような幕切れは感動的ですらあります。
彼は過去の栄光に生きるのではなく、今、人を愛して充実して死んで行きたかったのではないかと思います。
そして、彼の葬儀にたくさんの人が集まるのを「だれかが死ぬと友達になりたがるの」という彼の妻の言葉も身にしみました。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.11.26)

「タロットカード殺人事件」 

ウッディ・アレンの最新作「タロットカード殺人事件」の上映時間は90分ちょい。飽きやすい性格のわたしには、ちょうどいい長さです。
 最初、昔のNHKの英語の講座「シャーロックホームズ」を思い出してしまいました。登場人物がしゃべり続けているシーンが語学講座 の印象と重なったのかもしれませんし、それにロンドンが舞台という事もあるでしょうか。
 わたしは、映画に出てくるロンドンというかイギリスの風景が、わりと嫌なのですが、今回は、嫌な感じがしませんでしたね。
 イギリスの上流社会の人たちの中に、アメリカのお金持ちの振りをしている入り込むウッディ・アレンの演技が、単にコミカルなだけではなく、上流社会を皮肉っているような感じでもありますし、ジャーナリスト志望の大学生役のスカーレット・ヨハンセンが、歯並び矯正の金具をつけてメガネをかけているのも面白いです。
 殺人のシーンも死体もないのですが、容疑者の自宅に入り込んで、何やら家捜しをするという古典的なドキドキを楽しめます。
 そして、普段クラシック音楽など聞いてもいないのに、バックに流れる音楽にふと「これなんだっけ」と耳を傾けてしまいます。
 何度か笑ってしまったのですが、なぜ笑ったのか覚えていません。この映画を楽しむのに、人並みの記憶力は必要ないようです。
 洒落ていて、軽妙な感じを楽しみたい時には、ぴったりの作品です。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.11.18)

「ウエイトレス〜おいしい人生のつくりかた」 

さっぽろの狸小路にある東宝プラザでは、市内でここしか上映しなていないという作品が時々あり、それで、今回観てみようと思ったのです。
 お話の舞台はアメリカの田舎町。パイのお店で働くジェンナの夫は嫉妬深く、自己中心的。ジェンナは家を出ようとしていました。しかし望 まない妊娠をしてしまいます。その上、すてきなお医者さんと引かれあってしまうのです。そして、家での企てが夫に発覚・・・。お医者と結ばれるハッピーエンドなのか、夫とよりを戻す話なのか、どっちだ? と思わせといて、じつは、最後にどんでん返しがあるのです。コメ ディー仕立てにしては、なんだか辛い話だなあと思うのですが、女性の自立をテーマにしています。
 で、わたしが衝撃を受けたのは、この映画の監督であり、自身が俳優として登場人物の一人になっているエイドリアン・シェリーが、昨年の11月に既に亡くなっているという事でした。逆恨みによる殺人でした。この映画は、彼女の遺作だったのです。人生というものを考えさせられます。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.11.18)

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 

 前作が、とっても面白かったのか、と言うと実はそんなに面白いとは思いませんでした。ちゃぶ台をひっくり返すシーンが何より嫌だったし、登場人物みんながいい人で、こどもも純真でかわいいというのがなんだか物たり無く感じました。
 しかし、数日前、コンビニで買い物をしていたら、この映画のテーマ音楽が流れており、一度しか観ていないのに、なんだか懐かしい気分になって、急に観に行きたくなってしまいました。
 さて、今回の「続」の始まり方が、意表をついて面白く、のっけからわくわくドキドキしてしまいました。そして、こどもたちも4か月の間に成長したようだし、登場人物の個性や持ち味も前作と変わらず、いっそういい感じでした。なかでも、あの茶川さんの、どんな時でも迫力がないことに、本当に感心をしました。
 時々笑ったし、当時の町並みや風景がよくできていて、よかったです。しかし、盛りだくさんのエピソードの一つ一つが平坦な気がしまし た。
 そして、観終わってみると、また、そんなに面白くなかったと、思ってしまうのです。とは思いましたが、意外性はないが味わい深いというのが、この映画の持ち味なのかもしれません。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.11.17)

「オリヲン座からの招待状」 

主役は加瀬亮と宮沢りえ。
 舞台は京都ですが、京都らしさはほどほどで、昔の小さな映画館という懐かしさが味わえます。坦々とお話が進み、何をていねいに描いてこのように長くなってしまったのか、2時間は少し長いようにも思いますが、飽きてしまうわけではありません。
 人の人生って、いろいろだけど、それぞれに味わい深いものだと思えば、長過ぎる事もないでしょう。
 映画館のお話とは関係のない自分の昔の事を思い出したりします。懐かしい記憶の呼び起こすやさしさを感じさせました。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.10.30)

「天国の口、終りの楽園」 

監督はアルフォンソ・キュアロン。メキシコシティ出身の映画監督。2001年公開のメキシコ映画。

 天真爛漫の笑顔いっぱいのハチャメチャ面白い17歳の若者2人が高校を卒業する夏にわけありの年上の女性と短い旅をするというお話。
 男の子2人が年上の女性をめぐって大人になる話を中心に置きながら、1999年2000年のメキシコの状況を記録しているような風景やナレーションが盛り込まれているのです。フリオの姉が大きなデモに参加している時に、フリオが車を借りる話をしていたり、道ばたで銃を持った警官につかまっている人々がいたり、金持ちのテノッチの父が与党の政治家で、シアトルのWTOの会議に出かけたとか、他にも、レンガ職人の事故とか、保護区の先住民の人たちとの話など、当時の状況が次々に出てきます。
 そして最後に、悲しいエピソードを挟み、「もう会うこともない」というキーワードを印象づけて、フリオとテノッチが分かれるのです。
 ガエル・ガルシア・ベルナルの役であるフリオの名が、フリオ・サパタと言うことが一回だけ説明されているのですが、サパタなんだ・・・ と気にかかったりします。
 この2人が大人になって、その後を映画にしたとしたら、どんな展開になるのか・・・そんな事を考えたりしました。
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映画を観たら書く     k-ta(2007.10.27)
「六ヶ所村ラプソディ−」 東大教授の目が怖い

 ドライなドキュメンタリー映画。反原発を声高に叫ばず、六ヶ所村に住む人達を淡々と映し出している。都市部の貪欲さの犠牲になっている六ヶ所村の人達を見ていると、北海道や沖縄も似たような状況にあると考えてしまった。この映画を見たら、六ヶ所村通信を全巻見たくなった。特に原発推進派の人達の巻を見たいなぁ。原発を推進する人も反対する人も、皆六ヶ所村が好きなんだなぁと思った。なのに喧嘩しないといけないなんて、悲しい話だ。脆弱な田舎はこうやって都市部に食い物にされていくのだろうな。

「パンズ・ラビリンス」 妖精は喰えるらしい
 「デビルズバックボーン」の姉妹編。この監督らしい映画で、相変わらず子どもが、ありゃりゃな展開になる。大人のダークファンタジーと言われているだけあって、化け物やそういう世界観はお見事でした。化け蛙や妖精などたまらなく不思議で面白いモノ達が登場してくるのだが、秀逸なのは妖怪「手の目」そっくりな残酷化け物。目の玉を手につけて、いないいないばぁ〜とやると顔が完成するのだが、あまりにも強烈でひっくり返りそうになる。あれを見るだけでもこの映画は充分なのに、サディスティックな親父の拷問ショーまでついてくるのだから、お腹一杯になれる。
 しかし肝心のストーリーは今回も骨太で、あまりにも悲惨な状況に置かれている子どもは想像力で切り抜けるという監督の一貫したテーマがきちんと描かれている。「ミミック」の時もそうだったし、「デビルズバックボーン」の時もそうだが、子どもに対しての描写や試練に容赦が無いのが気持ち良い。最後の最後に出てくるあまりにも悲しい救いも含めて、相変わらず強烈な映画を撮る人だなぁ〜と思いました。ちなみにパンと手の目は同じ演者だそうな。うーん、ゴラムとキングコングとピータージャクソンみたいな関係だなぁ。

「卑劣な街」 お見事!
 絶品なヤクザ映画。韓流フェアだか何だかの中で上映されていて、韓流オバサマばかりいたので不安だったが、仁義なき戦いの血脈がしっかりと受け継がれていて大満足でした。こういう映画を日本も実は撮っているのに上映されずビデオスルーという状況は悲しいです。
 しょっぱいシノギしかもらえず組も維持出来ず鬱屈としているが、兄貴分には頭も上がらずパトロンもいない、家族も何だか大変だ、という状況の男が、とあるシノギをきっかけに上り詰めていく行くが・・・。おぉっと驚く展開が3回くらい用意されていて中だるみが一切無く最後の「はぁ〜、やっぱりな」まで一直線。仁侠映画ファンにはたまらない映画でした。

「大統領暗殺」寝なかった俺が偉い
 だからどうしたの?どうなったの?と聞きたくなるフェイクドキュメンタリー映画。映画なんだから、ブッシュが死んで世界は平和になりましたとか出してしまえよ。中途半端な映画だなぁ。な〜んか物足りない。

「ザ・シューター」予告の飛行機爆破シーンは何処?
 面白かった。最後の最後まで飽きさせない。しかもマークウォールバーグの闘犬っぷりがたまらなくカッコイイ。本当にイイ男だと思う。張り詰めた空気や怖いと思わせる表情など天下一だと思う。けども、「フォーブラザーズ/狼達の誓い」の方がファンとしては良かったなぁ。

「不良少女モニカ」不良ぢゃないし
 モニカ役のオネ−チャンが店主の若い時の顔に凄い似てた。
 話は大変退屈な馬鹿ップルの話で、俺にはあまりにもつまらなくて半分以上寝てしまった。これが芸術ならば俺は大衆芸能で充分だなぁ。もう見ない。

「壁男」 なんだかなぁ〜
 堺雅人が出てたから見に行った。あまりにもつまらなく、びっくりするほどたるくて、しかも全く怖く無く、別段面白くもない。堺雅人の不健康そうな顔色が印象に残った。ホラーっていうカテゴリーには絶対入らないよ、この映画は。

「オープンウォーター2」死ぬまで治らない
 馬鹿が梯子も出さずに船から皆でダイビング。あらっ?どうやって上がるの?という開いた口が塞がらないオープニング以外は一切見所無し!どうでもいい人間関係の悪化過程を一方的に延々と見せつけられて、最後は???で終わる映画。監督をベーリング海あたりに投げ込んで説教したくなりました。

「キャプティビティ」暗転なんて酷い!
 
残酷シーンで画面を暗くさせて見えないようにしてしまうという暴挙をホラー映画でやってしまった札劇には頭に来た。オッパイと残酷シーンが出て来ないホラー映画なんて詐欺と一緒だ。ホステル2で同じ事をやったら、断固抗議して返金してもらうぞ!あの札劇が中身が無いアイドルホラー映画でこういう処置をするって、もしや支配人変わったのだろうか?
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.10.13)

「パンズ・ラビリンス」 

 スペイン・メキシコ映画、監督はメキシコ出身のギレルモ・デル・トロです。
 予告編を観たときには、「ナルニア国物語」に似ているのかなと思った程度でしたが、その印象とはちがう全くちがう内容の映画でした。
 ファンタジーと言うのは、現実の世界の主人公が、ここではない別の世界に行って、成長や変容して戻ってくるという話でしたよね。確かにそう言う意味では、ファンタジーなのですが、しかし、始まりがここで はない他の世界の話で、お伽噺の王女はもとの世界に戻り、現実の世界の子供は戻ってこないのです。こういう作り方のファンタジーを見て、 わたしは、大きな衝撃を受けました。

 時代は、1944年のスペイン、独裁政権下でのファシズムとそれに抵抗する人々の闘いの最中です。史実に基づいた戦争の話と子供の世界のファンタジーがこんなに見事に悲しく融合したお話をいままで見た事 はありません。無慈悲な殺戮の恐怖は、ケンローチ監督の「麦の穂をゆらす風」のシーンに匹敵するような衝撃です。
 確かに映画は観る人によって、楽しみ方や感じ方ははいろいろだと思いますが、わたしは、この作品が、戦争をけして賛美せず、ファシズムの恐怖を見据えて、犠牲になっていったこどもたちの愛しさを描いていると思いました。
 
スガイでやっています。 
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.9.16)

「善き人のためのソナタ」 

 ドイツ映画。わたしは、「グッバイレーニン」は観たけれど、その他の 歴史を解明しながらのドラマを今まであまり観てこなかった。重いテーマが苦手だと思ったからだ。でも、この「善き人のためのソナタ」は、観てよかった。
 実際の旧東ドイツのようすをわたしはよく知らないのだけど、国家が組織的に、国民を監視し、権力者が芸術を思うように支配しようとしていた頃の話。
 この時代の証人の人たちにインタビュー取材して、脚本が作られている。
 組織の一員として、盗聴し報告する任務をもった人と、盗聴される側の人の両面から描かれている。人が人を監視し、国に報告し、国が人を脅かし、抹殺しようとするのは、恐ろしい事だと言う事がよくわかる。そして、人間性とは何かをていねいに描いている。

 歴史をどのように解明し、分析し、記録するのは重大な事だ。
この映画の最後の方で、歴史博物館らしきところで、自分に関するファ イルを見る場面あるのだが、もう一度観て観たいと思う。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.9.14)

「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」

 今回の「不死鳥の騎士団」を観るのを渋っていた。なぜかと言うと暗い暗い気分に陥るような気がしたからだ。でも、今観ないと終わってしまうような気がして、その日、気づかずに行ったら、レディースディーで1000円だった。「1000円だったら観てもいいかな。」そう思った。でも、見る価値は十分にあった。青春の華やかさも、学校生活の面白さもない、まるでホラー映画のようなこの「不死鳥の騎士団」は、次回作の「謎のプリンス」への確実な橋渡しなのだと思った。
 お話の筋とは違う事なのだけど、登場人物の男の子たちが急に大きくなったなと感じた。わたしが「かけがえのない愛すべき」と形容するネビル・ロングボトムの成長は目を見張るし、ロンの双子の兄たち、フレッドとジョージは、期待通りにカッコよくポグワーツを去った、「学ぶべきは学校の外にある」という言葉を残して。
 そして、ハリーとチョウ・チャンのキスシーンより、ロンやハーマイオニーの後ろにいるジニー・ウィーズリーに心が動いた。「謎のプリンス」を読んだ人ならわかるはずだ。ジニーがこれからどのように成長をしていくのかを知ってしまうと、それ以前のこの少女の心の動きや、成長のようすを観たくなるのだ。それから、靴を隠されて、裸足で歩くルーナ・ラブグッドも素敵な女の子だった。
 今回は、飛ぶシーンがあまりないし、冬の素敵なシーンもなく、わたしにとっては、楽しみの少ない感じだったが、観終わって、何だか見逃してしまった事があるような気がした。楽しくないと思いながら、もう一度観たい気になるから、不思議だ。
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映画を観たら書く     ヴォーリャ(2007.8.27)
「ウリハッキョ〜われらの学校」 

 
 渋谷のイメージフォーラムで、『ウリハッキョ〜われらの学校』という韓国人監督による北海道の朝鮮学校の3年間の記録ドキュメンタリー映画を見てきた。
 視点が韓国人の監督、というところが味噌なんだろうな、と思う。映画が出来上がったのが2006年8月だから、この4,5年の日本と北朝鮮のあれこれも織
り込まれていて、朝鮮学校の高校三年生がマンボンギョン号に乗って修学旅行で北朝鮮に行くところも映し出されていたのだが、港には拉致議員連盟の横断幕が掲げられていた。監督は彼らと北朝鮮に行くことはできず、高校生の1人にビデオカメラを託すのだが、ビデオには現地の人たちと楽しげに交流する朝鮮高校生の姿が映っている。親身の歓迎を受け、「向こうで会った人たちは目がきれいだった、と話す高校生たち。
 「でも、帰還運動は?」と、私はすぐに考えてしまうが、今の日本でも日常的に差別や脅迫を受けているから「祖国」が暖かく思えるのだろう。
 そして韓国人の監督が驚くほどの新潟港での厳重警戒ぶり。まるで、北朝鮮と戦争状態にあるのは日本みたい。
 寄宿生がいることもあって、この学校自体がまるで家族のようで、生徒同士、生徒と教師たちも本当に仲が良く、卒業式の様子もとても感動的なのだが、映画が終わって客席の大半の人たちが拍手したときには、ちょっと困ってしまった。 だって、拍手している人たちは「身内」みたいだけど、私はそうではないんだもの。
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映画を観たら書く     k-ta(2007.8.18)

「加藤隼戦闘隊」 バリカンカットと女給
 エンジンの音ぉ〜、轟轟とぉ〜、隼はぁ征くぅ〜、雲の果てぇ〜、翼に輝く日の丸とぉ、胸に描きし赤鷲の、印はぁ〜、われらがぁ〜、戦〜闘隊ぃ〜!
 途中までは勢いの良い軍歌なのであるが、何故か後半の方の、
 干戈交ゆる幾星霜、七度重なる感状の、いさおの蔭に涙あり、ああ今は泣き武士の、笑って散ったその心
 ここの部分が暗い。この後に続く最後の部分は明るいのだが。
 やはり最後に歌う部分「・・・我らは皇軍戦闘隊」を華々しく歌う必要があったのだろうか?と考えてしまう。
 このころの日本には、そんな戦争の暗さはまだまだ無い気がするのだが。
と疑問に思ったので我が家の生き証人に聞いてみた。
 一言ばっさりと「加藤隼戦闘隊は時代が違う」と斬り捨てられた。独立航空隊第八師団ノジリ連隊だかいう所の航空隊生き残りが、そう仰るのならそうなのであろうな。
 まだ日本が明るい頃の戦意高揚映画でした。正直、俺は面白かった。特に空中戦、こんなリアルな特撮技術があったのかって感動したね。綺麗な女給さんが足踏みしながらリズムを刻むところなんかも最高でした。

