北硫黄島



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☆Part5☆ 北硫黄島

 最後に北硫黄島です。
 この島も南硫黄島と同様に、険しい山を持つ島ですが、南と違って二つの峰からなります。最高峰は南側の標高792mの榊ヶ峰。南北に長い楕円形の島の北側には、これよりは低い無名の峰があります(*1)。ここもやはり南硫黄と同様に雲が掛かりやすく、山頂が見える事は稀なようです。今回も、もう少しで榊ヶ峰の山頂が見えるというところまで雲が薄くなった瞬間がありましたが、結局ダメでした。クヤシイったらありゃしない。
 また、周囲が断崖や急峻な斜面に囲まれているというところも南硫黄島と似ているのですが、ただ一つの大きな違いは、この島にはかつて定住者が居たということです。石器時代の先住民の遺跡(*2)も発見されているとのことですし、戦況が厳しくなって強制疎開させられるまでは、二つの村(東部中央に石野村、北西部に西村)があり、最大で約180人ほど、疎開時で90人ほどの人口があったそうです。石野村跡については、まぁ平らそうな所が見えるので、人が住んでいた事も想像できるのですが、西村跡については、どこをどう見ても集落があったことを想像させる様には見えません。解説員の方から「あそこに見える○○の上のほうの××の左手のあたり」とか言われて、それらしき場所を見ても、そこにはスキー場のゲレンデよりも急に見える斜面が・・・。確かに、奥行きは狭いですが浜もあったりするし、利用できそうな谷や沢があったりもするので、生活はできそうなのだけど・・・辛そうです。

 さて、船の周りに集まったカツオドリの中に、アカアシカツオドリが混ざっていました。ノーマル(?)のカツオドリの体が白とコゲ茶のツートンカラーなのに対し、アカアシは白い体で翼端と後縁だけが濃い灰色です。飛翔中は判りづらいのですが、その名の通り赤い足をしています。滑空中やマストに止っているところなどを写真に収めるべく、カメラを向けましたが、そのたびに急旋回したり飛び立ったりして、結局、撮らせてくれませんでした。ワタクシの発する何かの気配を感じたのだろうか?
 また、島の中腹でアカオネッタイチョウが飛んでいるとのアナウンスに、テレ端(*3)までズームして撮影を試みましたが、単なる小さな白い点にしか見えません。あれでは風に飛ばされているレジ袋と区別がつかないので、早々に諦めました。(笑)


(*1)国土地理院の地図では記述が無いが、清水峰とする資料もある。
(*2)東側中腹の遺跡付近。中央右上の巨石で線刻画が発見された。
他にも、石組の祭壇や石斧などの石器、土器が発見されている。
(*3)カメラ用語。ズームレンズの最望遠位置。
   

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