名称
小笠原諸島の名は、発見者と伝えられる小笠原貞頼の名に由来している。
島名の個々には、父・母・兄・弟・姉・妹・姪・聟・嫁など、親族の呼称が付され、訪れる人々に親近感を抱かせる印象的見事なネーミングである。幕府の外国奉行、水野忠徳等一行が1862年(文久二年)の現地踏査の時に名付けたといわれる。
小笠原諸島は英語でボニンアイランド(Bonin Islands)と呼ばれているが、元は日本語の無人(ぶにん)島が訛ったもので、日本語が英語になった最も古い例であるといわれる。


面積
小笠原諸島の総面積は約10614ヘクタールで、これは伊豆大島の9099ヘクタールよりもやや大きい。父島は伊豆の新島よりやや大きく、母島と硫黄島は御蔵島とほぼ同面積である。


気候
小笠原の気候は海洋性の亜熱帯に属しているが、北赤道海流のちょうど北辺にあたり、黒潮と北赤道海流の複雑な影響を受けているため同緯度の他地域に比べて気温は高く、熱帯的気候を示している。
年平均気温は約23度、月平均最高気温約28度、最低が約17度である。15度を下回ることは僅かで雪霜はない。雨量は年間約1600ミリで、南西諸島、伊豆七島の3000ミリ以上に比べてはるかに少なく、東京とほぼ同量である。
常に海から微風が吹き、真夏でも朝夕夜間は暑さを感じないほどである。冬暖かく夏涼しい典型的海洋性気候で、しかも冬らしい冬がない。まさに春夏秋の三季の楽園といえる。それは緯度の比較で、フロリダ半島マイアミと同じであることからもうなづける。


自然
小笠原諸島は昭和47年10月16日、同諸島における美しい自然風景および動植物等の保護を図るために、国立公園として指定された。指定区域は、同諸島のうち中硫黄島、沖ノ鳥島、南鳥島および父島・母島の一部を除く全島嶼と周辺の海域である。
小笠原諸島は大小30余の島からなり、外洋の島嶼としての景観、海蝕景観に優れノヤシ、オガサワラビロウ、木製シダ等亜熱帯独特の植生景観を呈している。また、動物・植物の固有種にも恵まれているほか、海中は透明度が高く、造礁サンゴ類、海水魚の遊泳等を水を透して眺めることができる。


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