「ハワイ・マレー沖海戦」 〜であります!!
 パールハーバーという糞映画を作った不届き物が最近いたが、この映画は真珠湾攻撃を真っ向から正当化、というよりも大成功だったと描く戦意高揚映画。真珠湾攻撃は最初からばれていて、アメ公側が戦争をしたい口実を作るために見逃したという視点は、さすが戦中映画!、全く無い。
 登場する日本人をイラク人や北朝鮮人に置き換えて見ると、あら不思議!非常に涙溢れる悲壮感漂う映画に変化する。
 しかしアメリカに対して、してっやったり感を味わうためには非常に心地よい映画です。けども、もうちょっと亜細亜解放の理念(大東亜思想)や白人主義に対する抵抗戦争だった事、その為に行われた欧米列強の嫌がらせなどきちんと描けば、より面白かったのに。ハルノートの事とかさぁ、そこが残念。せっかく右翼モードで見に行ったのにぃ〜。

「パリ・ジュテーム」 パリって何処だ?
 短編が何本も続く中、おばさんが一人旅する映画にだけ、何故か涙を流すほど感化されてしまった。俺には、この短編だけが圧倒的な存在感があり、また共感が出来た。最後のシーンの孤独を感じながら幸せを感じる瞬間、相反した感情によって人間はバランスを保たれている、と感じる瞬間にこそ生を感じる。こういうセンスをもった監督の大衆目線感覚には拍手喝采であった。
 他にもウェスクレイブンの墓場のユーモアセンスについての映画と、ニックノルティが思わぬ敵との戦いを強いられる映画は非常に面白かった。
 ただ一人、ガスバンサント君だけが「いつも通りの映像、演出」で面白くなかった。彼はいつもああいうモノしか撮ることが出来ないのだという証明になった。

「家紋の危機」 ケンチャナ、ケンチャナ!?よ
 極道一家の物語。
 女ッ気のない長男が問題視される極道一家。さっさと結婚しないと!とゴッドマザーのオモニの強権発動に兄弟、舎弟がソウルで必死に嫁探しをするが、張本人は一切興味無し。さぁ困った困ったと騒いでいる時に、何故か地下駐車場で長男に助けを求める女性が。本業が極道の長男は、ビシバシと身体を張って女性を助ける。気絶している女性を家に連れ帰って介抱するが、なんとその女性は・・・。しかもその女性に長男は惚れてしまう。さぁ、組はどうなる。果たしてオモニの約束の期限までに結婚相手を連れて帰れるか?
 韓国では続編が公開されているラブコメディー映画。俺は非常に面白かった。こういう任侠コメディー物を最近の日本では作らなくなってきた。「組葬」なんかはリアルで面白かったのに。少しは実録外伝系列から離れて、力の抜ける任侠映画を作って欲しい。上映場所は、やはりディノスでお願いします。
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映画を観たら書く     koshida(2007.8.16)
「ブラッド・ダイアモンド」

 「きれいで合法的なダイアモンド」を買いましょうという、新手の宣伝映画。しかしこの宣伝映画、ダイアモンド業界が関わっている(?)だけあって、中途半端でない。ものすごく面白い。

 主人公を演じるレオナルド・ディカプリオが、ちょっとニヒルなダイヤモンド密輸業者役を熱演。相手役のジェニファー・コネリーもいい。もラブ・ロマンスあり、派手で臨場感溢れる戦闘シーンあり、家族愛あり、児童兵士や紛争・武器密輸についての批判あり、ないのはセックス・シーンくらいか。この映画を観た人は大満足するだろうし、私も満足した。

 ここからは映画を離れるが、やはり何だかもやもやした気持ちが残る。4月頃にアムネスティーから、この映画の公開とあわせて「紛争ダイアモンドを買わないで、合法的なダイアモンドを買いましょう」というようなパンフレットが送られてきた。その時にも、「あれ、アムネスティがダイアモンドの宣伝をしてるのか」と思ったのだけれど、この映画を観て、もう一度そのことを考えた。
 アフリカの紛争における紛争の原因に、ダイアモンドやコルタンなど希少資源をめぐる利権があることは90年代から問題になっていた(とくにコンゴ)。この問題を解決するために、英国のNGOが中心になってキャンペーンを行なってきた。この映画はそのキャンペーンの成果だと言ってもいいだろう。
 また、この映画のように、NGOの視点や主張に影響された映画はこれからも増えていくだろう。それだけに、この映画が「きれいで合法的なダイアモンド」の宣伝のようになっているのはとても残念だ。アフリカの資源を所有しているはアフリカ人であるという視点が、この映画からは感じられなかった。でも、それは映画の問題ではなく、NGOが富の不平等から目をそむけ、新しいサービス提供者として市場に登場していることの反映かもしれない。
 そんな難しいことを考えてしまった。でも、映画は面白かった。
(蠍座で観ました)
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映画を観たら書く     koshida(2007.8.14)
「ハワイ・マレー沖海戦」と「加藤隼戦闘隊」

「聖戦」の映画である。たんなる戦争ではなく、「神聖な目的のための戦争」である。今から考えると、「そんなこと言ったって、戦争は戦争だろう。勝つか負けるか、強い方が勝つに決まってるじゃない」と言えるが、そんなことは言えなかった時代の映画である。

 「ハワイ・マレー沖海戦」は、1942年12月に封切られている。真珠湾攻撃の1年後に公開するために、かなり急いで作られたようだ。大ヒットらしいが、全く面白くない映画だ。
 だいたい、ハワイとマレー沖という別々の軍事行動を一つの映画にしようというのが無理である。この映画は海軍の命令で製作した映画なので、海軍としては「米英に宣戦布告」したことを強調したかったのだろうが、それを映画にするのは無理なことだ。
 主人公らしい男性が二人いる。一人は海軍兵学校での士官で、マレー沖海戦に参加する。もう一人は予科練に志願しようとしている少年で、真珠湾攻撃に参加する。この二人が同郷で、少年が予科練を志願する時に同郷の先輩である士官に相談したというのが、ハワイとマレー沖をムリヤリ結びつける話。この少年の姉を演じるのが原節子。彼女が出てくるとスクリーンが華やかになる。戦後の小津映画よりもはつらつとしていて素晴らしい。ふつうの映画なら、この姉と海軍士官のラブ・ストーリーをからませるところだが、何しろ『聖戦』映画だからそういう訳にはいかない。
 あと面白かった(というか興味を持った)のは、予科練での生活と訓練風景がドキュメンタリー風に撮られているところ。
 この退屈な映画の見せ場は、円谷英二が特撮を担当した真珠湾攻撃のシーン。ハワイの谷間を縫って戦闘機が真珠湾に攻撃していくシーンは、なかなかのものだ。こういうのを観ると、やはり戦争映画は戦闘シーンのリアルさが勝負だよな、などと思ってしまう。

 もう一つの「加藤隼戦闘隊」は、1944年3月10日(陸軍記念日)の封切り。こちらは、陸軍の肝いりでつくられた映画。上映してすぐに「撃ちてし止まむ」というスローガンが出る。「撃ちてし止まむ」は、この映画が封切された前年(1943年)の陸軍記念日に国民運動のスローガンとなったもの。出典は古事記にある神武天皇の歌「みつみつし 久米の子らが 垣下に 植ゑしはじかみ 口ひひく われは忘れじ 撃ちてし止まむ」(今は苦しいけど敵を倒せば、この苦しさも消える、というような意味)である(三國一郎『戦中用語集』、岩波新書 を参考にしました)。
 このスローガンも、いま読むと負け惜しみとしか読めないが、この「加藤隼戦闘隊」も何となくうら悲しい映画だ。監督は『ハワイ・マレー沖海戦』と同じ山本嘉次郎、特撮も円谷英二。

 主人公の加藤健夫は、1942年5月にベンガル湾上で戦死した陸軍中佐、「軍神」である。この映画は、加藤健夫率いる隼戦闘隊の1年余りの活動を描いている。「優秀」な戦闘機隊が、米英との戦争が始まって半年も経たないうちに崩壊していくという事実がまず悲しい。これでは、戦意高揚どころではない。
 主人公を演じる藤田進(この人は「姿三四郎」で有名、というより戦前の大スター)は、日本人好みの「厳しいけれど優しくて、ユーモアもあるし、何より仕事の鬼」という上官(上司)をうまく演じている。「軍神」を奉らずに、人間として描こうとしたのも好感が持てる。この加藤隊長は、ドイツにいたらしく「欧米崇拝」的なところもあって、コーヒー好き(わざわざミルを使って豆を挽く)、カメラ(おそらくライカ)好き、タバコも洋モクのほうが好き、というシーンがあるのにも苦笑してしまった。
 そして、この映画の特撮シーンは「ハワイ・マレー沖海戦」とは比べ者にならないくらいスゴイ。飛行機の上からの実写とセットを使っての特撮がうまく組み合わされており、いま見てもそんなに不自然ではない。そして、落下傘部隊がパレンバンに降下するシーンは実写らしく、飛行機と地上からの撮影されている。空中で落下傘が次々と開くシーンは美しい。
 ただ、隊員が次々と死に、最後には主人公まで死んでしまう映画だから、見方によれば厭戦映画といえないこともない。そして戦場のシーンばかりだから、女性がほとんど登場しない。だから面白くないのだ。聖戦に女性は不要だったのだ。
(蠍座で観ました)
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.8.13)

「私たちの幸せな時間」 

監督/ソン・ヘソン

 映画の中で、主人公の女性ユジュンが撮った外の写真に、刑務所の中のユンスがハングルで言葉を書き込んで壁にはっているという何気ない場面があります。
 なんと書いているのか分からないのが悲しいし悔しい。ハングルを読めない自分が情けなくなりました。
 映画のチラシには、主人公のユンスの事を「3人を殺した死刑囚」と書いています。でも正しくは、半分はえん罪です。やっていない事までやったと言って、早く自分を殺せと思っている囚われの人です。この人が、こどもの頃に弟と路上で過ごしているシーンがあります。街頭の大きなテレビジョンに韓国の国歌を歌う若い頃のユジュンがいて、その声を「いい声だね」と言った弟は、路上で死にます。だから、ユンスは、わずかな望みが叶う時に、その歌手に会うことを希望して、それがこの2人の出会いになっています。
 この映画は、人生の最後に出会った愛を描いているのですが、死刑を執行されるその少し前の人生なのです。
 そして、最後に、処刑の場面。処刑の場所まで抱えられて歩くユンスの片方の靴が脱げて、履き直します。その靴は、たぶんナイキです。知るはずもないブランドの靴を夢のように欲しがった弟に代わって求めた靴だと分かります。そして、処刑の直前に国歌を歌い、・・・「歌ってもこわい」というユンスの声。
 死刑に関わる人々の動きも丹念に描いています。最後のボタンは3人でおすのですが。執行する人の指が震えてとまり、やり直します。
「死刑」これは、国家の法システムの意図的な殺人だと、この映画を見てそう実感しました。

すすきのスガイで、あした上映終了。

(ずいぶん前にメールで送っていただいたのにウ、アップが遅れました。
ディノスで上映中です 管理者ゆ)
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.8.13)

「傷だらけの男たち」
監督はアンドリュー・ラウとアラン・マック
 まず、金城武はすっかりおとなでした。トニー・レオンは、得体の知れない役どころをうまくやっていました。
 前半は伏線がややこやしくて、うまく理解できず、自分の頭の悪さを楽しみました。後半から、どんどん謎解きが進んで行きますが、全体的に、殺人シーンがむごたらしくて、そこは好きではありませんでした。 でも、現場で調査している探偵の姿と容疑者の動きが、だぶって重なる 映像に感心をしたり、香港の夜の高速道路の交差するところにうっとりしたりしました。復讐のために生きていくって、結局悲しいでしょう。 失った愛を追い求めるのは、やっぱり悲しいでしょう。
 犯罪や殺戮の話なのに、愛というものの分かりづらさがだぶって、虚しくも重苦しい、苦い映画でした。
 この映画は、ハリウッド映画として、リメイクされるようですが、今のままでも十分ハリウッド的だと思うのですが、がらっと変わるのか、 どう変わるのか、観てみたい気もします。

「サイドカーに犬」
映画を観終わって、すでに原作を読んでいる人が、どこがどう違うのかを連れの人に話しているのが聞こえてしまいました。ふんふん、原作はもっと唐突な話らしい。それで、映画の話は、分かりやすくなっているらしい。そうか、長嶋有の原作なのだ、と、そのとき認識しました。
家に帰ってから、どこかに長嶋有を取材した雑誌があったなあと思い出して、探しました。雑誌類を何度もひっくり返して、ついに見つけたのは「クウネル」2005年3月号でした。ヤリィ! それで、作 家長嶋有って、一筋縄では行かない面白そうな人物だと思い、今は、 原作の方に興味を感じている次第です。

それはそれとして、映画のお話。
 竹内結子が、今までと違うイメージの役をやっているという事が宣伝されているけれど、そんな事はありません。役柄もそれほどガラッパチな人物ではありませんし、竹内結子はわりとそんな感じの役柄を演じてきたようにも思います。「私生活の事件を吹っ切ったような演技」と思うのは、勘違い、女優ならこのくらいの演技ができます。
 そして、映画の中のヨーコさんは、カッコいい人ではなく、カッコ悪い人なのです。好きな人のそばにいたいと思っているのに、その人から、もうこなくていいと言われたり、その人の妻から、侮辱されて、殴られて、頭突きで応戦するカッコ悪い女です。でも、後ろを振り返らずに、去っていったから、よかったのでしょうか。カッコ悪い女のさっぱりした生き方がいい感じなのかも知れません。男に「いい女だねえ」などと、思わせないのが大事です。
この映画はこどもの目から見たおとなの世界を描いていますが、その女の子が、大人になってこどもの頃を思い出すという作りなので、描き方が一貫していていいと思いました。
百恵ちゃんの豪邸、パックマンのゲーム、麦チョコ、細い缶コーラなどが映画のお話に出てきます。80年代にこどもだった人が見ると、 懐かしく思うのでしょうか。特別な大事件が起こるわけではありませんが、どことなく不安定な時代のお話でした。観終わって、やっぱり麦チョコを買って帰りました。
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映画を観たら書く     k-ta(2007.8.7)

「トランスフォーマー」 糞映画
 久しぶりの底抜け超大作だった。所詮、マイケルベイ監督作。スピルバーグが関わっているならと見てしまったがチャッチイ映画でした。ロボットに対する考え方の違いが日米には大きく差がある。カラクリに茶を運ばせるか、ロボットに有色人種を殺させるか、この決定的な違いの溝はけっして埋まらないだろう。
 内容はお決まりの外敵の襲来。そこで、オタクも頑張って国のために働け!今こそ力を結集して国家の危機を救うのだ!と鼓舞する。最後はお決まりのアメリカこそが世界一。アメリカの平和は世界の平和、と一件落着。
 いつまでたっても子供の国アメリカらしい映画でした。

「怪談」 羨ましい限りの話です。
 若い男が色年増と一緒になった途端に大モテし始め、さぁ大変。
 羨ましい。あぁ、羨ましい。俺もなりたい、新吉に。
 情念の美。夏の風物として怪談は毎年見たいものだ。
 期待通りの面白さでした。是非来年は怪猫佐賀屋敷で。

「アコークロー」琉球奇談
 キジムナーという妖怪にまつわるジメジメ琉球奇談。
 キジムナーは妖怪でもあり妖精でもあり幽霊でもあるという言い方がアジアっぽくて良かった。見所は100%琉球俳優という所。それなので何を言っているのか判らない所も多いが。
 内容は、幽霊が出てきて琉球のユタがそれを解決する。しかし、このユタが全く持って生者の味方にはならない。恨まれる理由を持った生者が悪い、こんな死に方をした幽霊が可哀想だ的な解決方法なので、最後は依頼人の生者が目ん玉を抉る羽目に陥る。自業自得って訳なのね。
 この鬼厳しいユタが主役になってのシリーズ化を熱望する。ただし本当の琉球奇談は絶対にやめてもらいたいが。琉球の心霊話は洒落にならんのが多すぎるから。琉球の裏面はとても観光気分では行けやしない。

「ゴーストハウス」 メッセンジャーズ
 パン兄弟の最新作。「アイ」シリーズで一躍有名になった双児の兄弟が監督をしている、サムライミの会社の映画。
 色々事情があってド田舎に引っ越してきた家族の絆再生物語。
 引っ越してきた矢先に、この家何だか変だよ、と長女が気付くのだが、問題児だったので家族は取り合わず。そうこうしているうちにガンガン心霊現象が起こり始め、しまいには自分が地下室に連れていかれそうになる。こりゃ、たまらんと一大決心をして幽霊に会おうと覚悟を決めるが・・・。
 米英人の言うところのモノとは全然違うアジア的解釈のゴーストが出てくる所が新しいし納得できるホラー映画。しかし、要になるカシャカシャ壁や天井を這い回るアレの映像はさすがと思わせる怖さ。怖くて楽しいジェットコースターホラー。夏にピッタリ。

