小笠原は特殊な観光地と言えるかもしれません。「行きたいんだけどどこで調べればいいの?」「面倒くさいから旅行代理店に任せちゃおうかな?」といった声が、他の観光地よりも多く聞かれるようです。最近でこそ、インターネットの普及などによって情報を入手しやすくなったようですが、それでもまだまだ情報不足の感は否めません。ここではそんな小笠原ビギナーの方々のために、小笠原旅行についてのご説明をしたいと思います。

日程を決めよう!

まずは旅行の第一歩、日程を決めましょう。小笠原を訪れるためには、唯一の足である定期船”おがさわら丸”を利用することになります。(観光船や貨物船という手段もありますが一般的ではないのでここでは省略します)
この船は、伊豆七島への船便のように毎日就航しているわけではなく、およそ6日に1便の割合(オンシーズン時は増便)でしか運航していません。つまり、あなたの休みにピッタリ合わせて旅行日程を組むことは困難であるかと思われます。また片道25時間30分かかるため、現地での宿泊日数にプラスして往復2泊の移動時間が必要になり、実質6日間の時間が必要となります。というわけで、小笠原を訪れるにはどうしても”おがさわら丸”の時刻表に合わせて旅行計画を立てなくてはなりません。
「小笠原に行くのは大変だ!」と思ったあなた、その通りかもしれません。しかし、小笠原にはそれだけの苦労をしてでも訪れる魅力があるからこそ、年間約20000人もの方々が来島され、定住希望者も後を絶たないのです。あきらめずに、ぜひ一度足を運んでみてください。一度訪れたら、また帰ってきたくなる・・・それが小笠原なのです。

船のチケットを予約しよう!

日程が決まったら小笠原海運さんで乗船券の予約をしましょう。乗船券は乗船予定日の2ヶ月前から購入可能です(一部例外あり)。しかし、以下に述べる混雑期以外に関しては特に事前予約をする必要はないように思います。満員になることはまずありませんし面倒なだけですから・・・(笑)。当日竹芝桟橋で購入すればOKです。
問題なのは、“年末年始”、“ゴールデンウイーク”、“お盆”の三大連休についてです。「電話がなかなか繋がらず、ようやく繋がったら既に売切れだった。」との声をよく耳にしますが、これは乗船定員が1031名と少ないことと、小笠原海運さんが事前予約を受け付けていないことが主な原因です。発売日当日に入手するのは強運の持ち主でないと難しいかもしれません。
そこでちょっと裏技!乗船券の購入は旅行代理店を利用すれば事前予約が可能になる場合があります。お勧めは(株)ナショナルランドさん。事前予約OKで、乗船券だけでも購入出来ますし、パッケージツアーを購入することも出来ます。

船のチケットを安く入手する裏技!

おがさわら丸の高額な運賃が、年間を通じて2割引き!夢のようなウソのような裏技、それは「小笠原協会」の会員になるというもの。手順は以下のとおり。
  1. 小笠原協会(TEL 03-3432-4921)に電話して、入会申込書を送ってもらう。
  2. 申込書に渡島する日程を同封して返送すると同時に、年会費3000円を郵便振込。
  3. 証明書が送られてくるので、小笠原海運に電話して発券を依頼。
    (証明書発行前に予約しなくてはならないみたいですが、トップシーズン以外はこれで大丈夫のようです)
  4. 小笠原海運から振込用紙が送られてくるので、振り込むと同時に証明書を返送。
  5. チケットが海運から送られてくる。
小笠原協会とは、「旧島民の帰島援護事業の推進、小笠原振興事業に対する協力等を行うこと、及び小笠原村の島民の福祉増進を図ることを目的に努力する」という組織。一見すると、観光客には何ら関係なく感じがちですが、賛助会員の入会資格をよーく見てみると、
「本土在住の旧島民、小笠原在住島民の関係者及び小笠原を愛する方」と記されています。“小笠原を愛する方”、つまり観光客でも入会OKということです。意外と見落としがちな盲点の部分、これが裏技たる所以です。

実際に小笠原協会に問い合わせたところ、「“小笠原を愛する方”が対象なので、一回限りの来島のために会員になるのはやめてください。もちろんリピーターの方は大歓迎です」。また、「小笠原協会の趣旨からして、“船のチケットが安く入手できるから”、という理由のみでの入会はご遠慮いただきたい」とのことでした。まずは協会の活動に賛同、そのうえで特典の活用を、ということですね。ごもっとも。

最近はいきなり「船のチケットが・・・」と切り出すマナー不足の問合せが多くて困っているそうです。小笠原協会は旅行代理店ではありません。少ない職員が通常業務の合間に対応に当たっているのです。配慮ある問合せを行うようお願いいたします。

宿の予約をしよう!

運良く船のチケットを入手できたら、次は現地での宿泊の予約です。父島には現在60軒ほどの宿泊施設がありますが、スタイルは様々です。宿泊料金、立地条件、施設内容、食事形態、交流スペースの有無、門限の有無など、あなたが何を求めるのかよく考えてご検討ください。

いよいよ乗船!いざ小笠原へ!

”おがさわら丸”は、東京港・竹芝桟橋(最寄駅:JR山手線「浜松町」徒歩7分・都営浅草線「大門」徒歩10分)から、ほぼ6日おきの午前10時に出港しています。搭乗手続きが必要ですので午前9時位には着くようにしましょう。搭乗手続きが済んだら乗船を待つばかりです。ここで乗船時のアドバイスを・・・。
  1. 船酔いの心配がある方は、パン・おにぎりなど、横になりながら食べられる物を持って乗船しましょう。
  2. 2等船室に乗られる方は、耳栓があると、エンジン音、周りの話し声などの騒音対策に効果的です。
  3. 乗船後、船内放送で「新たに客室の開放をします」とのアナウンスがされる場合があります。自分の寝場所が気に入らない時は、このアナウンスを聞き逃さず急いで新しい場所を確保しましょう。
到着予定時刻は翌日の午前11時30分です。遅れないことを願いつつ風景を楽しむもよし、ひたすら寝るもよし、船に酔う前に酒に酔うもよし・・・。自由気ままな船旅をお楽しみください。

一夜明ければ・・・

お疲れ様でした。夜が明ければそこはもうコバルトブルーの海、小笠原諸島です。早朝から到着までの数時間はぜひ景色をお楽しみください。運が良ければイルカやトビウオ、冬から春にかけてはザトウクジラも見ることができるかもしれません。聟島列島を通過して弟島・兄島が見えてきたら小笠原の玄関口、父島の二見港は目前です。港には宿やガイドのスタッフがお出迎えに来ていますので目当ての看板に向かいましょう。
父島ペンションでは宿まで車で送迎をしています。と言っても徒歩5分程度ですから、荷物だけ車に預けて散歩しながら行くのも気持ちが良いかもしれません。
チェックインを済ませたら、いよいよプライベートタイム・・・。ダイビング、ドルフィンスイム、ホエールウオッチング、シーカヤック、釣り、ジャングルトレッキングなど、遊び方はそれこそ無限大。小笠原の大自然を心ゆくまでご堪能ください。


トップページへ