「メイド」 冥土のメイド
 フィリピンの出稼ぎ事情が絡む悲しいホラー映画。
 フィリピンから家族の入院費の為に出稼ぎに来た女の子が訳ありな家にメイドとして入る。一見なんの問題もなさそうな家族。そこの家の1人息子は知的障がい者。優しい家族でホッとするメイドだが、不可思議な現象が次々と起こり始める。怯えながらも本国の家族の為にメイドとして働くが、近所のメイドが自分を見て逃げ出す。追い掛けるメイドが聞いた話は・・・。
 堂々と障がい者をホラー映画に出してくる根性がアジア映画にはある。ここが素晴らしい。何故、日本はいつまでもマイノリティに対して腰が引けているのか。情けない。人々の暗部を描き出すのがホラーの宿命ではないか。精神病院の閉鎖病棟や山奥の障がい者施設を舞台にしたホラーなど現実をテーマにして幾らでも作れるのに。

「アパートメント」 社会派ホラー?なの
 現代人が抱える問題と幽霊が一緒に描かれている社会派ホラー映画を目指しているのだろうが、何を言いたいのかさっぱり判らない非常に大味なホラー映画。きっと孤独感をテーマにしたんだろうがダメダメ。
 韓国産ホラー映画は全く持ってダメ。怖くない。あのドロドロとした恋愛話のようにネチっこくホラー映画を作ればいいのに。
 団地を観察する変態さんが、ある時間になると人が死ぬ事に気付く。本人は必死になって警察に言うが、所詮覗き魔なので警察に逆に絞られる。そこで覗き魔は覗き観る事から、ワンランクアップ。不法侵入者になってしまう。ますます警察はこの変態を厳しく取り締まる。しかし、運の良い変態さんは現代社会の抱える問題を厳しく指摘する幽霊さんを発見する。覗き魔から不法侵入者に格上げされた変態さんは、晴れて問題解決者となる。メデタシメデタシ。
 なんてくだらん映画だ。

「舞妓haaaaaaan!!」馬鹿うけした。
 柴崎コウのかなり久しぶりの快作。脚本も良いが、柴崎コウが良いのである。たまには褒める。本当は昔ファンだったのだが、ここの所の酷さに愕然としていただけである。が、しかし今回は良かった。柴崎、やるじゃん。
 芸者遊びは男の夢。この映画は、この一点に尽きる。マジで。俺もお座敷にあがりたいもん。いいなぁ〜、京都でお座敷遊びしたいなぁ〜。
 京都フェチ舞妓好きな男がお座敷にあがりたい一心で、努力して出世して、念願の野球拳まで這い上がる映画。この執念には感動する。
 その京都フェチ舞妓好きな男に惚れている女が、男を振り向かせたい一心で置き屋に入り舞妓の道を目指し、舞妓に成り上がる。この執念にも感動する。
 男は一生子どもです、って言葉に敏感に反応して糾弾する方以外に、お薦めする今年一番のお馬鹿映画。努力はするものだ、と心に刻んだ映画でした。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.8.4)

「おばさんたちが案内する未来の世界 
Old Ladies' Guide to the Future」
むっちゃん

監督・撮影・編集ともに エリザベス・コール。アメリカの若い女性。

 中南米各地の国々のおばさんと言われる年代の女性にインタビューしながら、同行して撮影しているドキュメンタリー。メキシコ、ボリビア、ベネゼエラ、ペルー・・・中南米は熱いぞという事がよく分かる。
 例えば、ボリビアの大統領エボ・モラレスの姿が民衆の中で、生き生きと映し出される。大土地所有による農民の搾取を解消する法律の調印の場面がすごい。何しろたくさんの人が大統領の官邸の前に集まっていて、法律の制定を今か今かと待っており、夜遅くに官邸の扉が開いて人々が招き入れらる。インタビューされたおばさんも入っていく。その人たちが埋め尽くすホールのようなところで、調停が行われる。それで、農民や先住民のおばさんおじさんたちが、歓喜の叫び声を上げる。 大統領が自分たちを守るというのではなく、自分たちがこの大統領を命をかけて守るというくらいの一体感がよく分かる。
 ふと、チェ・ゲバラの事を思い出す。「ねえ、ゲバラ、ボリビアは今すごい事になってるんだよ」ま、そんな事はこの映画には一言も出てきはしないけどね。
 自分は、中南米の政治状況がイマイチ分かんないから、目が回ってしまいそうなところもあるけど、見せてもらってよかった。
 また、見たいなあ。どうしたらまた見れるかなあ。どうしよう、どうしよう・・・・なんでか狼狽えてしまう。そんな映画だった。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.8.4)

「運転手の恋」
最近見たDVD。2000年制作の台湾映画。日本では、2003年に公開されているらしいが、札幌では未公開。日本の女優宮沢りえが 出演しているので、ちょっと話題になったかな。
監督 チャン・ホアクン、チェン・イーウェン

お話は・・・、
台北のタクシー・ドライバーのアチュンが、
一目惚れした交通違反取り締まりの警官の気を引くために、わざわざ交通違反のパフォーマンスを繰り返していって、さあ、どうなる。

車好きの運転手アチュンを取り巻く人々がとっても面白い。
タクシー会社社長の父と検死医の母と、そして、宮沢りえが演ずる警官の3人が意気投合する場面がとびきり変で、笑ってしまう。あまりに細いりえちゃんの脚がちょっとこわい。
ついにふたりは結婚!ハッピーエンド・・・と思わせておいて、何やら不思議な感じのラストがくる。ラブホラーなコメディーでした。

観たいと思いませんか。こんど一緒に観ましょう。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.7.13)

まとめて4作 

「君にしか聞こえない」
 上映終了が近づいてきたので、上映時刻がお昼のみになったり、スクリーンが小さくなったりして、大変です。わたしは、偶然の祝福の隙間で、観ることができました。ラストチャンスだったね。
 前にBUKUさんと「乙一って本名じゃないよね」って話したことがあったけど、この映画の原作がその乙一。実は乙一は、映像作家でもあって、監督名安達寛高で、「立体東京」というアニメを作っている人でした。この監督名が本名なのかな・・・は、さておいて、映画のお話。
 映画では、時空を超えて電話やメールでつながるというお話は、わりと多くあると思います。例えば「イルマーレ」。それで・・・、大抵は「先の世界で起きる災いを避けるために、過去に向けて発信する」という「運命を変えるお話」なのだけど、この作品は、運命を変えるというより、人の生き方を変えるというお話しになっていました。
 「泣きます泣かせます」という手法をとっているわけでないのだけど、予想できないラストで、思わず声を出してしまうほど驚きます。独りで観たら号泣かもしれません。
 役を演じているは、成海璃子と小出恵介です。小出は役柄によって印象が変わるし、成海の持ち味が充分生かされていると思いました。
 この映画に1時間後の会話が、1時間前の映像と重なって、初めて真実が伝わると言うシーンがあります。こういう場面は、文章の表現では限界があると思いますが、映画では、感動的に作ることができるのですね。映画ってすごいなあと思います。

「キサラギ」
「如月ミキ」はC〜D級レベルのグラビアアイドル、でも、もうこの世にはいない。その死因をめぐる、追っかけ5人男のテンションの高い会話劇。登場人物たちが、ずっとしゃべり続けて、無駄な台詞もあるけど、話の展開が面白く、幾度かのどんでん返しには笑わせられる。
 熱烈なファンという共通の衣を脱ぐと、一人一人が、如月ミキと意外な固有の関係を見せていく。それが、キサラギ=さらに重ねて着ているというイメージなのか。
 わたしとしてはサイトで出会ったファンの集いという得体の知れない関係や、世間と微妙にずれた違和感をもう少ししつこく演出して欲しかった。
 ユースケサンタマリアは、ちょっと鼻につくし、小栗旬と小出恵介はテンションが似すぎて、時々区別がつかなくなるし、塚本武雄は、そんなにいいとは思わない。でも、香川照之は、よかった。いままでとても・とても嫌いだったのだけど、今回の演技で、評価が変わった。
 そして、エンドロールで、5人が如月ミキの歌にあわせて、踊るところが楽しい。
 結末や正体が分かってもなお、もう一度「軽く」観たいと思う作品。

「インビジブル・ウェーブ」
 場内はたった2人の観客。最後のエンドロールでは、わたし一人になった。
観たかったから観れてよかった。
 お話は、依頼殺人と裏切りと復讐を中心に、どこにも行くところのない人間のあわれな結末を導く。
「幸せなそうな人間」と「どこにも行き場のない人間」のどちらが生きる価値があるのかという選び方が悲しい。
自分の人生を生きることを諦めてしまった人の孤独と単純さを普通に演じている浅野忠信は不思議な演技なのだけど、そこにかっこよさを感じさせては、この作品のテーマが崩れてしまう。
 撮影の色合いが美しいのは納得。マカオ、香港、プーケット、観光名所案内ではなく、効果的な構図になって出てくる。
全体的に説明的ではないというのは、よい。
 この映画を、20分以内のショートフィルムにできたらもっといいのだろうと思う。さてどうするかな・・・そんなことを考えてしまいそう。

「その時は彼によろしく」
 これまでも、市川拓司の原作ものは、「いま、会いにゆきます」「恋愛冩眞」「恋愛冩眞 もうひとつの物語」を見たので、「その時は彼によろしく」も見てみようかなと思って、立ち寄ったついでに観ました。
 わたしはこの原作は読んでいないのです。題名の意味が映画を観てわかったので、そのところは、原作を読んでいなくてよかったと思います。
 いままで観た映画と原作の関係で言えば、大胆に変わって、原作よりも面白いということもあるし、がっかりするということもあったのですが、市川拓司の小説はおそらく・・・たぶん、それ自体が、映像的な表現や展開を見せているのではないかと思います。当てずっぽうですが。
「その時は彼によろしく」は、水辺と水槽の中のシーンがとても美しく、自然物が効果的に映し出されています。
 全体の雰囲気は、韓国映画の美しいほうの恋愛映画に似ていて、泣くもんかと思う前に泣かされているような感じです。
 後半は言葉での説明が多くなり、愛する人への思いや自分の人生を幸 せだったと思うことなどは、人の口で説明しなくてもいいだろと思いました。若手俳優さんたちの作ったようなてかてかの顔はイマイチでした。
 プリズムが作る光の反射は使われていたのだけど、わたしは、やわらかい虹の光を見たかったと思います。
 うん・・・いろいろに楽しめるというか、よくも悪くも、「なるほどなるほど」と思う作品でした。 
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映画を観たら書く     k-ta(2007.7.3)
「ダイ・ハード4.0」 禿げの美学
 アクション映画たるアクション映画。何も考えずに見るにはピッタリです。相変わらず運が良いんだか悪いんだか判らないマクマレン刑事が魅せてくれる。映画館で見ないと絶対に見ない映画なのでお疲れ気味の方達にはお薦めです。見所は戦闘機に・・・!?、一斉掃射の中・・・!?、娘が・・・!?っていうか・・・!?です。映画の中でやる分には一切ワシ等には迷惑がかからないので、銃撃戦や派手な爆撃やボンボン燃え盛る建物や首チョンパは大歓迎です。あっ!この映画には首チョンパはありませんので。それが残念な所ではありますが。9.11以降のアメリカの安全保障問題が絡むサイバーテロ対ジョン・禿げててもカッコイイ・マクマレン刑事の派手な死亡遊技です。シリーズは全て映画館で見ている為、何としてでも映画館で見ねばと思っていたので見れて良かったぁ。
 相変わらずの魅力的な悪役もきちんと出てます。今回は美人テロリストのマイさんと雑技団出身みたいな華麗なテロリストのおっさんが最高だった。両者共に最後の死に様も最高だった。

「300」 死体で壁を作るスパルタマッチョ
 
待ってましたのザック・シュナイダー監督作品です。超名作「ゾンビ」のリメイク「ドーンオブザデッド」を作って賛否両論を巻き起こした人です。「ドーン〜」の何が問題だったのかというと、走るゾンビと社会に対するアンチテーゼの無さ。ロメロ作品の「ゾンビ」シリーズはベトナム戦争や黒人差別、消費社会への警告、9.11以降の格差社会やアメリカの孤立などに対する批判をずぅ〜っとゾンビシリーズの中でしていたから、中身の無さが問題になったのだと思われるんですが、俺はその薄っぺらさにズギュンって来た方なので今回のフランクミラー原作の300も待ちに待ってた。
 スパルタ軍300人が侵略者10万人と闘うお話なのですが、すごいのなんのって、ずっと殺戮。もう俺は興奮しまくりました。「これがスパルタだぁ〜!!!」ってマッチョなオッさんが叫んでから、グッチャグチャの映像が延々と続き、ワケの判らない化け物が出てきたり、切ない首チョンパもあるし、もうたまらん。けど、映像がザックシュナイダーって感じなので臭わない残酷描写です。だから、ゲームみたいに楽しめます。ここがロメロと違うんだろうな。ロメロのは人体破壊描写は悲しくて生臭いもんな。

「大日本人」 面白いって!!これは。
 大不評につぐ大不評ですが、敢えて言います。馬鹿受けします。注意書きをするならば、松本人志を面白いと昔から思っている人には絶対受ける。俺は松本人志は天才だと思っているので、とにかく笑えた。「松本人志の世界」ってタイトルにすれば良かったのにと思いますが、ぜひ第2段も作って頂きたい。
 内容は大日本人の大佐藤家を継ぐ1人の男の苦悩です。って嘘です。「ごっつ〜」や「ひとり〜」や「ガキの〜」などのエキスがたっぷり入ったコントを物語の中に入れ込んだ作品です。全体的に卑怯な笑いが多いですが、ツボに入れば爆笑が止まらなくなります。客を選ぶ所が「ポラット」とそっくりだと思いました。俺は出だしの石を投げ込まれる所から爆笑してしまったので、笑いっぱなしでした。しっかし、神木隆之助の使い方とオジンガーZみたいなのは卑怯だったなぁ。ノタウチまわったよ、あれには。
 板尾さんの間(ま)の取り方は天才的だ。あれが天然だなんて・・・世の中不公平だ。「死ねぇ〜!!」って叫ぶシーンは笑い死ぬかと思った。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.6.19)

「パッチギ!LOVE & PEACE」 

 フルオーケストラの「イムジン河」を聴きたくて、この映画を観た。 けど、今回の映画の話とこの音楽はうまくつながっていない。
 佐藤首相のノーベル平和賞、朴正煕の暗殺、外国人登録証、サイゴン陥落・・・物がごみのように捨てられていたり・・・70年代の当時のできごとを随所にまぶしながら、中心は芸能界の裏側と難病の子どもを思う家族愛の話。
 電車に乗ってる暴走族のような暴れる日本人は、まるで「マカロニほうれん草(?)」まんが風。サンダル製造、雑品屋さんは、ある意味一面的な描き方のようにも思える。
 愛国心と戦争を美化するような映画が作られることに対する批判は認めるけど、70年代が誇張されて描かれ、ノスタルジーの世界に逃げ込んでいるようで、現代に通じるテーマが見えない。
 涙誘うと宣伝されていたけど、泣かなかった。あまりにまんがみたいで、しみじみしている暇などないから。
 こういう突き進むおとなが暴れる映画に出てくる子どもって、なぜか天使のようなかわいい子ばかりだけど、たまには、手に負えないような子どもも観てみたい。

「パッチギ」ってなんだっけ・・・わからなくなりました。

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映画を観たら書く     k-ta(2007.6.13)

「日本の青空」 白州に知らす
 始まりから15分間位の身体が悶える恥ずかしい演出の連発は、だから改憲派に負けるのだよと言いたくなってしまう。多分この映画に深く関わっているだろう某政党の、そういう匂いがプンプンする15分間を乗り切れれば、後は見ごたえのある憲法成立過程サスペンスに早変わりで面白い。しかし上映後一部観客から拍手が起こっていた為、また冒頭の気分に舞い戻ってしまった。うーん、あの我々が正しいという事は疑うべき事もない事実なのですっていう宗教的な雰囲気をなくさないと滅びるな、奴らは。
 昔「アナタニモ、イイデアイガ、アリマスヨ」と声をかけられて以来、民○は大嫌いなのだよ。余計なお世話だ、馬鹿野郎!って感じだ。
 組合の強い学校で義務教育過程を修了した俺には知っている事が多かったが、アメリカ人を良く描く意味が判りません。あと松本案を作った松本さんの台詞には多々同調すべき点がありました!

「スターフィッシュホテル」 はぁ・・・
 柄本明演じるドニーダ−ゴ兎のルンペンが良かった。佐藤浩一の腰使いはなんだか歳を感じさせたなぁ。不思議な国のアリスに引っ掛けたサスペンスだけれども、あんまり面白くなかった。

「プレステージ」 騙されるな
 
何一つ言えないが、面白いよ。
 そういう映画かと思ったら、ああいう映画だった。騙されなかったよ、俺は。普段から思考回路がそういう世界に行っている事が多いから。なんのこっちゃかさっぱり判らんだろうが。まぁ面白いから。

「監督、ばんざい」 最高!!!!
 たけし映画が何でも好きな俺は今回もヤラレタ。すごいぜ、この映画は。こういう映画を評価できないから、日本映画は上っ面の好成績さしか話題にならんのだ。この映画を見て、まだまだ生きていてやっても良いかぁと死ぬ気もないのに思いました。監督!ばんざい!
 最初から最後まで凄まじかった。やっぱタケシの破壊力の源は自己嫌悪と照れ臭さから来る狂気だよ。いいなぁ〜、演じきれない天才って。

「新SOS東京探検隊」 40分
 あの不思議な地下の生物は何だ?という謎で引張るのかと思ったら未解決のまま終わったが、観た後に爽やかな気分になれました。もっと冒険色の強い話かと思っていたがほとんどが現実的な話で、旧日本軍の爺さんと革命を起こそうとしていた元若者達の戦いのシーンだけが唯一ロマン溢れるファンタジーさを醸し出していた。

「ボラット」 爆笑!できる?
 あまりにも悪評高い作品だという噂があったので超期待して見に行った。出だしの「ユダヤ人追い祭」で爆笑。ユダヤ人のメスが卵を産むシーンで爆笑。その後の展開でも爆笑。爆笑しすぎて涙が出た。笑い死ぬかと思ったシーンを此処に書くと良識溢れる人権派(米国寄り)の方に怒られそうなので書かない。絶対見るべき作品だということを書いておく。凄いよ、これ。

「リーピング」 聖書ホラー
 ダークキャッスル(良質ホラー連発の会社)の作品だという事を知らないで見た。危うく見逃しそうだった。聖書に出てくる災厄が起こる街で、元凶とされる女の子が殺されそうになっている。こりゃ、大変だと信仰を捨てた科学者が現地に赴くが・・・。単純に面白かった。蛙がボタボタと落ちてくるとか、血の池とか、イナゴの大軍とか。信仰の力に縋らないと生きていけないアメリカ人の不安定さが、一番のホラーなんだけれどもさ。

「しゃべれどもしゃべれども」 太一、見事!
 
見終わって気分爽快になれる、さっぱりと小気味良い映画でした。
 落語家の二つ目がヒョンな事から話し方講座をやる羽目になる。そこに集まる訳ありな連中を指導していくうちに・・・。落語を知らなくても面白いが、知っていると何十倍も面白いだろう。「饅頭怖い」と「火焔太鼓」が出てくる。お見事なのは、後半の国分太一。よく演じ切った!あんたより下手くそな落語家は山の様にいるよ。サダの描写に関しては、まぁしゃーない。サダや与太郎は、本当は馬鹿じゃないんだが。
 「火焔太鼓」が俺は大好きで、好きで好きでたまんない。「ここをいうんだよ、男の馬鹿と女の利口がつっかうってぇのは」とか「ビックリして腰抜かして座り小便して馬鹿んなんな」とか「バカ顔っていってね」とか最高の啖呵が出てくるから。
 劇中に出てくるテーマでもある「どうしてそんなに喋れるのか?」、という疑問を呈される事が俺にも良くあるが、これには実はコツがある。酒を呑ませてくれたら教えてあげてもいいが、まずはこの映画を見る事だ。
 いや〜本当に良い映画だったなぁ。エンディングで流れる「ゆず」の曲が初めて良いと思った☆☆☆☆☆

「カチ込み!ドラゴンタイガーゲート」 すっきり
 
あーすっっきりしたっていう香港アクション映画です。ドニ−の親分が相変わらずチ−ママ雰囲気でカッコ付けるのがたまらない。龍虎門の師匠に、カンフーハッスルの大家のオッさんが出てたのも最高だった。香港映画はホンコンにウマイ。映画界に余裕がある証拠です。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.6.13)

「スパイダーマン3」 

壁をよじ登ったり、蜘蛛の糸でゆれたりする、そんなスリルのある気分になれたらいいと思って観に行ったのだけど、そんな体験をする映像はなかった。
 空中を飛んでいる人物の視点から見たのではなく、安全な場所から誰かが見上げているような映像が多かったのだ。あまりに巧みに描きすぎて、逆にスリルが無くなってしまったということかな。

「登場人物が成長している」らしいのだけど、こどもの成長を期待しているわけではないのだから、「大人になったでしょ」と言われても、 「ああ、そうかもって・・・曖昧に反応するしかない。」
 でも、人の心に影響する寄生生物って怖いです。自分が自分でなくなってしまう恐怖を感じますが、それは、教訓的お話としておいておき ます。。
 それより、復讐とか報復とか、嫌がらせとか、そう言うのは虚しいことだなあと思うし、人の気持ちのすれ違いの悲しさのような物は充分味わえました。
 爽快な気分を味わえるかなと思っていったら、ちょっと肩すかし。でも、ま、いいか。虚しさを感じるってことにも、意味があるのかも。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.6.9)

「初雪の恋 ヴァージン・スノー」 

 日本と韓国の高校生男女の青春物語。主演は、宮崎あおいとイ・ジュンギ。2人とも才能のある俳優さんなのだろうということがわかる。監督は韓国のハン・サンヒ。韓国のミュージックビデオ製作の中から出た 監督。その映像の美しさに、うっとりさせられた。全く当てずっぽうな言い方なのだけど、岩井俊二のような・・・そんなセンスを感じた。静かで、ていねいな作り方。韓国映画にありがちなわざわざ泣かせるシー ンのような仕掛けがない。
 わたしは、今まで、京都に対して、あまりいいイメージを持てなかったのだけど、今回初めて、その美しさを知ったような気がする。
 登場人物の2人が、混沌とした時期を抜け出して、自分の進むべき道を見いだしていく辺りが、現実味があるかどうかは別として、筋が通っているような気がした。
 ただ、わたしとしては、まち続けていたということが強調されない方がよかったのではないかと思う。わたしは「偶然の祝福」の方が好きだ し、ハッピーエンドかそうではないのかが、わからない・・・と言う終わり方が好きなのだ。

「面白かった」というより、これは好きな作品だ。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.6.5)

「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」 

5月は労働に埋もれて、映画を観る事ができなかった。劇場上映作品を鑑賞したのは、4月25日以来だ。
 さて、映画鑑賞復帰の第1作目は、「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」。これは、サッポロファクトリーにあるユナイテッ ドシネマのあのドデカイ11スクリーンで観た。偶然ではなく、あのデカイスクリーンで観たかったのだ。

 ほとんど3時間近い長さ。ふだんならこういう長い話は敬遠するところだが、パイレーツオブカリビアンは別。登場人物の関係や性格や行動の変化などが辻褄があっていて、話の展開に無理や違和感を感じなかった。説明的な台詞で進んでいくのではなく、あくまでも映像的。
1作目の最後のシーンで、あ、これはディズニー映画だったと気づいたのだけど。2作目で、意外な展開を見せ、三作目への期待をつなげた。 2作目の巧みさがあって、今回の3作目の面白さがあるんだろうなと思う。
 キーラ・ナイトレーが扮しているエリザベスの変わり身がとても面白かった。海賊の1員となっていくあたりは特に。キーラ・ナイトレーが痩せ過ぎと心配をされた時期もあったけど、映画の中では充分たくましい。でも、長い映画の最後の長いロールエンドの後のさらに最後に登場するシーンが必要なのかどうか・・・とにかく終わっても席は早々に立たない方がいいです。
 そして、スパロウ船長は相変わらずややこしい性格だ。考え抜いているのか無軌道なのか、裏切り者なのか、信頼や友情に意味を感じているのか。 結局スパロウの言動は魅力的で、爽快な気分になる。最低の状況であっても、動物的な感覚と、わりと冷静な判断とめちゃくちゃな決断で、運を切り開いていくのがいい。
 やや大げさな音楽は、時々耳につくけど、ま、いいか。でも、3時間は長すぎだな。余計な事を考えてしまう。この危険なシー ンはどうやって作ったのかなとか、昔観たディズニーの長編漫画みたいだなとか。
 それで、このパイレーツオブカリビアンが面白かったのかどうかと言うと、面白かったよ。途中で余計な事を考えなために、3時間食べ続けても無くならないポップコーンがそばにあれば、もっと、いいかもしれ ない。
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映画を観たら書く     k-ta(2007.5.15)
 「プルコギ」 ブルースを聞きながら、デス。

 何にも期待してなかったのに・・・ここまで面白いとは思わなかった。
 グースンヨン監督の焼肉エンターテイメント映画。最近とかく良い松田龍平が演じる「プルコギ食堂」の朝鮮で兄と離ればなれになった韓タツジと、ARATAが演じる訳ありな侵略型焼肉チェーン店の「トラオ」の肉派VS内臓派の料理の鉄人映画。焼肉料理のシーンも秀逸なのだが、脇を固める役者の豪華さにも目が奪われる。倍賞美津子、竹内力、津川さん、桃井かおり、木下ほうかなど盛り沢山。
 圧巻なのは、これが遺作となった田村高廣が演ずる韓爺ちゃん。
 北九州という土地柄と焼肉と何故か要所要所で流れるブルースが完璧にマッチして美味しく仕上がってました。見終わった後は、あぁ焼肉が食いたいと素直に思える作品です。
 ブルース収穫祭を見ながら、地元で焼肉を食っているような不思議な感覚が残った。今年は絶対ブルース収穫祭に行こうと誓った、デス。

 「大帝の剣」 忍者と化け物と大男
 夢枕獏原作。SF方面好きには、にやりとなる映画ですが、そんなことよりも大衆娯楽活劇が復活したことの方が嬉しい。子供から大人までチャンチャンバラバラ。きちんと血飛沫も上がり、首ちょんぱもあるし、変梃りんな化け物もわんさかなので、お腹一杯になれます。真田さん達一派が、徳川さん達に取られた天下をひっくり返す為に、何処かにあるだろうオリハルコンで出来た武器を探し出そうとしている最中に、宇宙船が墜落してきて、ありゃりゃ、ありゃりゃな展開に・・・分刻みでスケールが倍々ゲームになっていくお話です。
 さすがな遠藤憲一さんと、岸和田シリーズの薫ちゃんをさらにパワーアップさせた竹内力さんと、やっぱりな本田博太郎さん。この三人を見るだけでも充分に楽しめる痛快娯楽時代活劇。最後の結末は、グハっ!でした。

 「ルナシー」 つまらん
 俺の通う湯屋には、この映画を楽しめる人はいないでしょう。それは俺も同じ。ホラーって言うな!騙されたじゃねーかよ。この監督の爺さんは有名らしいが手法も映像も発想も古臭すぎるんだよ。全くもって駄目駄目だ。
 あの程度では、「ドグラマグラ」と「天皇ごっこ」の足下にも及ばない。

 「ブラッドダイヤモンド」 レオの最高傑作
 レオに対する好みの問題だろうか意外と評価が低いので、見に行く予定に入ってなかった。ですが店主が面白いって言ってたので見に行った。
 んだば、これはレオの出演映画の中の最高傑作です、と俺は思った次第です。でぶっちょ母さんが歩いて死ぬ映画よりも、ランボーが出ているのに戦わない映画よりも、便所でシャブられる映画よりも、絶対良い。
 アフリカで育った白人、ダイヤ、少年兵、先進国からの視点などなど社会派一直線の硬派な映画。なのにスピード感やエンターテイメント性もバッチコーイで全く飽きない、というよりも緊張しっぱなし。レオが出てるってだけで、嫌っていたらあとで後悔する映画です。見れ!!
 絶句したシーンは、選挙に行かせないために両腕をちょん切るシーン。
 おおそうか!大人の40%近くが投票権を放棄しているこの国は、もはやちょん切られる心配すらも無いのか。ふーん、だから簡単に死ぬとか言えるんだな。

「ブラックブック」 戦争は悪。それだけの事。
 この帽子ドイツんだ?おらンダ。の、ようにレジスタンスからナチスに、ナチスから戦犯に、戦犯からレジスタンスに舞い戻り・・・と、戦争によって翻弄される一人のオランダ人女性の物語。
 ポール・バーホーヴェン監督は復活しましたね。やっぱり戦争映画はこうでなきゃ。どっちが悪いとか、誰が正しいとかって判断する連中そのものが信用ならないって事をきちんと映像にしてくれた。
 ユダヤ人とオランダ人がナチスに迫害されている時代の、だって人間だもの的な内情をサスペンスフルに描く。ブラックブックに書かれていた秘密とは。
 ナチスが悪いとか、ヒトラーだけの責任だとか、日本も同じ事の繰り返し。悪者捜しをしたいのなら、一番悪いのは国民だってはっきり言やぁーいいんだよ。国家を論じられて幽霊は論ずるに値しない、みたいなトンマな話は飽き飽きだ。戦争責任を国家で論じて、自らは国家に属さない自由人かのような高潔な態度を示す輩も同じ穴の狢。

 「それでも僕はやってない」 御見事
 お見事!本田博太郎さん。一人で全部持っていってしまった。
 東京で両手を挙げて電車に乗るというルールを教えられ実践したときには、こんな暴虐無人を罷り通らせている東京に頭に来た。が、やらなきゃ逮捕され放題なんだ。俺ならきっと延々と娑婆に出てからの報復を考えて正気を保とうとして、きっと最後の結末は「ゆきゆきて神軍」みたいになっちゃうだろうな、と本気で思った作品です。
 やっぱり陪審員制度なんかはもってのほか。俺なんか顔で悪人判断されてしまう。黙っていても捕まえられる世の中に、黙っているからされるのだ。面倒臭い奴にならないと凸助の「ちょっといいですかぁ?」には対抗出来ない。
 痴漢は卑劣な犯罪ですが、満員電車でほぼ丸出しのミニスカートを履いている女子学生も相当卑劣だと思います。あれもやっぱり罠なのですか?

 「急げ!若者」 印象派青春群像劇
 フォーリーブス&郷ひろみに茫然自失。ジャニーズって偉いと本気で思った。オラ、あんなこと恥ずかしくて出来ねーだ。
 服装とかがジャーニーさんの趣味と実益を兼ねているだろうと本気で思える。隠さないって素敵だなぁ、今でもきっとやりたい放題なのだなぁと思わせるところが実に清々しい。

 「ザメッティ」 衝撃の13人
 とにかく面白い秀作。久しぶりに度肝を抜かれた。白黒映像、途切れぬ緊張感、屋敷に集まる海千山千、ラストシーンなど見所は満載だ。本当に見て良かった。
 若い大工が仕事賃を施主に払って貰えなくなって、施主の家に合った封筒を盗んだ事からゲームが始る。封筒の中にあった指事に従い、行き着いた先はお屋敷。何だか危ない予感がするが、好奇心と欲に引きずられゲームに参加。そのゲームとは・・・。
 13人のロシアンルーレットは、ロシアンレビューショーよりも格段に良い。主役の繋がりそうな眉毛も笑えない後半のあのシーンは、独特の雰囲気でヤラレタ。静寂の後に、発砲合図の剥き出し裸電球がブ〜ンと点くシーンは物凄く印象に残る。いやはや、すごい映画を作ったものだ。
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映画を観たら書く     k-ta(2007.5.7)
「ゲゲゲの鬼太郎」 最高峰の傑作

 配役の上手さに脱帽しました。過去何度か実写化されているが、それらを一切寄せつけません。水木センセイが79点と仰られた事も至極納得がいきます。我ら、妖怪好きにはタマラナイ妖怪がわんさか出演なさりますが、時間が短いので余裕をもって全貌を映すまでにはいかないのは致し方ありません。
 最初にタンコロリンが出てくるので痺れてしまった俺は、鬼太郎に左目があろうが背が高かろうが気にはしません。ちょっとがっかりしましたが。
 話の筋は、妖怪大裁判をベースにしていますが、あの御方が暴れた為にあの御方が最後に登場するという嬉しい筋書きです。妖怪大戦争では加藤の前に大した活躍もなかった、実は妖怪一族の中ではスンゲーあの御方も今回は裁判長として御出演なさっています。が、あの御方を演ずる役者が中村獅童というのはなんだかなぁ〜です。百々爺が神戸浩ってのは受けた。
 見所満載で2度も3度も見ないと全ての妖怪を役者と結び付けたり、見切るのは不可能でしょう。化け草履が立川志の輔ってのは判らなかった。
 テーマは相変わらず、たかが百年も生きられない人間が偉そうにするな、死んだ後の始末も出来ない人間が文明の名の元に出しゃばるな、です。自然を壊し、科学に支配された人間は理解出来ない現象を無視する事でしか受け入れる事が出来ない。なかった事にしてしまう事が持つ本質的な恐ろしさを気づかないと、夜中迎えに来られるのです。だから、自然を敬い、過去に学ばないとならんのですよ。従軍慰安婦、強制連行は捏造だっていうのなら日本書紀をどうして信じられるのか。過去に学ぶには近代は余りに近すぎるのなら、せめて明治より前の日本に耳を傾けなければ、本当の日本など判りゃせんのですよ。昔からの常識を持ち出す人達が、狐狸妖怪、妖の類いを信じない方が信じられんのです。それこそ書物に書き記されているのだから。書物を紐解けば、見えない世界が写し出され、裏日本史も顔を出します。妖怪が、なぜ妖怪とされなければならなかったのかなどが。
 妖怪がなぜ平和を望むのか、ネズミ男と鬼太郎の関係に集約されています。本当はたかが百年も生きられない人間が、この二人の関係を子孫に伝えていかなければならないのだよ、トホホ。
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映画を観たら書く     koshida(2007.4.27)
「それでもボクはやってない」

 良かった。周防正行監督の映画は、どれも題名の付け方がうまい。「シコふんじゃった」。そう、ふんじゃったんだ。「Shall We ダンス?」。そう、ダンスしましょう。
そして、「それでもボクはやっていない」。その通り、ボクはやっていないという冤罪のお話。でも、この結末がわかっているような映画、緊張感が全く途切れず、観るものをひきつける。

 裁判の場面が多いが、ここのデティルがすごい。私は裁判を傍聴することがよくあるが、何が「面白い」かというと、最後に次の公判日程を決めるところ。それまで、激しい議論をしていたり、超越的な存在のようにふるまっていたりした裁判官・検事・弁護士が、そろって手帳を出して、この日ならOKとかダメとか話し始める。この落差の大きさには、いつも笑ってしまう。始めから、このくらい普通の態度で裁判やれよ、と言いたくなる。
 この映画でも、この日程のやり取りはきちんと演じられていて、周防監督も、この場面を面白いと思ったのだなあというのがわかる。とにかく映画全体が、こうした具体的なことの積み上げでできている。出ている役者も、みんな抑えた演技でいい。

 そして、警察と検察、裁判官が一体となれば、「ボクはやっていない」と主張し、弁護士と協力して反論し、新たな証拠をだしても有罪となる、そのプロセスをこの映画は克明に描く。冤罪を作ってはいけないというメッセージが、この映画からはっきり伝わってくる。無実を訴えている死刑囚が何人もいる日本の裁判制度を考え直すきっかけになる映画だなあ、などと「活動家」的な感想も付け加えておこう。
(4月24日に蠍座で観ました)
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.4.25)

「神童」
監督は萩生田 宏治。
音が聞きたくて、この映画を見た。
出演の成海璃子と松山ケンイチの弾くピアノは吹き替えである事は、もちろん承知。
まるで弾いているようだとかは、どうでもいいのだ。

演奏家になる事の生易しくない事が、よく伝わってきた。
演奏前に、吐きそうなくらいに緊張する場面が幾度かあるのだけど、ものすごいものだなあと思った。
わたしは、けして努力家ではないけど、ぶっ倒れそうなくらいのストレスを感じた事はある。でも、吐きそうなくらいの緊張感というものはこの人生にはないなあ。
わたしなら、内蔵に一瞬にして潰瘍ができそうだね。

主人公は音楽大学に入ってしまったけど落ちこぼれって設定。こういう人ってたぶん、音楽大学に入らない人生の方がよかったんだろうね。
ピアノは好きなんだけど、秀でた才能はなく、苦労するのは見え見えなのに、そこにいてしまう。自分がそうだったら、たまらないなあ。
だからこそ、才能はなくても、好きであることから生まれる素敵な事をもっと表現して欲しかった・・・かな。

「ハチミツとクローバー」の美大生たちは、ちょっとお遊び的だったけど、この作品は、ピアノ吹き替えが現役の若手のピアニストなので、本物の臨場感は伝わってきます。
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映画を観たら書く     ヴォーリャ(20074.24)

「Обыкновенное чудо」

 Обыкновенное чудо日本語では「ありふれた奇跡」、と訳されているシヴァルツの戯曲が、1978年(ソ連時代)に映画化された作品を昨日見てきた。

ヤンコフスキー(『ノスタルジア』などに出演)、ミローノフ、レオーノフ(『不思議惑星キン・ザ・ザ』)、アブドゥーロフ(『巨匠とマルガリータ』)などの錚々たる俳優陣に、衣装、装置も素晴らしく、とても30年前のソ連の作品とは思えない「新しさ」がある。
 それは、シヴァルツの戯曲のテーマが、古くて新しい「愛」であり、魔法使いや王様、お姫様の出てくるおとぎ話というスタイルを取っているせいかもしれない。

この作品は1944年から10年がかりで書き上げられたものだそうだ。
 独ソ戦のさなかに「愛」を巡るおとぎ話を書き始めたシヴァルツ(名前からユダヤ系と思われる)は、友人たちの思い出によると、怠け者で、必要にかられたときしか仕事をせず、お茶を飲んで友達とだべるのが好きだったそうだ。
 だらしない格好をして、自分の残酷さのいいわけに伯母さんや伯父さんからの遺伝を引っ張り出してくる王様とか、妙に人間臭い登場人物が忘れられない印象を残す。
 昨日見たのはロシアのテレビで放送されたもの。たぶんDVDも出ていると思う。
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映画を観たら書く     k-ta(2007.4.24)

「サンシャイン2057」 並
 監督ダニ−・ボイル(28日後、トレインスポッティングなど)。太陽の寿命がそろそろ終わりそうな未来に、太陽に核をぶちこんで太陽を復活させようとする宇宙飛行士達の珍道中。珍しく世界を救う飛行士の中にアジア人が三人混ざっている。残念ながら黒人はいない。まぁそれでも白人男が世界を救う話はうんざりなので、それよかはマシだ。真田広之が出ている。役名はカネダ船長。皮肉なら大したもんだ。
 映画の中で、一番解せないのがミッシェル・ヨーが弱い事だ。ミッシェル・ヨーがあんなことになるはずがない。

「エレクション」 こうでなくっちゃ
 原題「黒社会」。サイモン・ヤムが相変わらず半端ない渋カッコ良さ。香港版ゴッドファーザー。裏社会のトップを決める為の選挙にまつわる話だが、トップが決まった後の問題解決まで描いている。ちなみに三部作の第1部らしい。うーん、予想外な展開に唖然。おぉ〜、ここでやられちゃったよ的な衝撃は、今の日本映画やハリウッド映画には真似は出来めぇ〜な。さすが香港!
 ルイス・クーがかっこいい。しかし長老の貫禄にはまだまだ負けてたな。

「プロジェクトBB」 いよ〜ん!お見事
 映画はこうあるべきなのであります。三人のダメ男と赤ちゃんの絡む話は古くからありますが、これも又その中にきちんと残るでしょう。
 何といっても、この映画の見所は「マイケル・ホイ」が出ている事に尽きます。ホイ三兄弟の長兄です。笑えるシーンなのに泣かせる顔芸はまだまだ健在です。あの顔はたまらん。うだつのあがらない役をやらせたらアジア一でしょう。
 ジャッキー・チェンとルイス・クーも笑わせます。ジャッキーがダメ男の役ってのも見所ですが、ユンピョウとジャッキーが久々に絡むシーンは爆笑の連続でした。とにもかくにも見に行くべき作品でありんす。
 中身は、スケコマシ・空き巣のプロ・博打狂いの三人が金に困って持ちかけられた話に乗ったら、さぁ大変。幼馴染みの警察まで絡まって、話がどんどんヤバくなっていくが・・・。
 この主役の赤ちゃんが、またメンコイのなんのって。とてつもなく身体を張ってます。観覧車とジェットコースター、揺りかごダイビングは、ゴーストバスターズ2よりも遥かにドキドキするし、ダメ男の子育て奮闘記もかなり笑えます。ゲストも多彩で、あの人もこの人も出ています。まぁ、一番受けたのはダニエルウ−のゲイネタだね。いよ〜ん!ウーよ、その調子だぁ〜。

「龍が如く」 笑える表現方法
 三池崇がギリギリの表現で小学生でも見る事のできるヤクザ映画を作った。と、聞いたのでこりゃ大変だと見に行った。大人気極道ゲームの映画版らしい。案の定、中学生と小学生に囲まれて見ました。R指定にもならないヤクザ映画なのでつまらんかもと不安でしたが、大人にしか判らない表現方法で、歌舞伎町を婉曲並びに物凄く遠回しに表現するのが可笑しくて可笑しくて。周りのお兄ちゃん方が、首を傾げる度にきちんと説明してあげたくなりました。
 後ろの小学生の発言で一番受けたのが「何で日本なのに、この人達は韓国語を喋るんだろう?」でした。一回、見に行ってこいや!大きくなれるぞって教えてあげたくなりました。日本語よりも・・・って場所が実はいっぱいあるんだぞ〜。こういうことをキチンと教えないとイカンなぁ〜。
 三池作品らしく、最後に日本語以外も喋れる怪しい人達を排他する、怪しくない方達はきっちり死にます。なんて健全な極道映画でしょう。

「パフューム」 はんかくさい
 世界の大都市が汚くて臭かったから世界の大都市は香水を欲していたなんて、無茶苦茶な話を映画で言うなよ、馬鹿者め。
 山のてっぺんにあった大都市だって、極東に位置する八百八町だって、今や砂漠の古代都市だってねぇ、便所はきちんと整備されていたし、湯屋だってあったし、リサイクルもリユースも完璧だったんですがね。
 あんた達、白人が世界の文明を見ようともせずに、廊下でクソしてゲロ吐いてたんだろうがよ。少しは他文化を学べって言ったところで馬の耳にだわな。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.4.23)

「不都合な真実」
監督はデイビス・グッゲンハイム。出演はアル・ゴア。

 この映画は、ゴアの映像による資料を使った講演をドキュメンタリーにしたもの。ゴアは、地球環境の危機を地球温暖化の状況から訴えてい る。わたしが見たのは、スガイで上映の最終回。会場は混んでいて、わたしは最前列で観ることになった。客席には、なぜかビジネスマン風の若い集団がいて、プレゼンテーションの研修でもしているのかなと思っ た。
ゴアの講演は、説得力のある資料とわかりやすい話ですすめられ、けして、悲壮感を煽ったりはしていない、絶望ではなく希望を見いだそうとしているのもわかる。
 最後に ten things to do(私にできる10の事)が提起されており、その内容は、自分にもできそうだと思いながら観終わったのだけど、パンフレットを買うときに、レジ袋を断らなかった自分をわりと冷静に見てしまった。
 明日から、レジ袋を断ろうと思う。そう思った。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.4.18)

「蟲師」
監督は大友克洋。

 時代設定は今からわずか100年前のこと。近代化された町に電気が灯っても、山の村には電気がなく、まだ封建的なようすが色濃く残されていた頃。当時は人の目には見えない蟲が音を食ったり、互いを食い合ったりなどしていた。そのことによって、人は健康を蝕まれたり、奇怪な現象が起きたりするとされていた。そんな蟲の正体を研究して、薬を調合したり、追い払ったりして行商するのが蟲師。この映画では、若い蟲師のギンコをオダギリジョーが演じている。そして、言葉と文字で蟲を封じ込める若い女が蒼井優。この2人の自然体の演技は、嫌みのない人柄を表現していて、おどろおどろしさが全くない。優れた力や技を持ちながら、ムキにならずに仕事をする人々って感じでしょうか。
 たくさんの蟲がごにょごにょ出てくるので、虫嫌いな人は、観たら大変かもしれない。わたしは、森の中の風景がたくさん出てくるので、とても気に入った。
 蟲は今もいるのだろうなあ、そんな気がした。「蟲師」は、記憶に深く残る作品だ。
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映画を観たら書く     koshida(2007.4.16)
「縮図」

新藤兼人が監督し、乙羽信子と殿山泰司が出る「近代映画協会」の映画が好きで、ビデオもかなり持っている。この映画もビデオで何回か観た。でもスクリーンで観たことがないので、今回の上映を楽しみにしていた。
 映画館で観ると、やはり印象が違う。何より乙羽信子が良かった。この映画は、乙羽信子の芸者姿の美しさを観るための映画なのだ、ということがよくわかった。
 佃島靴屋の娘に生まれた銀子が、家計を助けるために芸者屋に売られ、いろんな男にだまされ一度は芸者をやめるが、結局また芸者の世界に戻るというお話。芸者が人身売買であり、いかに理不尽なことかであるか、きれいな着物姿の裏にある現実を新藤は伝えたかったのだろう。それは伝わってくる。

 しかし、それよりも着飾ってお座敷をつとめる乙羽信子の艶やかさの方が印象に残った。東京を離れ、越後の高田の芸者屋に身を置くことになった銀子が最初のお座敷で「かっぽれ」を踊る。「かっぽれ」を唄い踊る銀子を、」カメラは正面からとらえる。映画の流れからすれば、こんなに長く映す必要があるのかと思うようなショットだ。でも、新藤はこれを観てもらいたかったのだ。
 宝塚のスターだった乙羽信子が、この映画ではレイプされ縛られ、「チクショウ」と叫びながら男に悪態をつき、カネで男に囲われる女性を演じる。その後も、近代映画協会の映画では「どぶ」でも「狼」でも、いわゆる「汚れ役」を演じる。新藤兼人は、この乙羽の愛情に応えながら映画を撮ったのだ。その最初の映画として『縮図』は記憶されていくべきである。
 
(4月10日に蠍座で観ました)
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.4.17)

「東京タワー」
わたしは原作もテレビ放送も知らない。上映5分前に映画館について、ふらっと観る気になったというわけ。
はっきり言って、「時々オトン」のような存在は、わたしとしては、全く気に入らない。「勝手に出て行くな」という意味ではなく、「出て 行ったのなら、時々も、戻るな」という意味。こんな家族って、やな関係だ。
 そう言えば、実在の樹木希林と内田裕也の夫婦も不思議で怖い。それを映画の宣伝材料にして欲しくないなあ。
 オカンの若い頃の役の内田也哉子が、オカン役の樹木希林に仕草や歩き方が似ているので、これが演技なのかと思うとすごく不思議な気分になる。もちろん親子だということぐらいは知っているよ。
 毎日たくさんの人がごはんを食べにくる家って、あんな風に偽善的なのかな。静かな生活が大好きな私としては、スゴく現実離れした感覚になってしまう。
この映画、もっとどうにかできなかったのかなあ。説明的で、あんまり面白くなかった。 泣かせる映画らしいけど、全然泣かなかったよ。
でもね、この樹木希林が癌治療の様子と人の末期をリアルに演じて、すごいなあと思った、それくらいかな。
 わたしが、こんなに気に入らなかった映画・・・ということは、たぶんヒットすると思う。
 後は、自分としては、「よかった、面白かった、感動した」という人たちの感想を聞いて、人との距離感に浸るのがお楽しみってとこかな。 
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.4.12)

「パリ、ジュテーム」
 パリの町を18区画に分けて、18人の監督とスタッフによって作ら れたショートムービーの集合。
 フランス好き、パリ好きの人なら楽しさも一段と高まるのだろ。大阪 なら、「大阪好きやねん」のような感じなのかな。
 わたしは、年度始めの仕事のストレス解消に観に行ったので、座席が リクライングしたらいいのになあと思ってしまった。
 18の中のどれが気に入ったとかはないけど、台詞のない、女の吸血 鬼に遭遇する若者のはなしにインパクトがあった。
時間の流れの作り、人間関係の交錯の表し方がテンポよく描かれている のがおもしろい。
 パリの風景は、大きな画面で見るのがいいと思うのだけど、お話を じっくり味わうには、DVDで何度も見るのもいいのだろうなと思 う。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.4.10)

「ホリデー」

 所用があって、雪のちらつく札幌から、夏日のような桜満開の東京に出かけた。しかも風邪ひきの状態で。3日間滞在の1日目の夜は、のんびり休暇気分で、宿泊先に近いシアターでこの映画を見たというわけ。
 
監督/ナンシー・メイヤーズ 出演/キャメロン・ディアス/ケイト・ ウィンスレット/ジュード・ロウ/ジャック・ブラック
 お話は・・・ロンドンの新聞記者アイリス(ケイト)とハ リウッドの女社長アマンダ(キャメロン)は、クリスマス前にそれぞれのパートナーと破局を迎えていた。気分を変えたい2 人はインターネットの“ホーム・エクスチェンジ”(休暇の間だ け家を交換する)に申し込み、いつもとは違った環境に身を置くことに・・・。

 人生の休暇で運命の人に出会うというお話。しかも、この4人は、それぞれ2人の幸せ・・ではなくて、親戚関係の大集合となるのです。小さいこどもやご近所の老人との関係も出てきて、なかなかほんわかしているなあという感じです。まさに夢物語ですね。
 交換することになる2人の家のなんときれいで素敵なこと。「散らかしと片付けの日々」を散らかし:8、片付け:2の割合で繰り返している普通の労働者の身から見たら、なんと美しい生活環境なのかと思ってしまいます。
 この映画の教訓は、自分を都合の良い相棒と思っている恋人に奉仕するのはやめて、自分を主役にした人生を生きよう。そして、まずおうちを片付けよう、休暇はそれからだ。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.3.26)

「ステップ・アップ」

「期待して裏切らることを繰り返されると、夢をもたないようにしようという癖をもってしまう。」
主人公の青年はそう言った。なるほど。そして、そんな現実を変える「チャンスは自分で捕まえよう」という話になっている。
 舞台は芸術学校。ほとんどが奨学金で入学してきた才能のある熱心な学生。そこにふと入り込んだ青年が、チャンスは自分でつかむのだと気 づく。
テーマは、題名のそのまま「ステップアップ」だ。
このごろ、そんな映画が多いような気がする。

 でも、なんでだろう。感動しないのだよ。
岩井俊二監督「花とアリス」の最後のタレントオーディションの場面で、感動してしまった自分は、情けないのだけど、ニューヨークの小学 校のドキュメンタリー「ダンスダンスダンス」は感動した。それは本当のはなしだから。
でも、「ステップ・アップ」は、なんでだろう。感動しないのだ。登場人物のダンスのうまさが、演じている俳優がダンスがうまいんだとし か思えなくて。
 だから、感動しないのだね。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.3.26)

「アンフェア the movie」

テレビでやっていたお話も原作も知らずに、この映画を見た。
女が主人公のハードボイルドだわ。登場人物の敵味方裏切りの相関関係は混み合っていて、辻褄が合うのかないのか分からない。でも、それを 気にしていたら、楽しめない。
つまり・・・スケールが、わりとチャッチイということかな。
篠原涼子の体型というかガタイがしっかりしているので、見応えはある。もう少し、この女のカッコ悪さが出ていれば、もっと好感度が上が るような気がした。
娘役が小学校3年生にしては小さい子だったが、それはそれで幼さが出ていたのだけど、主人公雪平の「母として何もしてあげていない」とい う台詞はなしにして、母と子が同志のような信頼関係であったら、もっとカッコよかったのになあ。

2週間ぶりに観た映画は、特別おもしろかったわけではないのですが、ひどくがっかりしなかったので、気晴らしになってよかったです。
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映画を観たら書く     k-ta(2007.3.26)
「ハッピーフィート」 日本よ怒れ!
 最低映画。
 魚を食べるから、ペンギンの餌が減って苦しむんだって。
 日本人が魚を食べ過ぎるから、ペンギンの餌が減って苦しむんだって。
 ロビンウィリアムズが増々嫌いになった。ペンギンの絶滅危惧に関する温暖化問題=肉食白人問題を、見事に「魚を食べる日本人が悪い」問題に摺り替えた超問題作。アメリカは馬鹿だが、アメリカ人も馬鹿だ。鯨は喰って良いに決まってるだろ。人を食ってるアメリカ人に文句など言われたく無い。牛を育てる→南極の氷が溶ける、に至るまでの過程が馬鹿なアメリカ人には難し過ぎて理解出来ないのであろう。風が吹けば桶屋が儲かるってんだ。

「ナイトミュージアム」 歴史修正
 凄まじく期待して行った。確かに面白いが、映画の中心が博物館なので、徹底的な米国白人の歴史観を叩き込まれる。そこがかなりムカツいた。人でも動物でも、なんでも飼い馴らそうとする白人の姿勢には脱帽です。ロビンウィリアムズって、本当にしょーもない馬鹿アメリカ人だ。ベンスティラーのギャグセンスは最高だけど。

「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」 デッカイよ
 
角川春樹ってだけで見に行った。奥山和由が松竹を独裁し続けていれば、角川春樹と並んだであろう。惜しい。奥山は本当に面白い映画を作り続けれたはづだったのに。この二人に共通する事は、とにかくデッカくて面白い物を作ろうという思い。だから滅茶苦茶に金を掛けてとんでもないのを作れる。
 凄まじい数のエキストラを観察するのが楽しい。相当数のモンゴル人が、何の為の撮影かを理解してなさそうな雰囲気。後半の津川さんと死に際の松山ケンイチには爆笑させられました。「ハ〜ン、チンギス、ハ〜ン」って卑怯だろ!その笑いは!

「叫び」 
 相変わらず黒沢清の世界観は理解出来ず。東京人にしか判らない話は塚本と二人で東京限定でやってくれ。洗面器だけは誉める。あれは予想外だった。

「口裂け女」
 酷い。ノロイを作った白石晃士監督のこじんまりとした怖くないホラー。ただ「私、きれい」の謎は解ける。そういう意味で言ってたんだ。かなり強引な展開だが。怖さよりも、口裂け女を殺したつもりの主人公達が連続殺人犯で捕まらない方の後味の悪さが強く残る。ナンダカナァ〜映画。

「怖い女」
 
怖くなかった。けど、面白かった。
 一本目の「カタカタ」はストーカー怨霊に何故か付きまとわられる。原因はマンションで事故死した女の子にありそうだが・・・。雨宮慶太の力作の鬼の形相女が包丁を持って追っかける。カタカタって音が怖い。
 二本目の「鋼」は、ズタ袋を被った不思議系女性との恋愛劇。ズタ袋女とのデートを上司にむりやり押し付けられるが、ズタ袋女の奇行が手に余り・・・。最後はスティーブンキングのような終わり方。
 三本目の「受け継ぐもの」は、田舎の精神風土系ホラー。後ろの正面だぁーれ的なコワさ。蔵の中にある行李って開けるの怖いよ。

「ゴーストライダー」 カッケー!
 ずばり言って、最高に面白いよ!音楽といい、ビジュアルといい、最高!
 悪の天使三人組も良い。スパイダーマンより楽しめる。
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映画を観たら書く     koshida(2007.3.12)
Rome and Juliet 「ロームとジュリエット」

 久しぶりにマニラの映画館でタガログ映画を観た。料金が110ペソ(およそ250円)になっていたので驚く。この高料金のためか、あるいは日曜日の午前中という時間のせいか、理由はよくわからないが、広い映画館はガラガラ。こんなことも初めて。
 でも、この映画は面白かった。タガログ映画に新しい流れが生まれているという気がした。

 主人公は、ロームとジュリエットという二人の女性。ロームはマニラの高級コンドミニアムに住む結婚プランナー、自由に男と恋愛(性愛)している。ジュリエットはマニラ郊外に住む幼稚園の先生、政治家をめざす恋人がいる。ジュリエットの結婚式プランを頼まれたことをきっかけに、二人は知り合い、愛し合うようになっていく。こう書くと、「レズビアンの映画ね」という声が返ってきそうだし、その通りなのだが、女性同士の恋愛を正面からとりあげた映画はフィリピンではおそらく初めてではないか。それだけでなく、流れるようなカメラ・ワークも新鮮だった。 
 もう一つ面白かったのは、ジェンダー問題に「階級」の問題が重なるところ。金持ちの男と貧しい女(とそのライバルとなる金持ちの女)の恋愛を描くことが多かった伝統的なタガログ連映画の影響が感じられた。奔放に恋愛してきたロームは(おそらく)金持ちの家に生まれた若き実業家、婚約者に尽くそうと努力するジュリエットの家は父親が「しょう害」をもち、兄弟姉妹も多い伝統的なフィリピンの家族。二人の恋愛が明らかになるとジュリエットの母親は怒り、勤め先の幼稚園でもでも冷たい視線が返ってくるところも、伝統的な描き方だ。ただ、「しょう害」を持つ父親をきちんと描いたことにも、この映画の新しさを感じた。

 監督はコニー・マカトゥノ(おそらく女性)。この人の映画を観るのは初めてだが、他の映画も観たくなった。この映画が日本で公開される可能性はとても低いが、今度フィリピンに行ったらDVDを買ってきて、みんなに観てもらいタイ。そう思った映画だった。
 3月4日にマニラのロビンソンで観ました。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.3.8)

「夏物語」

 日本公開のバージョンと韓国公開のバージョンがあるようです。どんな違いなのかちょっと気になります。わたしが観たのは、韓国バージョン。

農村にある私設図書館の司書のジョンイン。その人の両親は、韓国のスパイ罪に問われてなぜか北朝鮮に逃れたという設定なのですが、そのために、アカの娘というレッテルを貼られているのに、結構さわやかで、以前すんでいた家で染め物を干していたりする女性なのです。そして、その村に農村支援に来る学生のソギュン。軍事独裁政権と民主化闘争とのぶつかりあう時代に出会った二人のお話なのです。

独裁政権を打ち倒した時代なのですが、主人公をわざわざ、ノンポリ風の坊ちゃんにしなくてもいいのにと思ってしまいました。

たまたま少し傾倒した学生運動に不本意ながら巻き込まれ、たまたま居合わせた状況で、機動隊に殴られて、警察に捕まってあわやスパイ罪をかけられそうになって、権力の末端につながる父親に救われ、その間に恋人と出会い、分かれる・・・こういうお話の展開って、涙を誘うものなのでしょうか。その上、「出会いは一瞬なのにそれが一生の選択になる」というロマンス。 そう言うのって、さらによく分からない世界です。
なんで、こういう映画を泣きながら観ることをすすめられるのか、わたしには分かりません。でも、映画館は、意外に混んでいて、韓国恋愛映画のファンを意識した作品なのかなと思いました。警察に捕まった二人が、取り調べで、警察官にぼかぼか殴られたり、言葉で精神的なダメージを与えられたりするところは、とてもリアルで、観ていて、嫌悪感がわき起こってしまいました。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.3.8)

「ドリームガールズ」

 台詞がいつの間にか、ソウルフルな歌になり、熱唱するという手法がとられ、ミュージカルだったのかと気づきました。
 全体を通して、音楽に満ち満ちており、溢れるほど聴くことができました。

 夢を叶えて昇りつめる過程で何かを失ってしまうということ、突き落とされても、またチャンスをつかんで立ち上がるということが描かれているのですが、お話の展開が、音楽に押されて、よく見えなくなってしまいました。

 こども時代からその才能を見いだされて、活動するということ自体で、もはや何かを失って行くのだろうなと思ったりするのですが、ショービジネスで成功したら、夢のような豊かな生活にみえるけど、それが、本当に望んでいるものではないということは分かりました。

 わたしは、派手やかなショーができあがるまでの、メイキング映像に興味があり、それを期待していたので、自分としては、そんなにおもしろい映画とは思えませんでした。

お知らせ
 最近映画を観てません。
 映像は2つ作り、1つ編集をしました。
 さっぽろ自由学校「遊」の文化祭で上映します。

日時:3月11日(日)13:00〜17:00
会場:かでる2・7 1040会議室(札幌市中央区北2西7) 入場無料
【プログラム(予定)】
<発表>
第一部 13:00〜15:00
・映像上映「もうひとつのツーリズム〜先住民族エコツアーの始動〜」 <20分>
・長編物語詩「アイヌモシリの風に吹かれて」朗読・花崎皋平< 15分>
・演劇ワークショップ「現代のユーカラ劇をつくろう」芝居上演< 60分>

第二部 15:20〜17:00
・ひつじクラブの映像上映<30分>
 『9月フェルトの小物作り』『10月マリオネット作り』『ひつじク ラブ06年総集編』
・講座「映像作家への道」の受講者作品上映<15分>
 「やぎがいた」「海月旅日記」撮影/編集・能登睦美
 「映像作家への道」参加者による短編ドラマ(5分)
・有志による詩の朗読<20分>
・新年度の開講講座の紹介<20分>
*他にも飛び入り企画があるかもしれません。
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映画を観たら書く     USAGI(2007.3.7)

<世界最速のインディアン>

インディアン、とは何のことかと思ったら、ニュージーランドの片田舎のおじいさんが、スピードの最高記録をねらうバイクのこと。1920年代(?)の部品を使ってバイクを改造、時は60年代の後半だから、40年以上使っていることになる。年代ものはバイクだけでなくアンソニー・パーキンス演じるこのおじいさん(バート)。耳は遠いし、足はよたよた、前立腺肥大に加えて狭心症の発作を起こして、ポケットにはニトロが欠かせない。おまけに年金暮らしのバートは掘っ立て小屋のような家に住み、レースに出るためにアメリカにわたる渡航費用もままならない。

 しかし、そんな困難にもめげず、マイペースでアメリカにやってきたバートを待ち受けていたものは、、、ニュージーランドと違って右側通行だったり、タクシー代が高いのにびっくりしながらも、とうとうレース地「塩平原」に到達!

 「インディアンでレースに出る」こと以外は何事もにもこだわらず、老いと貧乏を認め(というよりそれを武器に)惜しみなく周囲の人間の力を借る姿勢はさわやかなものがある。その証拠にこの映画に出てくる人は皆いつか彼の見方になっていく。ちょっと気難しい隣人も、ツッパリの暴走族の若者も、怪しげなモーテルの受付の「女性」も、もっと怪しげな中古車のディーラーも、交通違反を取り締まる警官も、そして、「事前登録していない」ことを理由にレース出場を拒否していた大会関係者も!

 「夢を持っていればいつかかなう」とでもいいたげな、全然悪い人が出てこない清涼剤のような映画でした。アンソニー・パーキンスは人のいいおじいさんを好演、時々遊びに来る隣に住む男の子との「人生」を振り返るような会話、「たばこと酒はやめた方が長生きするよ」と説教じみていないアドバイスもよかったです。
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映画を観たら書く     k-ta(2007.3.7)

「エクステ」 死髪爆発

 大杉漣の大暴走映画です。大杉漣ファンの俺は大変楽しかったです。「犬、走る」の江沢萌子に迫るシーン以来の大暴走っぷりでした。「イタ気持ち−!!!!!!!」「ディスティネーショーン!!!"!!!」「ヘアー!ヘアー!ヘアー!!」「お前らは皆ゴミ!」などの名言が連発されます。
 
 髪フェチの検死官(大杉蓮)ヤマザキは、運ばれてくる遺体から綺麗な髪を頂戴している。そこへ、美しい髪の遺体が運ばれてくる。髪フェチの検死官は狂喜乱舞するのだが、髪の持ち主は悲しいアジアの現実を髪に託して死んでいた。その髪を美容室にヘアー・エクステンション(付け毛)として売るのだが・・・。
 その一方で、明るく元気な美容師の卵(栗山千晶)が楽しくルームメイトと生活しているが、それまでの楽しい生活を脅かしそうな「自分の過去に絡む問題」が影を潜めて近づいて来る。
 この二人がエクステを介して、交差したときに・・・。
 監督の園子温のド変態っぷり&不条理さが大炸裂する楽しいエンターテイメント爆髪映画でした。エクステは実際にこういう形で運ばれてくるのだろうか、と考えるとゾッとしますが、美髪を売る行為自体はつい最近まであったらしいので大した事ではないのかも。今も売れるなら俺の髪は高い気が・・・。

「インビジブル2」 透明人間
 主役のクリスチャンスレーターが本当に出ているのかすら怪しい、と思うくらい出てこない。透明なので、ほとんど声だけの出演。後はCGで処理。
 
 話は、透明人間兵器第三号が副作用で身体に異変が出て困ってしまい、副作用を安定させる物質を作った科学者を狙うが、それを守るビバリーヒルズ青春刑事が出てきて、さぁ大変な映画です。
 最後のシーンでは、まともに出てくる出演者二人の内一人までもが消えてしまうため、画面上は本当の意味での一人舞台でした。ポールバーホベン監督の映画です(氷の微笑、ショーガールなど)。スターシップトゥルーパーズは本当に良いんだけどね。

「ダーウィンの悪夢」 講座を聞かなきゃ理解不能
 これだけを見て、映画の意味を理解できたら凄いと思います。俺は腐った魚を食わなきゃならない事が悪いのかと思った程度でした。魚はきちんと干しておけば、蛆は涌かないだろうにとか。その程度の認識の俺には、くそつまらなくて尚且つ長ったらしい映画にしか思えませんでした。

 しかし越田先生の講座を聴いて、ようやく理解できました。という事は、意味が全く理解出来ず、ただナイルパ−チが悪く見えてしまった人達は、関連本並びにオフィシャルグッズを買わないと、という事になるでしょう。そういう映画です。

 編集力がなさ過ぎの為むやみに長く、テンポが悪い。グローバリズムはテンポ良く支配していくのだから、それに対抗する為にはもっと歯切れよく映像を映していかないと、俺みたいなのは間違いなく寝る。85分の映画にすれば良かったのに。90分の授業でも持たない人間には苦行でした。
 
 講座を聴いた後に判った事は、魚も悪いんだけど資本力万歳の経済システムに組み込まれてしまうシステムが一番悪いという事。だから、ナイルパーチを食わないぞ運動に極端に走られると、彼らは困るらしい。100円あっても、元々マックには行かない俺はどうするのか、と考えなくてはならない様になってしまう。まぁ、地産地消を守っていけば良いのだろう。食は保守で良いのだ。
 
 しかし現実問題として、これから緩和措置をとられる豪州百姓連合の侵略に対抗すべき北海道民としては、グローバリズムに勝てるのかかなり不安ではある。もし蛆虫が沸いている食い物を食うはめに陥り、燃やした発泡スチロールのガスでラリる北海道民が現実問題になってしまったら、しかもそれを知識階級の人権意識向上番組にされて世界中で公開されたら・・・と考えると、やっぱりテロは無くならないと思った。あまりにも大きすぎる問題を頭に入れられると、単純な俺はショートするのだという事も良く判った。

「ドリームガールズ」 ミュージカルエンターテイメント
 ザッツ・エンターテイメント!100点!
 エディーマーフィーも最高に良かったが、ジェイミーフォックスのカッコ良さと来たら・・・。エフィ役の女優さんのケツ、クビレ、胸も全て合格!!もうこれ以上はないっていう豪華ミュージカルエンターテイメント。ビヨンセは、歌が上手くて当たり前であるから何も言わない。あれにティナターナーとココテイラーが出てれば、俺は失禁してたな。ダーウィンの悪夢を見る前に見る事を勧める。

「ウール100%」 日本残酷物語
 禍禍しい。余りにも禍禍しすぎるファンタジー。表面上だけ見ていれば可愛い婆さん姉妹と物の怪のメルヘンファンタジーだが。しかし、あの映画から出てきたオーラはそんなものでは決してない。赤い毛糸がどんどん編まれるシーン、アミナオシと呼ばれる物の怪VS元から居た物の怪のシーン、人形劇、塗り絵、二人の生活臭など。これらから発想してしまうのは、金田一の世界か、岩井志麻子ワールド。とにかく因縁めいた禍禍しいばかりのホラー映画でした。「この子の七つのお祝いに」よりも怖かった。

「トゥモローワールド」 絶品!子供の産まれない近未来
 「渡る世間は鬼ばかり」のワンカットにも負けない長撮りに感激。主役級かと思っていたジュリアンムーアが即効で死ぬのもお見事。ジョンレノンが生きていたら、と見間違ったマイケルケインに目が点。しかし、注目すべきは戦闘シーンのリアルさ。これには全てが負ける。やっぱり我々の住み家で一番脅威なのはお手軽ハンドミサイルだわ。チュドーン、ボカーンでさようなら。近未来をこういう形で表すのは偉い!
 子どもが出来なくなった近未来での人類の荒廃ぶりや、集団レイプされるのか?と不安なラストについては、少子化問題に詳しい柳沢大臣にコメント頂ければ幸いです。

「墨攻」 戦わないで勝つ
 墨家と儒家ってのがいたそうだ。その墨家の人が兵糧攻めにあっている国に一人で行き、僅かな国力だけで10万人の軍隊に対抗する策を練る。まさに知恵に勝る武器は無し。最後の大逆転はお見事。敵武将役のアン・ソンギはカッコイイ。主役のアンディーラウも又良いのである。内部に招きいれてから倒す、この発想には感服しました。そうか、まづ招き入れてから殺すのか。茶も迂闊に飲めんのである。

「どろろ」 最低、金の無駄
 今年度、最低映画決定です。
 どろろはね、こういう話ぢゃねーの。予算が無いなら中途で止める勇気がないのかね。ウルトラQかと見紛うシーンは一体なんだ。天才手塚治虫氏に対して失礼千万。製作者一同、引っ捕らえて市中引き回しの上、北朝鮮にくれてやれ。柴崎コウは日本沈没に続いて大失敗をかましてくれました。

「シーノーイーブル 肉鉤のいけにえ」犬に食われて
 廃ホテルの清掃を請け負えば刑期が短縮される軽犯罪者の若者が集められた。そこに待っていた者は・・・。WWE(世界最大のショープロレス団体)のケイン(アンダーテイカーの弟役)が主役のティーン向けホラー映画。目玉に執拗にこだわる大男の過去。一度事件で対峙している復讐刑事。反省の欠片も無いナイスな犯罪者達など、登場人物に感情移入する事が一切無く見れる為、待ってましたの惨殺シーンでは予想通りの笑い声が・・・。久しぶりにビックリしたのが、主役かと思っていた刑事が即効で死んでまうシーン。こういう勇気ある演出は拍手喝さいです。

「スキャナーダークリー」 ラリるれ男
 本当の自分は何物なのか、世界の真実は本当は違うところにあるのではないか?などの役をやらせたらピカ一のキアヌリーブスが主役。新種の薬物による事件を追う囮捜査官が、だんだん深みにはまっていくのだが。近未来の麻薬汚染などのストーリーもかなり面白いが、ラリルレロなキアヌリーブスが良い感じ。っていうかこの人、地で演じてるよ。きっと、リアル薬物ドランカーだわ。あの目は演技じゃないはづ。
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映画を観たら書く     koshida(2007.2.19)
「罪と罰」・「紙屋悦子の青春」

 混んでいないだろうと思って蠍座に着くと、長い行列。この劇場は待っている人が持つ番号札が35枚しかないらしく、開演ギリギリに着いた私には番号札があたらなかった。
 こんなに多くの人が「罪と罰」を観にくるというのは、どういうことなんだろうか。ソ連映画を観たいのか。私の場合は、「罪と罰」をもう一度読むのはしんどいから、映画で読んだ気になろうという安易な考えである。
 この映画は、出てくる人が、とにかく、みんな演じる。これでもか、というくらいせりふを話す。音楽はほとんどない。ロシア語がわからないから、字幕を読むしかない。しかしこれだけせりふが長いので、字幕も追いつかないようで、つじつまのあわないところもある。おまけにしばらく字幕が出てこないところもあった。それでも、出演している人は、みんな私は演技うまいぞーという感じで演じている。
 字幕監修に「清水俊二」とあったので、「エー、ほんとかな」と思って『映画字幕50年』(ハヤカワ文庫)をめくると、「戦争と平和」の日本語版字幕スーパーの仕事をしたという記述があった。でも、アメリカ映画の字幕スーパーの仕事していた清水俊二がロシア語にも堪能だったとは思えない。とすると、英語の字幕スーパーと「罪と罰」の翻訳を参照しながら字幕をつくったのかもしれない。それなら、字幕が入らないシーンがあったことも理解はできる。

 その後で見た「紙屋悦子の青春」は、うってかわって、登場人物の少ない寡黙な映画。しかも、私は主演女優を間違えていたので「あら、原田知代だったのか」とがっかりしてしまった。とはいえ、とてもまじめで人をだましたりしないような人たちが戦争末期の鹿児島で出会い、別れ、結婚する(はず)という話。話は淡々と進むので、原田知代のようなかすかに微笑んでいる顔が印象に残る人の方がいいのかもしれない。でも、このストーリーのどこが青春なのだろうか、よくわからなかった。
2月18日に蠍座で観ました。 
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映画を観たら書く     koshida(2007.2.13)
 「ダーウィンの悪夢」

 ものすごい目をしてこちらをにらんでいる少年の写真があまりにも印象的だったので、どんなに衝撃的な映画かと思って観にいった。たしかに、衝撃的な光景が次々と出てくるが、それが淡々と映し出され静かな映画だ。何度か居眠りしそうになった。
 しかし、このドキュメンタリー映画は、日本のような社会に住む者の心を強く揺さぶり、「こんな現実があっていいのだろうか」という気持ちにさせる。そして、自分もこの現実と無縁ではないことを知り、その不安がさらに広がっていく。

 世界で2番目に大きい淡水湖ビクトリア湖でとれるナイルパーチ(外来種の巨大魚)が、湖畔の衛生的な加工場で輸出のために処理し、できあがった製品はヨーロッパへ空輸される。この一見、単純なプロセスに多くの人が国境を超えて関わり、問題がどんどん複雑かつ深刻になっていく。その結果、最も悲惨な状況に置かれるのは、ビクトリア湖畔の町に住む地元の人びとである。
 この映画は、ナイルピーチという魚を題材にして、アフリカの資源がヨーロッパなど「北」の世界に輸出されるようになっていくこと(これがグローバリゼーション!)が、アフリカの人と自然を破壊することを伝える。ビクトリア湖ではナイルパーチが激増し、湖の生態系が破壊される。街には、ストリート・チルドレン、HIV感染者、「売春婦」が増えていく。これはビクトリア湖畔のこの町だけのできごとだろうか。「南」の世界では、広く見られることではないのか。

 この現実を変えるためにはどうすればいいか。眠気を誘う映画だが、同時に、多くのことを考えさせられる。それにしても、「ジャマイカ楽園の真実」「ザ・コーポレーション」と、正面からグローバリゼーションを問う映画が作られている。日本でも誰かインドネシアかフィリピンで、、こんな映画を撮らないだろうか。
(2月11日にシアター・キノで観ました)
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.2.11)

「ウール100%」
 監督・脚本/富永まい、ちょっと不気味でかわいい世界を描いてきた人。

 札幌では、2月16日まで上映のこの映画。三日連休を逃したら、観れる確率はグンと低くなるから、急いで観に行ってきました。それに、亡くなった岸田今日子さんが出ているから、観ておきたかったのです。

 岸田今日子さんと吉之和子さんは、双子の設定なのでしょうね。長年支え合って暮らすうちに、他人との関係が希薄になってしまっているし、家は拾い物で一杯。

 わたしは捨てない生活だけで精一杯なので、外で拾い物をしてくるという人は、どんなにすばらしい人なのかと、何となく期待してみたのですが、結局「過去のことにこだわっていませんか」という問いかけであ り、「捨て去りましょう」「燃やしましょう」という方法がとられているので、途中から興ざめでした。プラスチックかセルロイドの起き上がりこぶしまで、黒煙を立てて燃やしてしまったのだけど、いいのかなあ。

 ベースは、子供の記憶の曖昧さと鮮明さが生み出したお伽噺です。主人公は、自分達の過去に縛られて、前に進めないまま、おばあちゃんになってしまった梅さんと亀さん。
岸田今日子さんの方が吉行和子さんよりももののけらしく見えました。 「アミナオシ」と名付けられたもののけがかわいいかった。「誰も知らない」のこども役だった北浦愛は今年15歳かな。ずっと自分の着るセーターを編み続けているのだけど出来上がりに満足できずに、編み直しをするという、信じられない妖怪になっていました。

 小池栄子がナレーターなのだけど、わたしは、ナレーター嫌いなので、ナレーターは無くてよかったです。

川を流れてゆくほどかれた大量の赤い毛糸が印象的でした。
編み物って、気持ちがこもっていて、いかにももののけになりやすいですね。
編み物は編み直しができるから、いいのかもしれませんが、わたしとしては、編み物はしたくないですね。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.2.11)

「あなたになら言える秘密のこと」
 監督/イサベル・コイシェ 出演/サラ・ポーリー

 イサベル・コイシュは「死ぬまでしたい10のこと」の監督。その映画に出演していたサラ・ポーリーがハンナ役で再び主演。
 お話の舞台は海底油田の掘削所。鉄の柱で支えられた人口の島のようなところ。船ではなく、島。まわりは海、海、海・・・。
 そこに行く前のサラは工場で働いている。ライスとチキンとリンゴだけの食事しかしないハンナは誰とも心を通わせない。掘削所で、ニョッキとアイスクリームを食べるシーンがある。わたしには、サラが泣きな がら食べているように見えた。
 ハンナが心の中に封印した秘密・・・というか記憶。わたしが何気なく予想していた個人的なこととは全く違っていた。なぜハンナがコペンハーゲンに無言の電話をかけるのか、その理由が分かった時の衝撃はすごかった。

 監督のイサベル・コイシュは、サラエボの戦争被害者のドキュメンタ リーを作っており、その時の取材がこのお話のベースになっている。そして、コペンハーゲンには、「国際拷問犠牲者リハビリセンター」がある。

 ハンナはなぜ耳が聞こえなくなったのか。ハンナのそばにいる声だけの人はだれなのか。ジョゼフがやめろと叫んだのはなぜなのか。そして、最後はハッピーエンドなのか。明確に解き明かされていない謎が残るから、この映画は、観終わっても心を捉えて離れないのだ。

 この地球上には絶え間ない戦争・紛争があって、いま、私たちが、イラクの戦争被害を忘れないと思っていても、じゃ、ボスニアは、コソヴォは、アフガンは・・・「10年経つと人々の記憶から消えてしまう」こんな台詞は、確か映画「ホテル・ルワンダ」で聞いた。
 映画「あなたになら言える秘密のこと」は、明確に戦争を記憶することを意識されて作られている。
 題名の「あなた」とは、観ている人たちのことなのかもしれない。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.2.9)

「それでもぼくはやってない」

 わたしは、テレビを見ないので、テレビで映画の宣伝がされていても分からないのですが、弁護士会が特別上映会をしたということが前に報 道されて、職場の映画好きの人が「面白かったよ」と言っていたので、 「観に行こうかな」と思ったのです。

 痴漢事件が発生し、犯人と間違われて逮捕された青年がその後裁判で無実を訴え、その間起きる様々なできごとが、おそらく綿密な取材をも とにして、作られた話になっている。
観ていて、「なんだろう、この面白く無さは・・・」と考えてしまった。

 痴漢という犯罪の本質に迫っていないのだろうと思う。裁判で証人として、泣いて訴える被害者の演技も何だか空々しいのだ。人間ドラマに なっていない。
 お行儀の良い頭の良い人が、上手に取材したことを万人に分かりやすくするために、参考になるエピソードを不自然に挟みながら構成した作 品という感じ。

 様々な立場の登場人物の誰もに思い入れをもたず、距離を置いて描くことによって、観客に考えさせる余地を残しましたとい言わんばかり。

 「面白い」という人がいて、「つまらない退屈な映画だ」と思うわたしがいて、「多くの人に見てほしい映画だ」という人もいるだろう。

 えん罪はこうして作られるのだろうが、そのことに恐ろしさや怒りを沸き起こすインパクトがない。冷静で優秀な、頭の良い法学部学生の教科書のような映画だなと思ってしまった。
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映画を観たら書く     koshida(2007.2.8)
 「陽炎座」
 自慢するわけではないが、私は、若い時に、「芸能人の○○に似ている」と言われたことが二回だけある。一度目は、愛川欣也。この時は、かなり落ち込んだ。これって誉めていないでしょう、どう考えても。二度目は、松田優作。この時はうれしかった。
 という訳で、松田優作主演の、この映画を観にいった。忘れていたけれど封切の時に観ていたらしく、記憶に残っている場面がいくつも出てきた。でも、つまらなかったし、全くわからなかった。
 
 私は「ツィゴイネツワイゼン」以後の鈴木清順映画しか観ていないけれど、「ツィゴイネルワイゼン」だけが面白かった。あとは、どれも面白くなかった。
 この陽炎座でも、最後の方で、芝居小屋が壊れていくシーンとか、水にうもれた棺桶の表面に赤いほうずきが浮かび上がってくるシーンなどはたしかに印象に残るが、それは映画の流れとは無関係なのだ。というよりも、映画の流れが無視されているのだ。
 こういうのを「美学」という人もいるが、そうなのだろうか。つじつまのあうストーリーを作れなくなっただけのことではないだろうか。
 でも、もう一人の主人公を演じる大楠道代は良かった。こういう顔をした女優さんが少なくなったなあ。
 2月6日に蠍座で観ました。 
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.2.5)

「非情城市」

監督 ホウ・シャオシェン。
 台湾留学生Sさんから、非情城市の発音「ベイ・チン・チェ イ・シー」を教えてもらった。
 監督は、ホウ・シャオシェン。わたしは、「珈琲時光」を観てこの監督が好きになったのだけど、「非情城市」は、それ以前の作品。

 日本に51年間植民地にされて、1945年に解放された台湾。この映画は、あるこどもの出産の場面と天皇の敗戦の玉音放送で始まる。台湾の新しい時代の到来、そこには希望の光があるということが描かれている。
 映画の中に登場する日本人と台湾の人とは、親しげで打ち解けている。台湾の人は、親日的であるよく聞くが、わたしにはなぜ親日なのだろうと思ってしまう。
 登場する一家は、いわゆる「普通の人々」なのだけど、普通というものほど多様で個性的なものはない。特権的ではない庶民的人々が主人公の映画だ。
 この映画の中で重要な鍵になっているのが、2・28事件。このことは、Sさんが、ミニ台湾講座で、解説してくれていた。
「中国国民党の外省人が統治にやってきて、台湾の本省人は新しい時代になると期待していたのだけど、実際には,中国国民党兵士たちは本省人に暴力をふるい、それに抗議した学生や市民たちが抵抗をすると軍部はそれを弾圧した。」
 その時代を背景にして、普通の人々の愛と悲しみを描いているという見方もあるが、わたしは、庶民の生き方・くらし方・人生を描きながら、台湾の翻弄される時代・歴史の悲しみを描いているように思った。
 ここまでは、堅苦しい感想になってしまった。
 ホウ・シャオシェンの作品は、風景や町並みが美しいし、人々の仕草がどことなく面白かったりするから、もう一度観て、もう少し余裕のある楽しみ方をしてみたいと思う。
 
「非情城市」を観て、台湾に行きたくなった。 
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映画を観たら書く         Koshida(2006.2.2)

「キングス&クイーン」と「トゥモロー・ワールド」

 ファン・サービス・デーだと知らず映画館に行ったら、ホット・ドリンクが無料だったので、映画2本観て、コーヒーも2杯飲んだ。しかも、その2本ともすごく良かった。

 「キングス&クイーン」は、未来に希望をもてなくなりそうな人たちへのメッセージ映画だ。この映画は三部構成になっていて、その最後が「エピローグ」という味も素っ気もないタイトルなのだが、そこで「常識」と「協調性」のない男が、母と離れて祖父と暮らしてきた男の子と美術館に行き、そこで生きることの希望について話す。この場面が美しい。
 ノラという落ち着いた印象を与える女性とイスマエルという感情を表に出す「非常識」な男性のストーリー。ノラは父と息子への愛情が強く、おそらく、それ以外の男を愛したことはないのかもしれない。イスマエルは自尊心が強すぎて、素直に自分の気持ちを表現することができないのかもしれない。この二人のストーリを、行きつ戻りつして、ストーリーが進んでいく。とにかくイスマエルのストーリーはテンポもいいし、友人の弁護士というのが出てくると、話ががぜん喜劇調になっていく。イスマエルが協調性のないヴィオラ奏者、この弁護士が法律など屁とも思っていない薬物中毒という無理な設定がいい。
 音楽も良いし、舞台となったグルノーブルの風景も美しい。

 この一本で疲れたのに、次に観た「トゥモロー・ワールド」(タイトルが変だけれど)が、私好みの映画だった。これはすごい。
 2027年のイギリスが舞台。この時、世界はすでに崩壊しイギリスだけが残っている、しかも人類には18年間子どもが誕生していない。イギリスには、生き残った人が世界中から難民として押し寄せるが、その人たちは全て「不法入国者」として難民キャンプに収容される。イギリスの市民権を持っている人間だけが自由な市民生活を送っているが、そこにも未来はない。
 その世界で、主人公のセオ(元活動家、おそらくイラク反戦運動)が、イギリス政府と反政府運動の両方から追われながら、不法入国者の少女を「明日」へ逃がそうとする。このストーリー展開がすばらしい。
 セオと少女は、未来へ逃れるため難民キャンプに潜むことにするが、その難民キャンプはまさに「現在の世界」の縮図である。ロシアやアフリカ、アジア、イスラム諸国から、何とかイギリスへたどり着いた人たちが狭い地域に押し込められ、イギリス社会への不満が充満している。難民キャンプの治安管理にあたっているのが「国土安全保障省」(ブッシュが9・11後に新設した省と同じ名前)。
 そこの住民たちが蜂起したその日にセオと少女は脱出しようとするが、蜂起を鎮圧しようとする軍隊とセオたちを捕まえようとする反政府組織が入り乱れて戦う。多くの「難民」が簡単に殺される。ファルージャでの虐殺が意識されているのかもしれない。そして、この場面、カメラが主人公と一体となって動く。観ている私は主人公の気分になり、思わず声をあげそうになる。
 はっきりしたメッセージをもった大傑作アクション映画。セオのかつての恋人役を演じるジュリアン・ムーア、「エデンより彼方」を観て、何だか嫌だなあと思っていたけど、この映画では良かった。
2月1日に蠍座で観ました。
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映画を観たら書く     むっちゃん(2007.1.31)

「マリーアントワネット」
2週間も映画を観ていなかったか・・・監督フランシス・コッポラ

 「みんなが知らないマリーアントワネット」を創造的に作ったというお話なのかなと期待してみたのだけど、わりと面白くありませんでした。
 マリーアントワネットを演じたキルスティン・ダンストは、わたしの印象では、どちらかと言うと、地味な女優さん。その人が、マリーアン トワネットとなる変貌ぶりを表現しているのかなとは思います。でも、 登場の場面が14歳の少女には見えなかったので、最初はもっと若い女優さんが演じてもよかったのではないかなと思いました。
 この映画の「皇太子妃としてお世継ぎを生むことの騒動」を見ると、王制というものがいかにも無理な道理だなあと思ってしまいます。
 たくさんのスイーツ、たくさんの靴、たくさんのドレス、高々と結い上げたばかばかしいヘアスタイルも出てきますが、困窮した国民の暮らしとの比較が出てこないので、その贅沢三昧がどんな意味なのかが描き 切れていません。
 途中で、こども達と遊びのような田舎暮らしってをするのだけど、特権階級の人たちの素朴な田舎暮らし体験ってなんだろうと考えたりしま す。
 この映画の中のマリーアントワネットは、自分に与えられた運命を受け入れた人だと思うのだけど、自分が働きかけて何かを変えて行こうとはしなかった人なのだなあという伝わり方をしました。
 かわいいものやお姫様が好きという人には、それなりに受けるお話かなとは思いますが、歴史上の「偉大な」マリーアントワネットをかわいらしく描くのは、やっぱり無理なのでしょう。観終わって、中途半端な 気分になりました。
 そして、贅沢なスイーツを食べることがばかばかしくなります。
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映画を観たら書く      K-ta(2007.1.29)

「ホステル」 !!!!!!!!!!

 オランダに刺激と快感を求めに(女と薬と葉)行った三人の白人男性が、スロバキアにはもっと凄いホステルがあると教えられる。さらなる快感を求めて、スロバキアに行く。行った先では、聞いた通りの快感が。しかし・・・。
上映禁止が危惧されていたが、2も公開決定されている程度のゴアシーンです。だからといって舐めてかかると相当来ます。そこはイーライロスですから。タイにある、と言われている「金を出せば殺人を体験させてくれる場所」をモデルに作った映画です。ちなみにタイには交通事故をショーとして見せてくれる場所もあるらしいです。
タイの観光PRは「タイ!イタイ。」にすれば良いと思いました。映画には三池崇も出てきます。リアル目玉焼き(半熟)やヤブ医者の手術、指ちょんぱ、蟹目をチョッキン、グシャン!(これは相当笑えた)など多数のゴアシーンが出てきます。あまりに凄惨なシーンでは笑えてきます。アメリカ人は相当恨まれてますので、旅行の際には注意してください。ヨーロッパ人は$25000だそうです。安いのかなぁ?

「キングス&クイーン」 これは相当面白いよ

 これは面白い。何とも言えないが、じんわり後から来る映画。見ている間も、快感がジワジワと湧き上がるみたいでした。とくにこれといった話ではない、と映画の解説に書いてましたが、いやいや、なんの「何て事のある」話だ。この映画はあれ以上短く出来ない映画です。一部、二部、エピローグと一点の無駄無しの150分でした。
第三者による措置入院を強制的にさせられた男と三度目の結婚を控える女が主軸となり、その周りに存在していた、また存在している人間模様が織り成すドラマ。最後のエピローグは痺れた、足じゃなくて。やるじゃん、次郎さん。お見事。

「はなれ瞽女おりん」 超つんまねーの

 瞽女が「〜〜でごぜぇ〜」って言ってたのに大爆笑してしまいました。
岩下志麻が昔は大根だったというのが事実だと判りショックでした。

「イカとクジラ」 そうそう、あったよあんな事

 文句無し。美味しゅうございました。ウェスクレイブンの「カースド」に弟役で出てた男が特に良かった。離婚は夫婦の問題って言われますが、子供にとっては大ダメージを食らいます。その子供の一見地味な壊れ方を、お見事に描いてました。あれは俺だって思えた、久しぶりの映画でした。

「ラッキーナンバー7」 てんでダ〜メでやんの

 開始20分で内容を看破してしまったので、あとはだだらに見流した。おっと思う展開もなく全てが予想通りに終わった。出だしに、ブルースウィルスが出てきた。色々講釈を垂れる。B級映画が好きなら、ここでもう判ってしまう。あんな出だしで誰が騙されるのか。絶対死なないと予想できる豪華キャストなのも全く駄目。少しはディープブルーを見習え。淀川センセに見習って、どんなクソ映画でも良かったところを1つ挙げるなら、ルーシーリューの裸。これのみです。あと好きな人には堪らないジョシュハートネットのギャランドゥ。これぐらいだな。って、もしかして意外と見物か?この二人のセックスシーンは。

「サンキュースモーキング」いえいえ、どう致しまして

 煙草の宣伝広報担当が主役。情報操作を主な仕事としている。途中に出てくる情報操作のプロフェッショナル達を紹介するシーンでの台詞「金さえ払えば重力すら否定してしまう科学者」っていう台詞に異義がある。そもそも重力など無い。そんな事は目に見えて判っているはづ。地面が平らだから立っていられる、だけの事。地球は丸いとか訳の判らない西洋科学思想を植え付けられているから、事の本質を知らないガキが増えている。って考えると、世の常識とされている事も情報操作の賜物なのである。
もっと毒の効いた噺かと思っていたら、あまり大した事はなかった。煙草の害については議論の余地は無い。毒だと判った上で吸っているのだ。未成年は法律で禁止されているから吸ってはいけない、だけの事。ただ20歳にもなってから、煙草を吸い始める奴は「ただの馬鹿」なのである。ここら辺を上手く伝えられる奴は偉い。レオナルド熊に言い返せるぞ。

「野菊の如き君なりき」 映像だけはとても美しい
 とてもとても古い映画。若い二人の恋物語。「ぼんぼん」と「世間知らず」が色々あって、最後は死に別れた。
こういうのを見て育っているんだもの、韓流にハマル理由がよく判る。泣きのカツアゲと呼ばれた韓流ほどはあざとく無い。けど、面白くもない。この二人の行動がさっぱり理解できない。皆が鼻をすすっている感動のシーンでデカイ屁をこきたくなりました。
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映画を観たら書く     朱実さん(2007.1.24)

 昨年から今年にかけて、ANAで海外旅行に行きました。
日本の飛行機は至れり尽くせりで、エコノミークラスでも座席毎に映画を見ることができ、しかも、10本以上の映画を、好きな時に最初から観ることができました。ただし、画面が近すぎて、何本も観ると、目が痛くなるのですが。

「ステップ・アップ」

 ダンスの美しさ、かっこよさがいっぱいの映画。何回も繰り返して観てしまいました。若者達の恋や友情、何かに打ち込む姿は、観ていてホントにすがすがしいなあ、と思います。年を取った証拠かも・・・
 3月17日から、全国ロードショーだそうです。必見。

「フラ・ガール」

 こちらも、ダンス。蒼井優のソロも、みんなのダンスもとてもステキ。優等生や格好いい人はいなくて、一人一人が、不器用ながら、一生懸命努力して、最後は何かを得るという物語って、ありがちだけれども、観ていてやっぱり嬉しい。
 松雪泰子も蒼井優も、ホントに、劇中の人生を生きているみたいだった。日本の映画も、しっかり撮られた映画が出てきていることを、遅ればせながら、再確認。

「キンキー・ブーツ」

 イギリス映画の特徴なのか、美男・美女は出てこず、かっこ悪かったり、欠点があったりする普通の人たちの人間くさい姿が描かれた映画。でも、ホントにうまい。最後まで、ぐいぐい惹きつけて、最後は、「良かったね」って思える映画。
 カリスマ・ドラッグクイーン役のキウェテル・イジョフォーは、女装姿が凛としていて、歌もうまくて、とても格好良かった。

「ナイト・ミュージアム」

 これは、唯一、映画館で観た映画。ロビン・ウイリアムスの出る映画は、結構好きなんだけれども、この映画でも良い味を出していました。

 映画の舞台は、ニューヨークの自然史博物館。ワクワクしたり、ほろりとしたり、げらげら笑ったり。観終わったあとに、「ああ面白かった!」と満足できる映画です。博物館の展示物ひとつひとつにその時々の歴史や物語があることに改めて気づいた気がしました。

 実は、年末に、ニューヨークに行って、自然史博物館に行ってきました。ものすごく良くできた博物館で、6時間かけたけれども、見所満載で、全然時間が足りませんでした。映画も博物館も、お薦めです!

 シアトルの映画館で観ました。あんなに面白かったのに、お客さんは、我が家の2名を入れて、合計4名。なぜ?
 こちらも、3月17日から、全国ロードショー。

「天使にラブソングを」(1992)

 こちらは、アメリカでTVで観ました。何度、観ても飽きない映画。歌もストーリーも、とっても良い。
お婆さんシスターが多いんだけれども、歌っている姿が、みんな、とってもチャーミング。元気が出てくる映画だ。
それにしても、ウーピー・ゴールドバーグを観るたびに、ユカちゃんに似ているなあと思うのは、私だけだろうか?
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映画を観たら書く          K-ta(2007.1.20)

「悪夢探偵」 俺の中で塚本は終わった 
ああ眠たい、ああああ眠たい、ああ眠たい。って映画でした。
くそつまんね−映画だぁ!実はとっくに気づいてましたぁ〜!って安藤政信みたく叫んでやりたくなった。

「モンスターハウス」 あの家ヤバイらしいよ
ゼメキス&スピで面白くないわけが無い。こういう映画が最近の俺にはちょうど良い。第一、判りやすい。子供達に混ざって吹き替えで見た。
世の中の事は子供の方が大概きっちり判っている。大人は信じないだろうが、子供の方が物事をよく判っているし、実は知っているのだ。昔住んでた近所の猫又屋敷を思い出した。そうそう、あれが怖かったんだ。実は今でも怖いんだが。

「緋牡丹博徒」 高倉健は台詞が無い方が良いと思う
仁侠映画は面白い。けど仁義の切り方が鈍くさくてイライラした。
若山富三郎と清川虹子にしびれた!!
俺は任侠映画と言えば「ディノス」か「東映」だった。
ディノスも頑張れ。Vシネ流してくれ。

「デビルズリジェクト」 究極の悪魔は国家権力なり
時計仕掛けのオレンジ+俺達に明日はない、イージーライダー、ナチュラルボーンキラーズとか、その辺をごちゃ混ぜにした映画。残酷描写が凄すぎて配給元がびびったせいで上映されない恐れがあった映画。東京や一部での上映だったので札幌には来ないだろうと踏んでDVDを買った。
ロブゾンビ監督でビルモーズリーやシドヘイグとかが出ている、知っている人には垂涎の映画。
前回の事件後、何とか逃げ切った殺人鬼一家がまた凶行を繰り返し、警察に賞金首にされてしまう。前作で保安官の兄を撃ち殺された(この兄ってのは超へたれ)保安官弟が、執念で殺人鬼一家を追い詰める。しかし、保安官弟は復讐心に取り付かれ、より凶悪な殺人鬼(国家権力保有)に変わっていく。
絶対悪も絶対正義も、どちらもイカレタ奴の言い分にしか過ぎない。悪を裁く奴はもっと凶悪という至極真っ当な映画です。残酷描写よりも、中身をきちんと見ればビビル必要はないはづ。傑作なり!

「ドリームシップ1/2」 ハーイハーイハーイタッチ
オカマ映画に外れナシ。って勝手に思う。ゲイ映画ぢゃなくて。
オカマの地球人一人とオカマの宇宙人一人の壮大な地球を救うSF超大作。
ダイエット中のダンスが最高に可愛い。あのダンスは相当良いよ。

「Mr.ソクラテス」 悪法も法なり
韓流映画。全体的に面白かったが、如何せん悪役の弁護士がクサすぎ。どうにかならなかったのかね。
チンピラがある日突然呼び出されて山奥の学校へ。猛勉強の末に、○○に。えっ!って展開だが、そこには組織の陰謀が渦巻いていて・・・。先生とチンピラの交流(激闘)の末に生まれた師弟関係のシーン、刑務所に居る父親との面会での悶着、これは泣けました。香港映画には負けるが、しっかりと男泣きのツボは押さえてました。

「リトルミスサンシャイン」 ジョン○ネって言葉がよぎる
美少女コンテストに吐き気がする人は見るべき。衝撃のラストだ。
ラストに行くまでも、これでもかってくらいの毒を含んだクスグリが連発。
ラストシーンでは涙が出るくらい受けた。結局ああいうことだよ、連中が見たいのはさ!
ロリコンとレイプ願望をもっている奴ってのはマジで治せない重度な変態だ。
変態に関して一過言持った俺が言うんだから間違い無いって!

「無花果の顔」 あとで評価される映画だ!
最高に良かった。家族ってものを物凄く的確に現している。
山田花子が主役。桃井かおりが監督。う〜ん、久しぶりに良い映画を見たぞ。
笑えて、泣けて。デビットリンチと山田洋二が混ざったらこんな家族映画を撮るのではなかろうか。
時間軸に注意してみていれば、なんも不可解な桃井ワールドでは無く、一般的な家族の日常を描いている。
普通の家族の普通さが、本当は滑稽。だけど、身に覚えが誰にもあるだろう。
絶品なシ−ンは葬式の手配、並びに焼き場。俺の上半期一位になる予感。

「武士の一分」 キムタクはキムタク
武士に生まれなくて良かった。
俺が毒見役だったら、俺は平気でも殿様が駄目ってパターンになる気がした。
死ぬのぉ〜ってゴンボ掘ってるときに、さっさと殺せって思ってしまいました。
主役の笹野高史はいつみても本当に良い。

「硫黄島からの手紙」 やな感じ
二ノ宮とかいう若い奴が良かった。きっちりと現代と過去を繋げてた気がする。
最悪なのが、亜米利加に留学した奴がリベラルで良い奴、日本しか知らない奴が暴力的で保守っていう構図。馬鹿ぢゃねーの。んな、極端に描くから、日本軍は暴力的って決め付けて喚く輩が出て来るんだよ。そういう馬鹿は救いようが無い。亜米利加に留学すりゃ賢くなるなんて、そんなわきゃねーっての。
一寸涙が出そうになったシーンは、ドンドコ鬼畜米軍に攻めこまれてる中での「ここはまだ日本だ!」って言った所。最初に穴掘りながら二ノ宮が言う台詞が効いてる。んだ、日本だったのだ。あの時までは。今はもう何だかわかんない国だもん。
結局、この映画は日本の若い子達が、ようやくアメ公に犯され続けている状況に気が付いて反米を訴え始めている事に対しての、消火役割的な映画ぢゃん。亜米利加と日本は喧嘩したけれど、今は仲良くしています。日本が分をわきまえている間は。って聞こえてくる胸糞悪い映画でした。ああ嫌だ。
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映画を観たら書く     ゆか(2007.1.18)

「ブロック・パーティ」

「ヒップホップ?ドンチャカドンチャカくっちゃべっててうるさい、牧伸二のウクレレ漫談の方がいいわ」という年代のおばさんが、何でこの映画を見たかといいますと、監督が「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリーだから。で、当たり!面白かった!
 ニューヨークのブルックリンというとこで一夜限りのシークレット路上ライブをデイブ・シャペルが企画し、その準備とライブ当日のドキュメント映画です。自分が住んでお世話になってるラップに興味が無い私のようなおばちゃん、例えばいつも煙草を買ってるからと店のおばちゃんとか地域の人を宿泊つきで招待するんです。みんな宝くじにあたったみたいに嬉しそうで、何か楽しそうな事が始まりそうと私もワクワク。路上ライブの会場もまたいいんだわ